肉体美と幻想的な競泳シーンに魅了される舞台『男水!』

2016年11月にスタートした『男水!』プロジェクトは、ドラマを経て舞台へ……ついに舞台『男水!』が開幕!

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囲み取材にて:(左から順に)神永圭佑、佐藤永典、赤澤燈、廣瀬智紀、松田凌、宮崎秋人、安西慎太郎、小澤廉、黒羽麻璃央、池岡亮介 ※敬称省略

原作は、白泉社・花とゆめ「花LaLaonline」で大人気連載中の木内たつや氏の高校部活漫画『男水!』。

水泳無名高校の都立「東ヶ丘高校」の部員で幼なじみの榊秀平(松田凌さん)と篠塚大樹(宮崎秋人さん)、そしてふたりの幼なじみでいまは因縁の関係となっている、水泳名門高校の私立「龍峰高校」の藤川礼央(安西慎太郎さん)を中心に、それぞれの高校の競泳男子たちが、「より速く泳ぎたい」というピュアな想いでゴールを目指す青春体育会系ストーリー。

本公演より一足早く行われた公開ゲネプロの模様を、写真とともにレポートしていきます!

ドラマ&舞台『男水!』関連の画像一覧はコチラ

 

※以下、劇中の写真を掲載しています※

 

┃秀平・大樹・礼央を中心に、仲間たちの成長を描く

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秀平、大樹、礼央。この3人の関係性を、過去と現在を交差させながら表現していき、その過程で関わる仲間やコーチたちとのぶつかり合い、そして成長していく姿を、2時間ちょっとの時間に濃密に描かれています。

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「目標」「夢」「約束」していた龍峰高校の水泳部に、そろって目指せないことで亀裂が生じてしまった3人の関係性。自分の想いを口にしないことですれ違ったまま、でも本心では……。

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そんな龍峰高校の部員たち。水泳名門校とあって、インターハイに出場するためにまずは部内の戦いを突破する必要が。みんなそれぞれに“過去”があり、彼らがいまに至るまでの過去も描かれています。

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龍峰高校の主将・仁科誉役の黒羽麻璃央さんとマネージャーの森親太郎役・上村海成さん。

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龍峰高校の3年の一虎(池岡亮介さん)と1年の礼央(安西慎太郎さん)。

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龍峰高校と東ケ丘高校。日々起こるひとつひとつの出来事をきっかけに絆を深めあい、成長していく姿は必見です。

 

┃すべての力があわさって表現される「泳ぎのシーン」

約1か月前に行われた稽古場取材では、2.5次元舞台で培ってきた経験と等身大の芝居に「自信」をのぞかせていたキャストの面々。

今回集まったメインキャストたちは、2.5次元をはじめとする舞台経験が豊富なみなさんばかりなので、舞台は十分に本領を発揮できる場。とはいえ、“舞台上で泳ぐ”という作品は新しいジャンル。

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舞台では主に、上半身で泳ぎのシーンを表現。稽古場取材で「スピードを出してないのにそれだけでも地獄だった」(佐藤さん)や「実際に泳いでいるほうが楽」(黒羽さん)と話していましたが、キャストのみなさんの“魅せる泳ぎ”は、アンサンブルの方や映像、照明、セットなどの演出効果もあり、実際に水の中で泳いでいような臨場感ある場面に仕上がっています。

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┃原作ファンも楽しめるセリフや場面も満載

舞台ならではの手法で描かれた泳ぎのシーンに圧倒されますが、仲間を想うがあまり葛藤と衝突、そこから生まれる絆に感動するシーンも多いんです。ドラマでも描かれていましたが、舞台版では、より原作に近い場面やセリフも多いのも見どころになっています。

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原作も読んでいるという方は、そんなポイントもチェックしながら観劇するのも楽しいかも?

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秀平に「泳いでいる時はいつもどこを見ているのか」と問われ、川崎亮也が答えたひと言は……。

 

┃めまぐるしく変化するセット。舞台端まで見逃せない

アンサンブルのみなさんが休む間もなくセットを転換し、プールの中、そしてプールサイドを作り上げていきます。見ている側は目がいくつあっても足りないぐらい! でも、これこそまさに舞台の醍醐味。

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そして、高浦一郎・二郎役のおふたりのやり取りは、日替わりネタになりそうな予感も……。客席にお座りのみなさんも気を抜くことなく舞台に挑んでくださいね。

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┃競泳男子たちのしなやかな肉体美を惜しみなく披露!

