「今日は家まで送るから」|彼氏なし歴4年の25歳こじらせライター・ルーシーの婚活日記vol.6

ハロー、エブリワン!「2021年中に入籍完了したら200万円GET!」という特殊婚活に全力チャレンジ中の、ライター・ルーシーです。ちなみに、ルーシーの名前の由来はPEANUTSのLucy。そうです、青いワンピースに身を包んだ黒髪の女の子♡友人界隈では私が彼女にそっくりだと評判なのです。ちなみにLucyちゃんもピアニストのシュローダーくんに片想い中なのだとか…仲間やん…。

婚活日記について、詳しくはこちら「結婚がすべてじゃない時代だからこそ「結婚」してみたい。|彼氏なし歴4年の25歳こじらせライター・ルーシーの婚活日記vol.1」を読んでみてくださいね。

25歳ライター・ルーシー。顔面も体型もとりあえずフツー。

前回の「銀行員・妻である母に学ぶ編」から、本筋に話が戻ります。夜の逢瀬のあやうく2回目を重ねてしまいそうなギリギリのところを、危機一髪切り抜けたルーシー。しかし「彼女持ちとはヤレないんで!」というなんとも中途半端なセリフを残して逃げ出してしまいました。

LINEのやりとりはマメに続くけど

本命のRさんと過ごす時間は、それはそれは楽しいもので、好奇心旺盛な私の心を、過去に無いくらいに満たしてくれるものでした。しかし、Rさんには“別れそうな彼女”がいて、その事実を知ってしまった今「私はいったいぜんたい何ポジション?」と思い悩んでしまうのが乙女の性。

Rさんはワーカホリック。というか仕事が心底好きらしい。そんなとこが好き=沼。

そんなルーシーの気持ちをつゆ知らず、RさんとのLINEはコンスタントに続いていきます。当時は2020年のお盆真っ盛り。コロナ禍で外出自粛とはいえ、フツーに良い感じの男女なら、お家デートしたり、ちょっと映画を観に…くらいしているところでしょう。しかし私たちは、互いにパスを回し合うだけ。一向にゴールを決めようとしない、それどころかシュートすら打たない、当たり障りのないやりとりで。ただそんな、たわいないLINEすら“好きな人は特別”なんですよね。

我慢できなくて「会いたい」!

そんなこんなで夏はあっという間に過ぎ去り…太陽の光は容赦なく素肌を焼いていくのに、私たちの関係性はまったく熱くならないまま、8月が終わりを告げました。直接は会っていないけれど、コンスタントに続くLINEのやりとり。それは、おそらく今私が道で倒れて、誰かが私の最も近しい人に連絡を取ろうとiPhoneを開いたら、一番先にカレが候補になるのでしょう、というくらいの親密さでした。

会食エブリナイト。どこにいるかもいつも教えてくれました。

親しい男女がそうなるであろう姿はもう見せ合ったけれど、おつきあいはしていない。そんな友達以上で恋人未満の関係性は、想像以上に生殺し状態。そこで9月のとある日、ルーシーは自宅から20分ほど歩いたところにある繁華街で先輩と酒を多めに飲んでおりました。そして、その勢いにまかせて本音を指先に託してしまい

会食終わりに、そのままルーシーの最寄り駅までタクシーで向かってくれることに!

23時にタクシーで…

ルーシー最寄り駅の交差点まで、タクシーでRさんが到着したのは23:07。そこからちょっぴり小汚い大衆居酒屋で、レモンサワーを飲み始めました。Rさん、夏の正装はホワイトの半袖Tシャツに、ブラックのきれい目スウェットでした。

時刻は0時半をまわり「そろそろ、明日も仕事なので帰りますね~」と酔っ払ったルーシーが言いました。そしていつもどおり国道246沿いで、タクシーを拾うRさんを見送ろうとしたところで…

今日は、家まで送るから

「え、君はどうやって帰るの?」とRさん。「私は酔い覚ましに歩いて帰りますよ~。ゆっくり歩いても20分そこそこで着くので」と答えるルーシー。するとなんと…

いっしょに歩いて帰ろうよ、家まで送るよ。今ダイエット中なんだよ

とビックリの発言!そこからいっしょに話しながら、ふたりで歩く帰り道。脳内BGMは、aikoさんの『カブトムシ』。少し背の高い、Rさんの腕をつかんで、そんなに酔っていないのに、いつもよりゆっくり歩きました。わざと道を間違えて、家までの距離が遠くなるように、少しでもこの時間が長くなるように…これが恋心なんです。

信号待ちでは、お酒の勢いを借りてキスをしたり。“Rさんからだからセーフ”って、自分で自分を甘やかして、もう“お母さん、教えを破ってごめんなさい”の感情すらどこかに行ってしまっていました。

安直な関係はまっぴらごめん

最初、家まで送ってもらうつもりはありませんでした。だってCEOに、6畳一間の1Kを見せる趣味は私にはないから。「Rさんの家に比べたら、ウチなんてきっと犬小屋ですよ~」なんて笑いながら、バイバイする場所を考えていました。でも久しぶりに会えたことが嬉しくて、手をつないだりキスしたりする高揚感が最高で、“もう、今日の夜いっしょに過ごしてもいいかな~”なんてカンタンに思えてきてしまう私。

さらにエスコートに慣れているRさんの振る舞いが拍車をかけて、気づけばふたり、マンションのオートロックドア前に到着。“ああ、この人はこんなふうに数々の女の子の家を訪れるのか~”と、当たり前にそんなことがよぎりました。好きだし、もっといっしょにいたいと思うのは自然な気持ちですよね。でも、このまま家にふたりで入ったら、何かとてつもなく大きな感情を失ってしまいそうで。都合の良い関係の成立、おめでとうございます!とどこかで恋の神様の祝福が聞こえそうな気がしました。

だから、ルーシーはほんのひとつまみの理性で言ったのです。「家の中にはお父さん以外入れられないルールがあるので!」と。そして、ありがとう&おやすみなさい&また今度、の感情を込めて背伸びしてキスをして、Rさんの匂いを記憶に焼き付けて、カレの背中を見送ったのでした。お父さん~家の中に、男入れてないからね~!

ミッションリミットまで、残り280。次回の連載では「Rさんは結婚できない男?」をお届けします。To be continued……

【ルーシーPROFILE】今年のお正月、父親から「2021年12月31日までに入籍したら200万プレゼント」というミッションを与えられ、日々婚活に奮闘する25歳。フツー体型&顔面偏差値”中の下”♡ 父母兄全員が銀行員でありながら一人だけ突然変異。大学を中退後メディア系の会社を経てフリーランスのライターに。とにかく「書くこと」が好き!25歳の今だからこそ伝えたい、ライフイベントのアレコレを発信します。