がんばらなくていい。理由がわからないけど疲れたときのリカバリーテクニック

理由がわからないけど疲れたときの対処方法

何だかわからないけど心の中がモヤモヤ……。そんなときって誰にでもあるものですよね。でも、頑張って立ち直ろうとすればするほど、どんどん深みにハマってしまい、よけい苦しくなってしまう結果に。そんなとき、どうすればいいのでしょう!? そこで今回は、「理由がわからないけど疲れたときのリカバリーテクニック」をご紹介いたします。

■ワガママに好きなものだけと関わる

理由なく疲れている状態は、自分の心がエネルギー不足になっている状態だと例えられます。そんなときに必要なのは、自分自身を喜ばせて心に気力を満ちさせることです。そのために必要なのは、好きなものだけを見て、好きなことだけをするのに尽きます。人間は、心理的にネガティブになると認知の歪みが生じて、マイナスなことだけを選択的に抽出してしまうとされます。それこそが心の疲れの原因。それを修正するためには、自分の好きなものだけで環境を固めることが大切です。そうしてリカバリーの基礎を作りましょう。

■完璧を目指さず“いい加減”になる

目標を設定すると人は一生懸命努力しますよね。本当は完璧でなくてもいいのに、気持ちが入り過ぎて“きちんと”しようとしてしまいます。その結果、完璧さに対して過剰に反応するあまり、100%にすること自体に固執してしまうことも少なくありません。このような心のはたらきを「確実性効果」と言います。疲れている人は、たいてい全力で目標に向かい壁にぶつかって落ちこんでいることが少なくありません。そんなとき、心を元気にするには余裕を持つことがポイントに。ゆるくやることを意識しましょう。きっと癒されて元気が出てくるはずです。

■悲しい曲を聴いてからアップテンポの曲を聴く

元気がないとき、バラードなどの泣けるテイストの音楽を聴きたくなったことはありませんか?この事象はアメリカの精神科医アルトシューラーによっても科学的に証明されています。彼の実験によると、アップテンポの曲よりもバラードの方が、悲しみから立ち直らせる効果があることが分かりました。これを「同質の原理」と呼びます。そして一番効果的なのは、悲しみに十分浸ってから、徐々にアップテンポの曲を聴くという方法。ショックのときこそ悲しい曲を聴き、テンポを上げていくと癒されるのです。

■ビタミンカラーで心を励ます

色は見る人の心にさまざまな影響を及ぼします。そして、その色を身につけたり、配色したりすることによってその人自身の自己イメージも変わります。これを応用し心を豊かにすることが色彩心理学のテーマ。もしもあなたが、リフレッシュしたいと思うなら、ビタミンカラー(赤・オレンジ・黄色)をワンポイントで身につけてみましょう。このカラーは、可視光線の中で、最も暖かさを与えてくれる色だとされます。これらを意識して身につけることで、自然と暗い気持ちが明るくなるはずです。

心に元気がない状態のときに一番大切なこと。それは無理をしないことです。がんばらなくていいのです。心が弱る原因は実にさまざまです。人間関係、仕事、お金、あるいは恋愛……。がんばってどうにかなるものもありますが、そのほとんどは自力でどうしようもできないことが多々あります。そんなときは、一度問題を投げ出してみましょう。時間の経過によって解決の糸口が見えることも少なくありませんからね。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。