膿は出していい?ジュクジュクした黄ニキビを治す方法
黄色っぽく膿んだニキビは、とにかく目立つし、痛い……。黄ニキビの状態に間違ったケアをしてしまうと、クレーター状の痕になる可能性が高くなってしまうので、この段階のケアが一番大事! 今回は、銀座ケイスキンクリニック院長の慶田先生に、黄ニキビの治し方や正しいケア方法についてお伺いしました。
Contents
黄ニキビって?
そもそも、黄ニキビとは写真のように黄色くぷっくりと盛り上がっている状態のことを指します。なぜ膿んでしまうのかというと、増えたアクネ菌を退治するために白血球が集まって戦い、その死骸が溜まったため。ジクジクと痛み、見た目も赤みが強くなるのが特徴です。
しこりや膿んだ黄ニキビになるプロセス
ニキビは、マイクロコメド(顕微鏡で確認できる小さなコメド)→毛穴が詰まった白ニキビ(コメド)→皮脂が酸化した黒ニキビ→炎症が始まった赤ニキビ、さらに炎症がひどくなると、膿をもった黄ニキビに変化していきます。 膿んだニキビを放置すると深く凹んだ痕になってしまうケースも。毛穴が開いているように見えるミニスカー(小さなニキビ痕)がある方は非常に多く、クレーター状のニキビ痕になると治すのが一気に難しくなる……なんてことも。
ニキビが膿むプロセス①白ニキビ・黒ニキビ
ニキビの始まりは毛穴の詰まりから。なんらかの原因で毛穴の入口部分の角質層が厚くなり、毛穴が塞がります。そこに皮脂が溜まり、白くぽつっと盛り上がっている状態を白ニキビと呼びます。白ニキビがすべてのニキビの始まりですが、肉眼で見えないレベルのマイクロコメドは無数にあることがわかっています。 毛穴の入口部分の皮脂が空気に触れ、酸化して黒くなっている状態が黒ニキビ。
ニキビが膿むプロセス②赤ニキビ・黄ニキビ
毛穴が詰まって皮脂がたっぷりと溜まった状態は、アクネ菌が育ちやすい環境。ある程度の数以上アクネ菌が増えると、皮脂を刺激物質に分解し、毛穴の中で炎症を起こします。赤くぽつっと腫れてしまっている状態が赤ニキビです。
増えたアクネ菌を退治するために白血球が集まって戦います。激しい炎症を起こしているのでジクジクと痛み、見た目も赤みが強くなり、中央が膿のために黄色っぽく変化。これは、毛穴の中で白血球の死骸が膿として溜まった状態。
ニキビが膿むプロセス③クレーター・ニキビ跡
膿を抱え込んでいた毛包壁が破れ、膿が真皮に触れることでさらに激しい炎症を起こし、真皮のコラーゲン線維が萎縮し、深く凹んだクレーター状の痕となります。一般的に、赤みや黒ずみをニキビ痕と読んでいますが、正確には、ボコッと凹んだクレーター状のものがニキビ痕であり、治りづらいのです。
膿んだ黄ニキビの治りを遅める「間違いケア」
膿んだ状態の黄ニキビの治りが遅い、いつの間にか痕になってしまった……、それってもしかしたら間違ったセルフケアのせいかも? 黄ニキビにやってしまいがちなグレーゾーンをチェックリストから確認して!
NGケア①つぶす、膿を出す
膿を潰してしまう人がいますが、潰す行為は絶対NG! 治りを遅くしてしまうだけでなく、炎症が酷くなり、痕になりやすくなってしまいます。潰してしまいたくなる衝動はグッとこらえて、触らないようにしましょう!
NGケア②刺激を与える過剰なケア
肌荒れを治そうと、スクラブ剤や洗顔ブラシを使ったケアは絶対NG! スクラブ剤などの過剰な角質ケアは、ただ肌を痛めつけ、刺激になってしまうだけ。洗顔時は、しっかりと泡立てたたっぷり泡でやさしく洗うのがポイント。
NGケア③保湿不足
肌が乾燥状態にあると、肌を守ろうと角層が過剰に作られ毛穴が詰まり皮脂が溜まった白ニキビができます。そうすると、ニキビの原因であるアクネ菌が増え、赤ニキビや白ニキビが増えてきます。しっかり保湿することで、肌のターンオーバーが整うので、しっとりしたなと思うくらい保湿はしっかりめに。
膿んでしまった黄ニキビを治すには?
大きな黄ニキビになってしまうと目立つし、痛いし、憂鬱……。膿んだニキビを治すには?
黄ニキビを治す方法①自然治癒力に任せる
ニキビは病気なので、「セルフケアで治す」というのとはちょっと違います。そもそも、ニキビは風邪と一緒で自然に治るもの。潰して膿を出したり、間違ったケアをすることでひどい跡になってしまう可能性が高くなるので、ニキビが出来たら触らないこと!
黄ニキビを治す方法②いつもよりしっかりめに保湿する
乾燥していると肌のバリアは弱く、防御反応として角層が厚くなって毛穴が詰まりニキビが出やすくなることも。ニキビ=オイリーなイメージがありますが、それは思春期までの話。大人ニキビの予防には、ターンオーバーを正常に働かせるために保湿をしっかり行いましょう。 乾燥が強い場合は、化粧水と乳液で終わらせず、最後にクリームで蓋をしてあげることも大事。油分の膜ができることで、肌内側の水分が蒸発しづらく、より高い保湿効果が期待できます。 ニキビができたら、ニキビ用のスキンケアラインを使うのも手。ノンコメドジェニック処方は、ニキビの原因となる成分を徹底排除してシンプルな処方になっているので安心です。敏感肌、ニキビ肌向けに抗炎症成分が混ざっているのもオススメ。
黄ニキビを治す方法③病院で正しい処置を受ける
何を塗っても、または何も塗らなくても、いつもニキビができているという状態であれば、皮膚科できちんと治療を受けましょう。ニキビの状態に合わせた治療薬を出してくれるので、その分治りが早くなることも。日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医を取得した先生なら、正しいケアや最新の治療を行なっていることが多いので探してみて! 最近はニキビに効果的な美容医療も増えていますよ。
教えてくれたのは……銀座ケイスキンクリニック 慶田朋子院長
できるだけすぐ…!黄ニキビをいち早く治すには…?
そのままにしておくとやっぱり目立つ……。黄ニキビをいち早く治すためにはどんなケアがいい?
A.メディカルエステに頼ってみて!
メディカルエステで行うピーリングには、ターンオーバーを活性化するので、毛穴の開きや大人ニキビに効果アリ! 医師がサポートする結果重視の人気メディカルエステ「クリニカルサロン シーズ・ラボ」の人気コース「ニキビ撃退フェイシャルコース」は、フルーツ酸ピーリングで角質ケア→イオン導入で美容液成分を浸透→パックで鎮静という流れ。肌状態や悩みに合わせて10種類以上のピーリング剤の中から調合することで、さらに高い効果が見込めるそう。 ニキビのタイプや肌質などに合わせて使用する成分の種類や濃度を調節してくれるので、ニキビの炎症だけでなく、ニキビ跡にも高い効果を得られることができます。このコースは、なんと6万以上もの症例実績があり、メディカルエステ初心者さんにもオススメ♪
取材協力:シーズ・ラボ
取材・文/齋藤奈々