あるあるかも!元カレ・元カノが忘れられない人の心理とは

元カレ・元カノが忘れられない人の心理とは

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人は意図せず過去に縛られてしまう性(さが)をもっています。それが最も表れやすいのが、終わってしまった恋への未練かもしれません。昔愛し合った相手と別れる際、自分の感情がまだ残っていれば、いつまでも引きずってしまう場合も……。そこで今回は「元カレ・元カノが忘れられない人の心理」をご紹介いたします。 

■元恋人を理想化してしまっている

記憶に関する心理実験“エビングハウスの忘却曲線”によると、人間の記憶は1か月で21%にまで減少するといわれています。そして、薄れていく記憶のほとんどがネガティブなイメージで、それ以降はポジティブなイメージが残るとされます。そのため、別れた相手にも何らかの非があったはずなのに、相手との楽しい思い出やよかった時期を思い返してしまい、いつまでも気持ちの整理をつけることができなくなってしまいます。その結果、頭の中で元恋人を理想化し、あんなに素敵な人はいなかったと、思い込んでしまうのです。

■元恋人と今目の前にいる異性を比較してしまう

人には、自分の行動や選択が正しかったと思い込みたい心理があります。自尊感情や優越感を守ろうとすることで、自分自身や自分の持ち物、あるいは恋人を他者と比較してしまうのです。でも、元恋人を他の異性と比較してしまうと、そこに執着が生まれてしまう結果に。元恋人にも短所はあったはずなのに、長所を“ピックアップ”して比べてしまうため、いつまでも過去の相手のことを忘れられなくなってしまうのです。

■元恋人に希少価値があると思い込んでいる

もしもあなたが、まだ恋人のことを好きだったのに別れを告げられたとしたら、きっと相当な未練にとらわれてしまうのではないでしょうか。このように、相手の愛情が手に入らなかったという思いが強いほど、人は手に入れたくて仕方なくなるという傾向があります。心理学では、これを“ハード・トゥ・ゲット”と言います。自分がフラれる側になると、どうしても過去の恋人を引きずってしまうのです。

■恋が中断されることで記憶に深く刻まれる

付き合っているときに、恋人と何かを約束したり一緒にイベントごとなどをしたりすることってありますよね。もしもそんな発展途上の付き合いの最中に、相手と別れることになってしまうと、相手のことが忘れられなくなってしまいます。このように、物ごとが中断されることでより記憶に鮮明に刻まれてしまうことを“ツァイガルニク効果”と言います。人は完結した物ごとよりも、中断されたもののほうが記憶に残るのです。あなたの中でやり遂げた感があればいいのですが、そうでない場合は未練を引きずってしまう結果に。

おわりに

激しく感情が揺さぶられた経験は、深い記憶となっていつまでもフラッシュバックして思い返される性質があります。それが元恋人の失恋となると、いつまでも過去のよかった思い出に縛られて次の恋愛に進むことができない結果になってしまうことも。過去の思い出はどんどん美化され、真実の姿とは異なった形で記憶に残るもの。終わった恋を正しく認識することが、そこから解放される方法と言えるのです。(脇田尚揮)

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。