しっかり洗顔しすぎ…は逆効果!ニキビ経験者が陥りがちな間違った洗顔方法3つ

ニキビ経験者は要注意!? 今すぐ見直すべき洗顔方法 


せっかく可愛いメイクや服で着飾っても、ニキビがあると鏡を見たときに気分が下がってしまいますよね。

ニキビ

「しっかり洗顔してケアしてるのに、どうしてこんなにニキビができるんだろう……」と悩んでいる人、実はその洗顔が逆に肌に負担をかけてしまっている可能性があります。

今回は正しい洗顔方法について、ニキビケア市場をけん引するザ・プロアクティブカンパニー株式会社と、済生会川口総合病院皮膚科主任部長の高山かおる先生の共同検証を基に解説します。

なんと経験者は9割! ほとんどの人が悩むニキビ


ニキビの人の画像

ニキビは医学用語では尋常性ざ瘡といい、毛穴のトラブルです。「尋常性痤瘡治療ガイドライン2016」によると、日本国内では90%以上が生涯で経験するとされています。

皮膚科医の高山かおる先生は、「ニキビで受診する患者様に最初にアドバイスするのは、ニキビを気にしすぎないこと。洗いすぎない、触らないことです」と語ります。

 

ニキビ経験者が陥りがち! 間違った洗顔方法の特徴3つ


30代女性を対象に、10代の頃ニキビで悩んでいた経験があるグループと悩んだことがないグループに分け、日常の洗顔を行ってもらい、洗顔時間、洗い方、洗顔料の量を検証しました。

その結果、ニキビ経験者は無意識に肌に負担がかかる洗顔をしがちであることがわかってきました。その特徴を3つに分けて紹介します。

【1】洗顔時間が長すぎる

1つめの特徴は、洗顔とすすぎの時間が長いことです。ニキビ未経験グループの洗顔時間の平均は46秒でしたが、それに比べて、ニキビを経験したグループは平均68秒で、約1.5倍も洗顔時間が長いことがわかりました。

洗顔時間が長いとそれだけ、洗顔料や水分に触れている時間が長いということで、肌に負担をかけることになります。

【2】ゴシゴシ洗いすぎる

2つめの特徴は、小鼻の横、アゴ、おでこ、過去にニキビのあった場所をゴシゴシと洗い過ぎる特徴があることです。

「洗いすぎは、必要な皮脂まで洗い落としてしまい肌に負担がかかります」と高山先生。肌のバリア機能を高める皮脂を落としてしまうと乾燥を引き起こし、肌への悪影響が考えられます。

【3】洗顔料が多すぎる

3つ目の特徴は、洗顔料の量が多いことです。ニキビ未経験者と経験の洗顔料の量を比較すると、あきらかにニキビ経験者の方が泡立ちが目立ち、洗顔料の量が多いことが分かりました。

洗顔料が多いと、洗い残しが多くすすぎに時間がかかります。【1】で述べたように、洗顔料や水に触れる時間が長ければ長いほど肌には負担がかかります。

 

「たっぷりの泡で洗うとよい」「ニキビの原因は皮脂だからしっかりと時間をかけて落とした方がいい」と今までそう思い込んで洗顔してたのが、逆に悪影響だったなんてショック……。

『思い込み洗顔』を見直す方法として、自分がどのような洗顔をしているか、スマホで動画撮影をして、チェックしてみるのもおすすめだそうです。無意識のうちに気になる部分をゴシゴシ洗っていることに、気づくことができるかもしれません。

 

ニキビ予防で気をつけるべきポイント3つ


ニキビの経験があった方も、現在ニキビに悩んでいる人も『思い込み洗顔』をクセにしないように注意が必要です。そのために気をつけたいのが次の3つ。

①洗顔料の量は使用法に書かれている適切な量を守ること

②洗顔時間は今よりも短めに、ゴシゴシ洗わないこと

③洗顔料の選び方

この3つのポイントを押さえるためには、正しい洗顔料と洗顔方法を知ることが必要不可欠! 一体どうしたらよいのでしょうか。

◆正しい洗顔料の選び方と洗顔方法

洗顔料を手にとっている画像

ニキビのような毛穴トラブル予防には、ニキビ用の洗顔料を選びましょう。年齢を問わず今ニキビができている方だけでなく、10代のニキビを卒業した人も大人ニキビの予備軍ですから、継続してニキビ用の洗顔料を使うのがよいです。

洗顔している画像

顔を洗う時は、手全体で絹ごし豆腐の表面をなでるように洗います。力を入れすぎないようにしましょう。

無意識にゴシゴシ洗いをしてしまう人には洗顔ブラシがオススメ。均等な力加減で手洗いよりムラなく、顔全体を洗うことができます。この際、ブラシを押し付けないように注意しましょう。

保湿している画像

洗顔後はすぐに保湿をすることが重要です。乾燥で肌の水分が不足すると、毛穴の出口の角質が厚くなって、毛穴が詰まりやすくなり、ニキビの原因となります。

 

正しいと思っていた洗顔方法がむしろ悪影響を及ぼすなんて、考えてもみなかったですよね……。現在ニキビで悩んでいる人はもちろん、今はニキビがない大人ニキビ予備軍の人も是非これを機に、無意識に『思い込み洗顔』していないかチェックしてみてください! (山口彩楓)

高山かおる先生 プロフィール
高山かおる先生
済生会川口総合病院 皮膚科主任部長。東京医科歯科大学附属病院臨床准教授。専門は、接触性皮膚炎。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。

 

情報提供元/ザ・プロアクティブカンパニー株式会社

 

★毎回同じところにニキビが出現…これってなんで?

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