┃舞台『刀剣乱舞』新作「義伝 暁の独眼竜」で新たな刀剣男士3振りが
2017年6月1日、ついに舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜が、天王洲銀河劇場にて開幕。
本作は、シミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」を原案に、名立たる刀剣に宿った付喪神(つくもがみ)「刀剣男士(とうけんだんし)」たちが、歴史改変を目論む者たちから正しい歴史を守るべく戦う物語。
2016年の初演&再演作「虚伝 燃ゆる本能寺」では“本能寺の変”を軸に刀剣男士たちの葛藤が描かれていましたが、今作では伊達家と細川家に縁のある刀剣男士たちを新たに迎え、「義伝 暁の独眼竜」の物語を紡いでいきます。
三日月宗近(鈴木拡樹さん)を筆頭に、山姥切国広(荒牧慶彦さん)、燭台切光忠(東啓介さん)、鶴丸国永(健人さん)、小夜左文字(納谷健さん)に、今回は、大倶利伽羅(猪野広樹さん)、太鼓鐘貞宗(橋本祥平さん)、歌仙兼定(和田琢磨さん)の3振りが新たに加わり、重厚感ある戦国を舞台に、刀剣男士たちが見応えある俊敏な殺陣で観客を魅了していきます。
そして、刀剣であった“物”が語る“物語”の切なさに、彼らの深い想いが存分に込められた心情描写もまた見どころ。ラストには思いもよらぬ衝撃の展開も……。
┃伊達家と細川家の刀剣たちが秘めた想いと葛藤が見どころに
今回の新キャストであり“伊達組”のふたり、大倶利伽羅役の猪野広樹さんと太鼓鐘貞宗役の橋本祥平さんは、ふたり一緒に初演のDVDを観たそうで、猪野さんは「『なんで自分はこの作品に出ていないんだ』と悔しかったので、今回出演が決まった時は率直に嬉しかった」と告白。
橋本さんからも「『出たいね』と語り合っていた仲なので、2人でそろってこの場にいられることが幸せ。キャストも仲良しのメンバーが多く、稽古が始まった頃からずっと楽しかった」という言葉が。続けて「やる時はやる“攻めの姿勢のカンパニー”だと聞いていたので、その意識を持って僕たちも今日までやってきた。いい意味で流れを変えられたら」と話していました。
そんな太鼓鐘貞宗と同じ伊達家の刀剣であり、「みっちゃん」「さだちゃん」と呼び合う仲の、燭台切光忠役・東啓介さん。「仲良しの2人(猪野さんと橋本さん)と頼りがいのある(和田)琢磨くんの3人が入ってきたことで、さらに頼もしいカンパニーになった。伊達家の刀剣の仲の良さや色を早くみなさんに観ていただきたい」とコメント。
伊達家の刀剣は、燭台切光忠、鶴丸国永、大倶利伽羅、太鼓鐘貞宗。
一方、新キャストであり、大倶利伽羅と仲たがいをして何かと対峙し合う歌仙兼定は細川家の刀剣。歌仙兼定と小夜左文字は同じ細川家の刀剣でありながら、それぞれが胸に秘める想いは異なり、個々がある葛藤を抱えています。そんな小夜が歌仙にその想いを打ち明けるシーンに胸が痛みます。
┃小夜に寄り添う山姥切国広、刀剣たちを見守る三日月宗近
前作で“近侍”として成長した姿を見せた、山姥切国広。「今作でも、またひと成長した姿をお見せできると思います」という荒牧さんの言葉通り、近侍として小夜に寄り添い、その想いを受け止め、道を指し示す光となります。
そして、それぞれの刀剣たちの想いや葛藤、それを乗り越えて成長した姿を見守り続ける三日月宗近。演じている鈴木さんは、新たな3振りを加えた本作の魅力、見どころを次のように話していました。
「新しい物語を新しいメンバーと演じます。当然、座組の空気も変わりましたし、前作からのキャストも今回のストーリーのためにキャラクターを構築してきたことで、キャスト全員が一緒に歩んでくることができたのではないかなと思っています。前作に続き、刀剣男士たちの成長を描いている物語ですが、元の主の歴史を受け継いでいる彼らの中で、その歴史に抗う戦いをする刀剣男士も現れます。それぞれの刀剣の歴史、性格もより濃く描かれている作品ですので、前作からの変化がかなりあると思います」(鈴木さん)
“刀の成長”とは、果たして何なのか……。それは、刀剣男士たちが繰り広げる「義伝 暁の独眼竜」の物語の中に必ず見つかるはず。
┃運命に抗う伊達政宗。天下人は“見果てぬ夢”となってしまうのか─
舞台は、西暦2205年。歴史改変を目論む「歴史修正主義者(れきししゅうせいしゅぎしゃ)」が過去への攻撃を開始し、対峙する時の政府は歴史の守りとして「審神者(さにわ)」なる者を過去へと派遣。
物の心を 励起(れいき)する審神者の力によって生み出された、刀剣に宿りし付喪神「刀剣男士」たちは、審神者とともに歴史を守る戦いへと身を投じます。
そのころ本丸では、気落ちした様子の小夜左文字を気にかけ、近侍である山姥切国広が悩みを聞きだそうとするも、小夜は山姥切を避けるような態度。また、延享四年へと調査任務に赴いた大倶利伽羅と歌仙兼定は、任務先で仲違いをしてしまいます。
大倶利と歌仙の仲を取りもつため他の刀剣男士たちが思案するなか、主から意外な任務が下されます。
一方、戦国の世は、豊臣秀吉による天下統一も目前。その時代の移り目に、終わりゆこうとする戦国を憂うひとりの男─伊達藤次郎政宗が、盟友・細川与一郎忠興にやがて来る泰平の世を生きていくことを諭されます。政宗が天下人となることは“見果てぬ夢”なのか……。
そんなある日、刀剣男士たちに出陣の命が。出陣先は、慶長5年(1600年)、天下分け目の大戦「関ヶ原の戦い」。そこで刀剣男士たちがみたものは……。
7月まで続く、舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜。千秋楽7月14日(金)にはライブビューイング上映、10月18日にはBlu-ray&DVDの発売も決定。詳細は、公式サイトまで。
舞台『刀剣乱舞』義伝 暁の独眼竜
https://www.marv.jp/special/toukenranbu/
[京都]京都劇場 6月29日(木)~7月2日(日)
[福岡]福岡サンパレス ホテル&ホール 7月13日(木)~14日(金)
■脚本・演出:末満健一
■音楽:manzo テルジヨシザワ
■出演: 三日月宗近:鈴木拡樹 山姥切国広:荒牧慶彦/大倶利伽羅:猪野広樹 燭台切光忠:東啓介 太鼓鐘貞宗:橋本祥平 鶴丸国永:健人/小夜左文字:納谷健 歌仙兼定:和田琢磨/伊達政宗:富田翔 細川忠興:早乙女じょうじ 片倉景綱:高松潤
(C)舞台『刀剣乱舞』製作委員会
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