舞台化決定の第一報から話題沸騰だった舞台「パタリロ！」が、12月8日（木）、ついに開幕！
公演に先駆けて行われたゲネプロでは、メディア＆関係者で満席状態（演出家の小林顕作さんも「こんなに超満員のゲネプロは初めて」というほど！）。業界内でも大注目のこの舞台……始まってみたら、やっぱりすごかった！ これはまさに想像を超えた、めくるめく耽美な世界……。
（左から、佐奈宏紀さん、加藤諒さん、青木玄徳さん）
※以降、ネタバレを含みますのでご注意ください。
┃パタリロ・バンコラン・マライヒの再現度が高すぎる
囲み取材には、加藤諒さん（パタリロ）、青木玄徳さん（バンコラン）、佐奈宏紀さん（マライヒ）、演出家の小林顕作さんが登場。
意気込みや見どころなどを話してくれたのですが、このとき小林さんから「BL要素をふんだんに盛り込みたいと思ったし、ギャグマンガなので80年代にかかるであろう昭和のおおらかな“ギャグの世界”を存分にやっていきたい」と作品への想いが語られました。
小林さんは、この脚本を手掛けた池田鉄洋さんへ「『ムチャに書いていいよ』と言ったら本当にムチャな台本を書いてきた。僕は削らずそのまま使った」のだとか。そんな舞台「パタリロ！」は、本当に……ハチャメチャ！
パタリロをはじめ、バンコランやマライヒ、タマネギ部隊といったおなじみのキャラクターたちが、漫画から飛び出したかのようなビジュアルそのままに、ギャグ・歌・ダンスを披露。
「パタリロ！」は、いまでいう“BL”の先駆けということもあり、舞台でもバンコランとマライヒに注目してください。僕自身、男同士で……という芝居をするのも初めてなので、ぜひ楽しんでもらいたいです。（バンコラン／青木玄徳さん）
そして、何よりもバンコランとマライヒによる“BL的”恋愛シーンの数々……。と、舞台「パタリロ！」はここでお伝えしきれないほど、見どころにあふれているんです。
囲み取材で加藤さんが「好きなシーン」として挙げたのは、この「バンコランとマライヒの恋愛」。ふたりの愛は“純粋”とのことで、「見ていてドキドキしちゃう。男性同士なのに、全然見ていられちゃうので、すっごいおすすめです！」と、目を見開いて熱弁していました。
登場シーンでビームを発射するバンコラン。このビジュアル、原作そのまま！
美少年・マライヒ。あまりに可愛らしいしぐさや表情をしているので、ステージにいるとつい目がいってしまうんです。美しいって罪ですね。
そんなバンコランとマライヒの関係やシーンを、加藤さんは「純粋」や「ドキドキ」という言葉で表現していましたが、ドキドキを通り越して心臓がバクバクします。美しい男性2人の絡みに、思わず息を飲みました……。
ラストにもものすごいシーンが用意されているので、視界良好準備万端で挑むべし、です。
「座長」を初めてやらせていただくにあたり、座長という言葉にとらわれてしまってプレッシャーを感じてしまいましたが、演出の小林顕作さんに今日までついてきて、なんとかパタリロになれたのではないかと思います。劇場でぜひ僕のパタリロっぷりを観てください。（加藤諒）
囲み取材で楽しく話していた3人でしたが、記者からの「『パタリロ！』を実写化するって……バンコランをやるってすごいことなんですよ！」と何度も言われるうちに、「緊張してきました」と青木さん。すると、佐奈さんや加藤さんまで「緊張」と……。
そんな3人の緊張をほぐすかのように、演出家の小林さんから「キャラそのものにしか見えないほどピッタリだと思うので、自信を持ってお届けします。大丈夫ですよ、3人とも」という言葉が。このカンパニー、本当にあたたかい！
舞台「パタリロ！」は、2017年4月に本公演のDVDが発売、千秋楽の翌日12月26日（月）10時からは、dアニメストアにて期間限定で舞台「パタリロ！」のレンタル配信も実施！ さらに、2018年春には、なんと第二弾公演も決定！！
漫画『パタリロ！』を知っている人は「あの世界をよくぞここまで！」と思い、『パタリロ！』を知らない世代には「こんな漫画があったなんて！」という軽い衝撃があるかもしれません。きっと、どの世代でも十分に楽しめる、耽美でBLな世界……笑って、胸が高鳴る、あっというの約1時間半。パタリロ旋風は、まだ始まったばかり。そう今回の舞台は、序章にすぎません！（さとう のりこ）
http://www.nelke.co.jp/stage/patalliro/
2016年12月8日（木）～25日（日）＠紀伊國屋ホール
［キャスト］加藤諒／佐奈宏紀／細貝圭、金井成大、石田隼、吉本恒生／青木玄徳 ほか
［原作］「パタリロ！」魔夜峰央
［スタッフ］脚本：池田鉄洋、演出：小林顕作
(c)魔夜峰央／白泉社（別冊花とゆめ・メロディ・花LaLa online）
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