告白はタイミングがすべて|彼氏なし歴4年の25歳こじらせライター・ルーシーの婚活日記vol.4

2021年中に入籍が完了したら200万円プレゼント!」と、ある日突然父親から言い渡され、仁義なき父娘バトルに巻き込まれ中のルーシーです。最近はピンタレストで、海外のウェディングドレスを見漁ってすっかり入籍した気分…♡あ、プレ花嫁の皆さん、パーソナルカラー&骨格診断は必須ですよ。ルーシーは、オータムのウェーブタイプなので、エクリュカラーのオーガンジー素材をふんだんに使ったドレスを入念にCHECK中。

婚活日記について、詳しくはこちら「結婚がすべてじゃない時代だからこそ「結婚」してみたい。|彼氏なし歴4年の25歳こじらせライター・ルーシーの婚活日記vol.1」を読んでみてくださいね。

ウェディングパーティーはTRUNK HOTELのテラス スィート希望。下見済みです。

まずは前回までのあらすじを。本命「R」さんと夜の逢瀬ゼロの健全デート2回を終えて、いよいよ3回目はメモリアルバースデーデート!しかしドッキドキの初夜後に待ち受けていたのは…「別れそうな彼女がいる」宣言。連載第4回目は、続くお話。告白ってタイミングを失うと、なかなか厳しいものなんですね…。

別れそうな彼女…、ってホントに別れますか?

みなさんの周りにもいませんか。「行けたら行く」って言って、ゼッタイに来ない人。「やれたらやる」って言って、ゼッタイにやらない人。そう、人間は皆悲しいかな、約束を守れない生き物です。だから初の逢瀬後、火照る体に冷水のごとく「彼女いる宣言」を浴びてしまったルーシーは、期待せずにひっそりと、ピュアでキレイな恋心を育てていくことに決めました。

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いったいぜんたい彼女さんは、何歳ですか。どこで出会ったんですか。交際してどのくらいですか。可愛い系ですか。キレイ系ですか。ご職業は。なぜ別れそうなんですか…。聞きたいことは山ほどありました。しかし、そもそもRさんには”仕事目的”で近づいた私。恋愛話なんて1秒もしたことが無く、切り出し方すらサッパリわかりませんでした。

ただひとつ、知っていることは…Rさんは自分と関わる人に「誠実」なタイプ。別れるといいつつ、マジで別れるのかい?どれどれ?ここはいっちょ観察しててやろうじゃないのと一時休戦することにしたのでした。

今度、ごはん行かない?4回目のサシ飲みへ

唐突なお誘いにテンションが上がりすぎるルーシー。

その後もLINEのやり取りは続き、また飲みに行こうと誘われる流れに。こちらは健全な片思い継続中なのですから、心臓は一気にトキめきます。嬉しいに決まっています。待ち合わせをして、向かう先はRさんが気になっていたという蕎麦居酒屋。明日世界が終わるなら、アサヒスーパードライの瓶を片手に鴨南蛮を食らいたいという私の心理を知ってか知らずか。またもやツボすぎるお店のチョイス…好き。

Rさんの会話の中身は、携わっている仕事のトークを皮切りに日本経済新聞の社会欄のようなことにまで及びます。会社の経営方針や、社会情勢について真面目に楽しく話してくれるRさん。ウィットに富んだ話が最高の酒の肴になり、スーパードライが気づけば3本もう空に。いやいや、目の前にいるのは”別れそうな”彼女持ち男性。今日こそは一次会で帰るし、何があってもピンクな雰囲気にはならないんだから!と意気込んでいたのにも関わらず…。

次は、ちょっとフォーマルなとこなんだよね

〆のカツ煮を食べ終わり、スマートに会計を済ませたRさんは「私、今日はこのへん…」を華麗にスルーし「あ、次はマスク必須かも。ちゃんとしたとこだから」とタクシーにSay, Hi。持ち前のトルネードスタイルを遺憾なく発揮し、次のBarへと導いていくのでした。嫌いな人と行く二次会は、最悪ですよね。でも好きな人と行く二次会は、天国です。夜景の見えるテラス席で、夏の夜風に当たりながらまた楽しく飲み直す私たちなのでした。

コロナ禍に配慮し、テラス席を予約しておくスマートぶり。モテないわけない。

店員さんの「お客さま、そろそろクローズの時刻となります…」という声で、もう終電間近であることに気づき、ふたりは帰路へ。眺めの良い17階のテラスBarに別れを告げて、地上に舞い降りたころにはルーシーはなんとも気持ち良くほろ酔っていました。Googleマップに自宅を設定し帰宅準備完了!「Rさんはタクシーですかぁ?」と振り向いた瞬間…。

彼女持ちとはヤレないんで!

そこでまさかのハグ&キス!お母さん、私はまたも「自分がされてイヤなことは、人にしちゃいけません」というアナタの尊い教えを破ってしまいました。Rさんが「%&#$/!@?」と面喰った私の手を引き、夜のピンク街に向かおうとしたところで私は…

わ、わわわわわわ私。彼女持ちとはヤレないんで!だって彼女に悪いじゃないですか!

と言い放って、タクシーに乗り込み、勢いそのままに帰宅してしまったのでした。家路に着く車内で冷静になり、先ほどの会話を反芻してみる私。パニックになって伝えられなかったけれど、あのとき言いたかった本音は

真面目に好きなんです。だから中途半端な関係になってしまうのはイヤ。スキンシップは嬉しいけれど、彼女と別れてからにして欲しい

ということ。その思いを彼女持ちとはヤレないんで!のひと言に託してしまった。イヤ、ゼッタイに伝わってない…。大事なことの23%くらいしか伝わってない…。

告白はタイミングが重要

今でもあの日の正解がわかりません。彼女がいるって知ってしまった時点で、正直な思いにフタをして“待ちの姿勢”を選択した私。恋愛話を切り出すタイミングがわからなかったのは、ただ切り出す勇気が無かっただけかもしれません。仕事の話をするのが楽しかったのは、恋愛話をしなければ傷つかずにいられただけだからかもしれません。ひとつだけ言えるのは、思いを伝えるタイミングを完全に見失ってしまったということ。

告白すらできないまま時は過ぎ…ミッションリミットまで、残り290日

だから、世間の男子、そして女子。「好きだ」と伝えたい相手がいるのなら、まっすぐに伝えてみてください。すでにパートナーがいるのなら「なんか好きだわ…」と声に出して言ってあげてください。察してくれなんて甘えていたり、ルーシーみたいに逃げていたりすると、大事なチャンスを逃してしまいます。思いは言葉にしないと伝わりません。そんなほろ苦い恋の味を初めて知った、25歳の晩夏の候なのでした…。

ミッションリミットまで、残り290日。次回の連載では「氷河期突入」をお届けします。To be continued……

【ルーシーPROFILE】今年のお正月、父親から「2021年12月31日までに入籍したら200万プレゼント」というミッションを与えられ、日々婚活に奮闘する25歳。フツー体型&顔面偏差値”中の下”♡ 父母兄全員が銀行員でありながら一人だけ突然変異。大学を中退後メディア系の会社を経てフリーランスのライターに。とにかく「書くこと」が好き!25歳の今だからこそ伝えたい、ライフイベントのアレコレを発信します。