ハッキリ言いたくない時「濁す」のは「口」と「言葉」、どっち?

■「口を濁す」と「言葉を濁す」どっちが正しいの?


口を濁す,言葉を濁す,日本語,雑学,クイズ普段何気なく使っていた言葉の使い方が実は間違っていた……なんて経験はありませんか?

今回は、ちょっとややこしい慣用句に関するクイズを出題します!

 

「はっきりと言わない曖昧な言い方」はどっちの慣用句を使うのが正しいの?

1「口を濁す」

2「言葉を濁す」

 

どちらの表現も、よく耳にする……という方が多いのではないでしょうか。では、一体正解はどちらなのか!?

 

■「言葉を濁す」が正しい使い方


さて、正解を確認してみましょう。

はっきりと言わない曖昧な言い方」を表す際は、

2「言葉を濁す」

 

が正しい表現でした!

 

文化庁が発表した平成28年度「国語に関する世論調査」によると、20代の男女のうち、

間違った意味である「口を濁す」を使っているのは全体の14.8%

本来の意味である「言葉を濁す」を使っているのは全体の78.7%

との結果でした。

何かと目にする機会の多いこの慣用句。ほとんどの方が、本来の意味合いで正しく使用できているようですね!

 

では、「お茶を濁す」という言葉の意味はご存知でしょうか? 同じ意味じゃないの!?と驚かれている方もいるかもしれません。

 

デジタル大辞泉によると、「お茶を濁す」には、「いいかげんに言ったりしたりして、その場をごまかすこと」という意味があります。

「言葉を濁す」と意味合いが似ているのですが、「お茶を濁す」は言葉だけでなく、行動に対しても使われる慣用句です。

今後、あまりはっきり言いたくない……そんな局面に遭遇したら、「口」を濁すのではなく、「言葉」を濁すようにしてくださいね!(萩原遥)

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