初対面の人に「そっけない」と思われてしまう言動・しぐさ

初対面の人に「そっけない」と思われてしまう言動・しぐさ

新生活は新しい人間関係がやってきます。その中で、自分では別に意識していないのに、初対面の相手に対してそっけないと思われてしまったとしたら、少し残念ですよね。そうならないためにも、相手に対して失礼がないように、注意すべきポイントを押さえておきましょう。そこで今回は「初対面の人に“そっけない”と思われてしまう言動・しぐさ」をご紹介いたします。 

■会話中、目線を先にそらすのはNG

視線には思った以上の心理効果があるとされます。アメリカの心理学者エックハード・ヘスは、目の変化に関する実験を行い、好きなものを見るときには目が輝くことを発見しました。しかしその逆で、相手に関心がない場合はじっと見つめることが少なくなるようです。会話中に視線を先にそらした人のほうが、会話の主導権を握ることができるという実験結果もあるほど。目をそらされた相手は、何か不満でもあったのかと気を回す結果になってしまうのです。そのため、会話中に視線を先にそらすと、相手に対してそっけない印象を与えてしまうことに。

■相づちが「ふ~ん」や「へぇ」と淡泊

聞き上手な人ほど“相づち”が上手だというのは、よく言われることですよね。つまり、相づちを適切に打つことができれば、それだけで相手に興味があることをアピールでき、好印象を与えられるのです。ノースキャロライナ大学のチェスター・インスコ博士は、「ふーん」や「へぇ」といった“乾いた相づち”を打つと、第一印象がそっけないと感じられることを見つけました。逆に「いいね~」や「なるほど!」と感情のこもった相づちを打ったほうが、好印象を持たれることは言うまでもありません。そのため、相手にそっけない印象を与えないためには、なるべく熱のこもった相づちを意識しましょう。

■対面席で向かって斜めの位置に座る

心理学者のクックは、テーブルの上での座席選択における人間関係と動機づけとの関連について調査しました。その結果、会話場面では“直角(90度)”か“対面場面”が好まれました。また、協力場面では“隣りあわせ”が好印象になったそうです。このように、心理が空間に及ぼす影響を“空間心理”と呼びます。この理論によると、相手と向かって“斜め”の席に座るという位置取りは、最もそっけない印象を相手に与えてしまう結果に。もしも第一印象を良くしたいなら、斜めの位置に腰かけるのは避けるようにしましょう。

■頭を下げる角度が浅すぎる

第一印象は相手の記憶に強く残るもの。その後の関係を良好にするために必要なのは、ズバリ“お辞儀”のしかたです。心理学者メラビアンは、言葉以外の非言語コミュニケーションが人に与える影響の重要性を説きました。お辞儀に気を遣っている人は意外と少ないため、丁寧なお辞儀を心がけるだけで他の人よりもいい印象を持たれやすくなるでしょう。しかし、頭を下げる角度が浅いとそっけないイメージになってしまいます。一般的なお辞儀の角度は15度だとされますが、それよりも角度が浅くなると無礼な印象を与えてしまうので気をつけましょう。

終わりに

もし仮に自分では「そんなつもりない」としても、相手がそっけないと受けとってしまえば、それまで。相手が持った第一印象を変えるのは難しくなってしまいます。もちろんフレンドリーに振る舞い続けるのも疲れてしまいますが、少なくともネガティブな印象にならない程度に気を遣うことは大切かもしれません。新生活のスタートだからこそ、気をつけていきたいものですね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。