【色彩心理学】謝罪の際に取り入れるべきカラー
人の中で生活していれば、どうしてもトラブルやミスはつきものです。そしてその加害者にあなたがなってしまう場合も少なくありません。当然そうすれば、被害者側は怒りを覚えるでしょう。そんなとき大切なのは、相手の怒りをいかに鎮静化させ誠意を示すか。そこで今回は、色彩心理学の観点から「謝罪の際に取り入れるべきカラー」をご紹介いたします。
■ベージュカラーは自分を省みさせてくれる
怒りの感情を持っている相手にいざ対峙して謝罪する際には、何が悪かったのか自分を反省していなくては真摯さが伝わりにくいもの。そこで謝罪前にベージュのカラーを取り入れてみましょう。ベージュは心身をリラックスさせ、自分を省みる余裕をもたらしてくれる効果があるのです。謝罪前にしっかり自分と向き合い、相手に伝えたいことや謝りたいことを整理してみましょう。きっと誠意が伝わり相手も許してくれるはずです。クリーム色だと嫌味がないでしょう。
■青を取り入れることで怒りを鎮静化させる
青は色の中で最も低い温度を感じさせる寒色。赤が交感神経を刺激して興奮させる作用があるのに対し、青は副交感神経を刺激して鎮静化させる作用があります。また、色彩心理学において青は、内向性を表し自分の内側に入っていく、瞑想に向かわせる静けさのある色でもあります。この青のカラーを身に着けて謝罪に臨めば、相手の怒りも次第に沈静化していくでしょう。また、青は多くの日本人が最も好む色でもあります。穏やかで従順な気質や、誠実で真面目な姿勢をアピールすることもできます。
■白は謝罪=禊(みそぎ)と受容のカラー
白は虹の7色(スペクトル)には含まれない無彩色。すべての色の波長を含む(透過する)カラーです。この色は純粋無垢を象徴し、何色にも染まれる色でありながらも汚れないという印象を与えます。日本では古来より神聖な色とされ、現代でも禊(みそぎ)の色とされています。江戸時代の切腹の際に白装束を着せられるのは、実はこのような意味もあったのです。色彩心理学においても、無でありながらもすべての色の可能性を持ち、また無であるからこそそこに何でも生み出せる境地を思わせます。そのため、謝罪をする上では最も適したカラーだと言えます。「あなたの意向に同意します」という寄り添う姿勢を与えられるため、相手の怒りも収束し許してくれるはずです。
■謝罪するにあたり色をどう取り入れるかのコツ
謝罪をする上で適切なカラーを取り入れるにあたっては、そのバランスも大切だと言えます。理想は白のトップスに紺のパンツの組み合わせ。ただ、そこで意識して欲しいのは「重量感」です。同じ大きさでも下が明るい色で、上が暗い色だと安定感のない雰囲気になってしまいます。トップスは紺、パンツを白といったコーディネートをすると活動的なイメージをもたらします。謝罪の際には躍動感のあるスタイルは避けるべきなので気をつけましょう。逆に、下を重めの色、上を軽めの色にした方が安定感が生まれ、誠実さを伝えられやすいと言えます。謝罪の際は重たいカラーを下に、軽いカラーを上に配色しましょう。
謝罪をする際に気をつけたいのは、相手の苦手なカラーを身につけないことです。なぜなら、相手は自分が嫌いな色のイメージをあなた、もしくはあなたと過ごす時間に対して投影するからです。逆を言うと、相手がどんな色が好きなのかをリサーチしておくことが大切です。自分自身がその好みのカラーを身につけることで、相手の怒りを鎮めることも少なからずできるはず。そうすることで、関係性をスムーズにするのも色彩心理学の魅力だと言えます。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。
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