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本作の“肝”となる迫力ある泳ぎのシーンを表現するため、時間を見つけては個々で体づくりをしていると話していましたが、舞台上では、鍛え上げられた美しくしなやかな肉体美を惜しみなく披露しています。

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原田ダニエル役の神永さん。競泳シーンはないものの、人一倍よく動き、誰よりも汗を流していましたが、その姿さえも美しいんです。

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恐らく本公演でいちばん長く泳いでいるのではないかと思われるのが平光希役の小澤廉さん(写真右)。しかも泳ぎ方(演出)もさまざま。彼の身体能力の高さを目の当たりにするはず。

稽古場取材時、水着になるシーンがどれぐらいあるかという質問に、宮崎さんが「お腹いっぱいにはなるんじゃないですかね、きっと(笑)」と笑いながら答えていましたが、まさにその言葉通り!

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┃オネエのマネージャー・晴美の魅力が爆発♡

東ヶ丘のオネエ系マネージャー・晴美(通称:ハルミ)役の赤澤燈さん。ドラマでは、独特のキャラで自由でマイペースな部員に時折カツを入れながら見守っていましたが、舞台では晴美の本音の想いをぶつける場面もあります。

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それまで個人の能力に合わせたメニューを考えたりと部員を見てきた晴美としては、川崎の出現によって、それが正解だとわかっていても、変わっていく東ケ丘に不安も隠せない。原作とドラマでも描かれている川崎vs晴美のシーンは、いつ見ても心が痛みます……。

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恋愛要素一切なしの本作で唯一“甲”に近い存在ではありますが、そこは男子。特に、原田ダニエル(神永圭佑さん)へのツッコミが激しいのはドラマ以上、かも?

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献身的で、愛があふれる晴美がとにかく可愛いすぎる!

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しゃがみこんだ晴美に、秀平が満面の笑みでハイタッチ。こちらの席から晴美の表情が見えなかったのが残念。

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マネージャーといえば、原作とシンクロ率の高い、龍峰高校のマネージャー・森役の上村海成さんのキレッぷりもおしたい! 普段はおとなしいのに、表情を変えず先輩も他校も関係なくキレる姿を見て、この舞台でいちばんのドS(キャラ)なのでは……と思ってしまいました。

 

┃東ケ丘コーチ・川崎のオラオラがパワーアップ

漫画もドラマも最初の登場が印象的なコーチ・川崎。気のせいか、S度が増しているような……。

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舞台でも、怒鳴る・殴るといった原作のキャラ通り。口が悪くてちょっと怖い川崎は、一度、部員たちとの関係が崩れかける瞬間もありますが、過去のインターハイ優勝という実績に裏付けされた的確なアドバイスは誰もが認めるところ。だからこそ、彼を信じて努力を続けた部員それぞれが手にしたものとは……。

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川崎に迫られ壁ドンされた大樹は思わず正座に。

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ドラマでの設定のまま、龍峰高校OBという川崎。現主将の仁科から携帯で呼び出され……。

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劇中、川崎役の廣瀬さんの怒鳴り声が何度も会場に響き渡ります。泳ぐシーンはありませんが、部員と同じぐらい体力は消耗している、はず。

 

┃このキャスト陣で描く「もうひとつの青春」

「このキャスト陣で“もうひとつの青春”を描きたい」と言っていた座長の松田さん。

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ドラマ終了後、少しのブランクはあったものの、約1か月の稽古でドラマ以上に関係を深めた様子のキャストたち。個々のSNSでもその様子は確認できますが、プライベートのあうんの呼吸感のようなものを舞台のあちこちでも感じられます。

漫画とドラマで描かれてきたストーリーに加え、舞台版には、各キャラクターの背景にも焦点が当てられ、それぞれの葛藤、そして胸に秘めてきた想いに思わず目頭が熱くなるはず。

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……以上、個人的視点多めで、舞台『男水!』ゲネプロの模様をお届けしました。これだけ主役級のキャストがそろうと、一回の観劇で「推しを見続けたい」という気持ちとは裏腹に、他にも目が奪われてしまう……きっとそんな舞台になっております。それだけかなり見応えある演出になっています。もちろん、役者のみなさんの芝居は言うまでもなく素晴らしい!

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舞台『男水!』は、2017年5月11日の東京公演(シアター1010)を皮切りに、5月24日からは大阪公演(森ノ宮ピロティホール)がスタート。最終日(5月28日)には、大千秋楽ライブ・ビューイングも。約6か月にわたるプロジェクトを締めくくる舞台、ぜひお見逃しなく!(さとうのりこ)

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