学費は自分で稼ぎました。「港区女子」を引退して「恵比寿女子」に転身した26歳・野心家エステティシャンのリアル

「港区女子」から「恵比寿女子」になるコがいるってホント?

夜な夜な高級シャンパンを飲み歩き、お金持ちのネットワークを築いている「港区女子」。身に着けているものは、セリーヌのバッグや、ルイ・ヴィトンの財布、ディオールのバケットハット、バレンシアガのプルオーバーなどとにかくギラギラ。世間一般の感覚からすると「彼女たちの収入源は、いったい…?」と疑問符しか浮かばない、浮世離れした生活を送っている女のコもいます。そして、最近巷には、そんな「港区女子」とは少し異質の生態を持つ「恵比寿女子」とやらが姿を現し始めたようです。

小林ユカリさん(26)。西野七瀬さん似のおっとり美女。現在は個人事業主として美容鍼サロンを経営中。

彼女たちの特徴はTHE・キラキラ都会系女子で、フツーの仕事もしている。主な生息地は恵比寿横丁。しかし、だたのナンパ待ち女子ではありません。謎にハイスぺ男性との強固なネットワークを持ち、会員制Barの常連といった顔も併せ持っています。基本的に、会社員や保育士、美容師、看護師など本職を持ちながらも、黒幕的スポンサーがいるパターンも。

今回は、「港区女子」出身でありながらもコロナ禍で「恵比寿女子」への転身を遂げた小林ユカリさん(26歳・仮名)に、きらびやかな生活や、リアルなふところ事情、女子同士だから語れるホンネに至るまで…フツー女子代表のライターSがまるっとインタビューしてきました!

学費を稼ぐために「夜職」をスタート

ライターS:どのようにして「恵比寿女子」に?

ユカリ:恵比寿女子って、私がそこに属するのかあいまいですが、友達も含めて“経営者さんと仲も良く、恵比寿でよく飲み歩いている”という定義にはハマっていると思います。界隈の友人も含めて、ガールズバーやキャバクラ、クラブのホステスなど“夜職出身”の女のコは多いでしょうね。夜職に対するイメージって時代とともに変わってきていて、“コスパの良いバイト”感覚で学生時代から始めるコもけっこういますよ。

美容専門学生とキャバクラ嬢の2足のわらじを履いていた。

私は、おおもとの始まりは「キャバクラ」で働いたことだと思います。美容学生だったころ、家庭的な理由で学費はすべて自分で払っていたんです。単純計算で毎月の出費が約25万円、おしゃれしたり友達と遊ぶためのお金はまったく手元に残らない、そんな学生時代を送っていました。

ふたたび生活苦に直面、複業として六本木でホステスを

美容学校を卒業後、新卒で、不妊治療のために鍼を使うサロンで働きました。赤ちゃんがどうしても欲しい、でもできにくい……、通ってくる方々もストレスを抱えていますが、働いている私も辛くて悲しいことが多く精神的にすり減っていました。給料面では、仕事内容やメンタル面のハードさに比例するように、新卒で手取り28万。大きかったですね。しかし、1年経ったころ“今後もこれを続けるのはムリ…”と退職しました。

そこから“もっとキレイになりたい”というニーズを満たす、オイルマッサージのスパに転職。前職とは比べものにならないくらい楽しく働いていたのですが、就職してたった1年で会社自体が経営難に陥って、倒産してしまったんです。

そんな窮地に立たされていたところ……たまたま友達が広尾で美容鍼サロンの店長をしていたので、そこで働かせてもらえることに。ラッキーではありましたが、基本給が驚きの18万円。前職の2社から、マイナス10万円ですよ?一度上げてしまった生活の質を落とすのは、なかなか難しいものです。理想とするライフスタイルには到底お金が足りませんでした。手取り30万は欲しかったので。そこで、六本木のクラブでホステスを始めました。