好きな人を忘れられない…理由や苦しい失恋から立ち直るための心理テクニック

好きだった人を引きずってしまう…どうしたら前に進める?

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好きな人が忘れられない…。一度本気で好きになった人のことを、なかなか忘れることができないという人は多いでしょう。それくらい好きな人ができるのは素敵なことですが、自分自身のためにも、前に進む勇気を持つことも大事。そこで今回は、好きな人を忘れられない理由・心理を解説。さらに、失恋から立ち直るための心理テクニックもご紹介します。

忘れられない人はいる?

Q.忘れられない人はいますか?

いる 33.9%
いない 66.1%

「いる」と回答したのは約3人に1人。決して少なくはありませんね。忘れられない人がいて「なんて未練がましいんだろう」などと悩む必要はありません!

好きな人を忘れられない理由

 

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1.初恋だったから

  • 「はじめてバレンタインチョコを渡した人」(30代・女性)
  • 「人を好きになる気持ちを教えてくれた人」(20代・女性)

2.長く付き合っていたから

  • 「4年間付き合っていたから」(20代・女性)
  • 「学生時代ずっと付き合っていた」(20代・女性)

3.結婚を考えていたから

  • 「将来のことも話していたから」(20代・女性)
  • 「きっとこの人と結婚すると思っていた」(30代・女性)

4.自分にとって希少な人だったから

  • 「普通に生きていたら、出会えないと思うような人だった」(30代・女性)
  • 「ハイスペックだし性格も良かったから」(20代・女性)

5.一方的に振られたから

  • 「急に別れ話をされた」(20代・女性)
  • 「こちらの意見を聞くことなく、別れてしまったから」(30代・女性)

どの理由にも共通しているのが、元カレへの気持ちの深さです。ただ恋愛感情として「好き」というだけではなく、別の思い入れがあるからこそ忘れられなくなってしまうようです。

好きな人を忘れられない心理

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続いて、「元カレ・元カノが忘れられない人の心理」について、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

1.元恋人を理想化してしまっている

記憶に関する心理実験“エビングハウスの忘却曲線”によると、人間の記憶は1か月で21%にまで減少するといわれています。そして、薄れていく記憶のほとんどがネガティブなイメージで、それ以降はポジティブなイメージが残るとされます。そのため、別れた相手にも何らかの非があったはずなのに、相手との楽しい思い出やよかった時期を思い返してしまい、いつまでも気持ちの整理をつけることができなくなってしまいます。その結果、頭の中で元恋人を理想化し、あんなに素敵な人はいなかったと、思い込んでしまうのです。

2.元恋人と今目の前にいる異性を比較してしまう

人には、自分の行動や選択が正しかったと思い込みたい心理があります。自尊感情や優越感を守ろうとすることで、自分自身や自分の持ち物、あるいは恋人を他者と比較してしまうのです。でも、元恋人を他の異性と比較してしまうと、そこに執着が生まれてしまう結果に。元恋人にも短所はあったはずなのに、長所を“ピックアップ”して比べてしまうため、いつまでも過去の相手のことを忘れられなくなってしまうのです。

3.元恋人に希少価値があると思い込んでいる

もしもあなたが、まだ恋人のことを好きだったのに別れを告げられたとしたら、きっと相当な未練にとらわれてしまうのではないでしょうか。このように、相手の愛情が手に入らなかったという思いが強いほど、人は手に入れたくて仕方なくなるという傾向があります。心理学では、これを“ハード・トゥ・ゲット”といいます。自分がフラれる側になると、どうしても過去の恋人を引きずってしまうのです。

4.恋が中断されることで記憶に深く刻まれる

付き合っているときに、恋人と何かを約束したり一緒にイベントごとなどをしたりすることってありますよね。もしもそんな発展途上の付き合いの最中に、相手と別れることになってしまうと、相手のことが忘れられなくなってしまいます。このように、物ごとが中断されることでより記憶に鮮明に刻まれてしまうことを“ツァイガルニク効果”といいます。人は完結した物ごとよりも、中断されたもののほうが記憶に残るのです。あなたの中でやり遂げた感があればいいのですが、そうでない場合は未練を引きずってしまう結果に。

