脂肪ってそもそも何ですか?「食べて痩せる」のホントの理由

「脂肪」を知らずして「脂肪」は消えず!…そもそも、脂肪って何ですか?


ビーチやプールで堂々と水着を着たい! そのときに気になるのが、お尻やおなかについた脂肪。でも、憎き脂肪って、そもそもなに? どうしたら効果的に減らせるの? 専門家の最新説をもとに、お勉強してみましょう。

【目次】
1.つまり、脂肪ってなに?
2.  ダイエットに唐辛子やしょうががいいわけ
3.食事は「おいしい」ほうが痩せる?

(C)shutterstock

 

1 . つまり、脂肪ってなに?

ひとくちに「脂肪」といっても、実は役割ごとに種類が違う3つの「脂肪」があるのだとか。それが、「白色脂肪細胞」「褐色脂肪細胞」そして近年になって解明されてきた「ベージュ脂肪細胞」とされています。

甘いもの(糖質)などをとりすぎて、余った糖質は脂肪として体内に蓄積されます。蓄えられた脂肪を必要なときにエネルギーへと変える中性脂肪が「白色脂肪細胞」。この白色脂肪細胞は、女性ホルモンであるエストロゲンをつくるために必要。痩せすぎると女性ホルモンの分泌が減り、生理不順になってしまうのは、そのためだそう。

「褐色脂肪細胞」は、蓄えた脂肪を分解して熱に変える役目をもちます。少量しか存在しないけど、脂肪燃焼力は絶大! これが痩せるときに役立つのですが、残念ながら年齢とともに減少するというデータも。「ベージュ脂肪細胞」は「褐色脂肪細胞」の一種で、やはり脂肪分解の助けになると言われていますが、「まだ十分に解明されていない」と、専門家はコメントしています。

★情報参考元:ワコールボディブック「【特集/痩せと脂肪の関係】太る・痩せるのメカニズム」

 

2 . ダイエットに唐辛子やしょうががいいわけ

「褐色脂肪細胞」を活性化すれば痩せそうだということがわかりました。どうすれば活性化するかというと、効果的なのは「寒冷刺激を与えること」。温めたり冷やしたり?それはなかなか面倒そう…と思う人には、「食」で取り入れるアイデアを。

「『おいしい』と感じながら食べたほうが、褐色脂肪細胞が活性化した」という研究結果があり、栄養は同じでも、「おいしい」と感じるかどうかでエネルギー消費が変わってくることがわかったそう。どうせ食事をするなら、味気ない栄養だけをとるのではなく、おいしいものをいただきたいですよね。もちろん、おいしくても食べすぎはNG!

また、唐辛子の辛味成分「カプサイシン」、しょうがの「パラドール」、コーヒーなどの「カフェイン」、魚油の「EPA」や「DHA」といった成分も、褐色脂肪細胞を活性化することがわかっているそうです。ダイエット期間は、積極的に取り入れたいですね。

★参照元:ワコールボディブック【痩せと脂肪の関係】「痩せ」を応援する脂肪とは?

 

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3.食事は「おいしい」ほうが痩せる?

ここまでで、「褐色脂肪細胞」を刺激すれば痩せやすいということがわかりました。でも、「10〜20代の女性には、痩せすぎの人が多く見受けられます」と専門家は警鐘をならします。痩せすぎで脂肪がないとどうなってしまうのでしょうか?

「脂肪細胞から分泌されるレプチンというホルモンには、満腹中枢に働きかけて食欲を抑制するだけでなく、性サイクルを回し、妊娠できる栄養状態であるというサインを送る働きもあるため、痩せすぎると生理不順になったり、生理が止まってしまう」と言われています。必要以上に痩せてしまうのはNGで、つくべきところに脂肪がついていないと、からだは正常に機能しないということを覚えておきましょう。

★【特集/痩せと脂肪の関係】間違いダイエットは危険がいっぱい

 

いかがでしたか? ひとことで脂肪といっても、すべてが女性の敵というわけではなさそう。
食べないダイエットではなく、まずは効果的な食材と美味しい食事で褐色脂肪細胞を活性化させること。そうすることで、エクササイズなどをしたときの脂肪燃焼力を上げて、健康的なシェイプアップを心がけたいものですね。
脂肪が気になる夏ですが、間違ったダイエットと痩せすぎに気をつけながら、ヘルシーに賢くボディシェイプを!

 

情報提供元:ワコール

 

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