「人間関係が面倒くさい」と思ってる人がやってみるべきこと

「人間関係が面倒くさい」と思ってる人がやってみるべきこと

新生活もだんだんと落ち着いてきた頃に、何だか違和感を覚える人は少なくありません。その理由のほとんどは“人間関係の疲れ”によるもの。これまで関りを持たなかった人たちとコミュニケーションをするのですから、当然ですよね。でも、そんなときこそ試してもらいたいことがあります。そこで今回は、「人間関係が面倒くさい」人がやってみるべきことをご紹介いたします。 

■“こう思われたい”という思い込みを外す

人には誰しも、自分は“こういう人だ”と思われたいという気持ちがあります。そういった確証によって自分に安心感を与えることができるからです。そして、自分もそうであろうと行動するようになります。これを心理学の世界では、自己確証フィードバック行為と言います。でも、あまりにもそれにエネルギーをつぎ込んでしまうと、必ずどこかでひずみが生じて人間関係に疲れてしまいます。そこで、思い込みから自分を解放してみましょう。そうすれば、ありのままの自分でもいいと思えて、人付き合いも楽になるはずです。

■他人と必要以上に比べ過ぎない

人づきあいに自信があるかと聞かれて「ある!」と堂々と胸を張る人もいれば、「自信がありません……」と口をにごす人もいますよね。これは自己評価の高低によるものです。しかし、自己評価は常に一定のものではありません。周囲の人たちとの社会的比較によって変化していくものです。そのため、自信がある人や実際にデキる人たちと自分を比べると、自己評価が不安定になり自分に自信が持てなくなってしまいます。その結果、自ら人間関係が不得意だというレッテルを貼ってしまう結果に。もしもあなたが人づきあいに疲れているなら、あまり他人と比較し過ぎず、自分は自分と堂々とするように心がけましょう。

■猫背の姿勢は人間疲れのサイン

カリフォルニア大学のアルバート・メラビアン博士は、人間の心と身体は非常にリンクしていると提唱しました。実際に気持ちが落ち込んでいる人は、落ちた姿勢、つまり猫背になってしまいがちだとされます。猫背のように、首を下げたり背筋が曲がっていたりするという姿勢は、内臓をガードしようとするポーズであり、自分を守ろうとしている心理状態なのです。もしも最近姿勢が猫背になっているようなら、人疲れが反映されているのかもしれません。そんなときは逆に、背筋をピンと張るよう意識しましょう。姿勢を変えるだけで心にも影響し、気分が良く楽しい状態でになれたり明るく朗らかな笑顔になると言えます。その結果あなたの印象も良いものになり、人間関係も円滑で低燃費に。

■“やんわり断れる”ようになれば人疲れは軽減!

仕事においても人間関係でも、ときには相手から無理難題を言われることもありますよね。しかし、ただ受け入れているだけでは疲れ果ててしまうだけ。そのままだと、人と関わるのがおっくうになってしまう場合も。そうならないために適切な断り方を身につけましょう。必要なのは、謝罪に加えて代替案を提示することと理由を述べること。また、理由としては他の仕事や家族など、自分以外が原因である外的な理由を伝えると相手の納得も得やすいでしょう。このようにソフトな姿勢をとりつつ、はっきりと自分の主張を伝えることを心理学では主張的反応と呼びます。これを心がけると、人間関係で疲れることがグッと軽減されるでしょう。

終わりに

人づきあいに疲れるという現象の裏にあるものは、自分を守りたいという感情であることがほとんどです。でも、そのままでいると、他者との付き合いが浅くなり、人間関係もそこそこの関係で終わってしまいます。もしかすると素晴らしい出会いを逃してしまう恐れも。だからこそ、ムリして周囲に合わせず自分を認めてあげながらゆっくり溶け込んでいきましょう。きっとそこには発見や感動が待っているはずです。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。