ものごとを楽観視する方法
暗いニュースが多い昨今、前向きに物事を楽観視できるのは、ある意味才能とも言えるかもしれません。ポジティブであり続けるのはかなり難しいことでしょう。でも、楽観的な感性を持っている人は、それだけで自分の持っている可能性を活かし、健康的な生活を送ることができるとされているのです。そこで今回は、「ものごとを楽観視する方法」をご紹介いたします。
■自分の幸福をまず信じて予言する
心理学においては、予言の自己成就もしくは自己成就予言というフレーズがあります。これは、何となくこうなりそうと思っていたことが、本当にそうなってしまう心理効果のことを言います。人は何かを期待、もしくは予想するだけで、無意識にそのイメージに沿った行動をとってしまうというのです。そのため、楽観視するためには自分の成功や幸福を予言、つまり未来の自分像として口に出してみましょう。そして、それが叶った姿をありありとイメージングしてみてください。きっと予言された通りの自己成就がやってきて、楽観的になれるはずです。
■朝起きて鏡の前でやりたいことを宣言する
ネガティブな言葉を口にしていると、自分で言ったその言葉がきっかけでますます悪循環に陥るような行動をしてしまいがちです。逆に、嫌いなものでもポジティブなフレーズを口に出していると、本当に好きになってしまいます。心理学ではこれを公表効果と呼び、これを応用することで楽観的な視点を持てるように。特に、朝起きた状態のときは、自分の心の中に発したメッセージが浸透しやすいため、鏡の前でやりたいことを口に出すようにしましょう。なるべく明るく楽しい内容がいいでしょう。それが習慣化すれば、朝から楽観的な気持ちで一日を過ごせるはずです。
■なるべく早口で会話するよう意識する
南ジョージア大学のステファン・スミス博士は、1分間に180ワードで話すよりも220ワードで話したほうが相手に信頼されやすいというデータを発表しています。これは、言葉に熱意が入っていることがその原因だとされました。情熱的な姿勢が早口にさせるという結果が得られたのです。そこで、もしもあなたが物事を楽観視できるようになりたいなら、なるべく早口で話すようにしてみましょう。きっと、あなたが熱意ある人だと周囲から認識され、あなた自身もだんだんとポジティブなものの見方ができるようになるはず。
■黄色を見えるところにワンポイントで身につける
色彩心理学の観点によると、色は見る人の心にさまざまな影響を与えます。色の持つイメージは、周囲の人たちだけでなくその色を身につけた人のイメージにも影響を与えます。もしもあなたが楽観的になりたいなら、黄色を身につけることをお勧めします。心理的に、黄色は人に人見知りをなくし心に元気をくれるビタミンカラーだとされています。さらに、自分の感情を素直に伝えられるようになる効果もあります。そんな黄色を、持ち物や衣服の一部としてワンポイント取り入れれば、明るく楽しい気分に。なるべく自分の目につく部分に配色するのが効果的です。
ある実験によると、それほど大きな幸福感を得るようなことをしなくても、楽観的であるだけで、大きな効果を得ていることが分かりました。この結果から、ひたすら努力しながらその努力がいずれ幸せをもたらすのだろうと悲観視している人は非常に損な立場にあると言えます。一方で生活のさまざまな局面でポジティブな状況を発見して楽しむことができる人は他の人たちよりも優位な状況になっていくのだとか。楽観視することは心の健康だけでなく、才能開花においても意味があるということなのですね。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出 書房新社)。
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