忘れられない人から卒業するには

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1.思い出の整理整頓

元彼との思い出が常に身近にある状態では、嫌でも思い出してしまいます。恋を忘れたいときには、徹底的に整理するのがおすすめです。インターネット上に残った「思い出」も、忘れずに対処しておきましょう。

2.自分時間の充実

恋愛以外で充実した時間を過ごすことができれば、自然と意識を「元彼以外」へと向けることができるでしょう。どんなことをすれば楽しいのか、じっくり考えてみるのもおすすめですよ。

3.次の恋を見つける

やっぱり、恋であいた穴は他の恋で埋めるという方法も。ただ「好きな人を作ろう!」と意気込んでいるときって、なかなかできないんですよね…。恋愛は縁。焦らずにまずは自分を磨きつつ出会う行動を続けていれば、きっと素敵な人に巡り合えるはず。

4.自分に自信をつける

失恋したときこそ、その辛さをバネに自分磨きに打ち込んで。元彼が忘れられない理由のひとつに、元彼以上の人がもう現れないと思っていることがあります。でも自分に自信がつけば、元彼以上に素敵な男性に出会えてお付き合いできる可能性も広がります! 前向きに努力し続ける女性は魅力的に映るはずですよ♡

5.仕事に打ち込む

今目の前にある仕事に全力で取り組むこと。これも忘れられない元彼から卒業する方法のひとつ。いつもと同じ仕事でもちょっと丁寧に作業してみたり、違う視点から考えてみたり…! 仕事に対する意識も変わるし、自然と元彼の存在も小さくなっていくかも。これは仕事に限らず勉強でも同じことがいえます。

失恋のショックから立ち直るための心理テクニック

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失恋という大ショックを乗り越えるのは、かなりの時間と労力を要するものですが、可能な限り早く克服したいものですよね。そこで最後に、「ショックから立ち直るための心理テクニック」をご紹介。認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。

1.あるがままを受け入れ自己認知のゆがみをなくす

アメリカの心理学者カール・ロジャーズは、もともと人には自分で心の健康を回復させ、成長させようとする力があると考えました。そのためには、自分と自分の理想が一致していることが大切だと結論づけました。心の不適合状態、つまりショック状態は自己認知のゆがみによって発生します。だからこそ、こうありたい自分にとらわれず、ありのままの自分をまず受け入れることが大切になってくるのです。

2.悲しい曲から徐々にアップテンポの曲に

ショックなことがあったとき、あなたはバラードなどの泣けるテイストの音楽を聴きたくなったことはありませんか? これを科学的に証明したのは、アメリカの精神科医アルトシューラ―です。彼の実験によると、アップテンポの曲よりもバラードのほうが、悲しみから立ち直らせる効果があることが分かりました。これを同質の原理と呼びます。そして一番効果的なのは、悲しみに十分浸ってから、徐々にアップテンポの曲を聴くという方法。ショックのときこそ悲しい曲を聴き、テンポを上げていくと癒されるのです。

3.ショックやコンプレックスを起爆剤にする

オーストリアの心理学者アドラーは、人の劣等感や自尊心の研究をしていました。彼はショックや劣等感に関して、努力のための動機と考えました。精神のバランスがとれている場合は、目標達成などの成功で劣等感は吹き消されます。しかし、ショックを受けて何事も後ろ向きに捉えてしまうなど精神のバランスを欠いている場合は、コンプレックスだけが膨らんでいくと結論づけました。そこで、ショックの受け止め方を変えましょう。克服するためのエネルギーと捉えるのです。そうすれば、それは起爆剤となりあなたを成長させるはず。

4.元気に振る舞うと心が晴れやかになる

心と体には密接な関係性があります。コーネル大学で心理学者ウォルフらによって行われたトムの実験では、気分が落ち込んでいると身体まで重く感じたりするのは、心の動きが体に影響を与えているからだという結論が得られました。そのため、ショックで気分が落ち込んで仕方がないときこそ、あえて快活なフリをしてみましょう。そうすれば、気分も上がり、がんばる力が身体にわいてくるはずです。

【まとめ】

忘れられないくらい好きな人がいたことは、とても素敵なことですが、それによって現在の自分が苦しめられているのであれば話は別です。趣味に没頭したり、新しい恋を見つけたりして未練を断ち切れば、また幸せな生活が待っているはずです!