植田圭輔、舞台『ノラガミ』には「よそのカンパニーには負けない女性陣の強さがある」

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大人気連載中のダーク・アクションファンタジー作品『ノラガミ』(月刊少年マガジン)待望の新作舞台『ノラガミ-神と絆-』が、約1年ぶりに新たなストーリー&キャストを加え、絶賛上演中!

2016年1月に上演され大好評を博した舞台『ノラガミ-神と願い-』に続く完全オリジナルストーリーを、前作に続き、主人公の“夜ト”に鈴木拡樹さん、そして脇を固めるキャストにも、植田圭輔さんや和田琢磨さんなど豪華キャストらが集結。

『ノラガミ』は、祀られる社をもたない貧乏でマイナーな神様・夜ト(やと)、夜トに拾われ神様が使う道具“神器”となった死霊の少年・雪音(ゆきね)、そしてあることをきっかけに“半妖(魂が抜けやすい体質)”となった少女・壱岐(いき)ひよりの三人を中心に、神々との戦いを描いた物語。

 

┃舞台版『ノラガミ』はオリジナルストーリーだからこそ「芝居が大事」

初日の2月16日(木)、ゲネプロと合同取材が行われ、鈴木拡樹さん(夜ト)、植田圭輔さん(雪音)、長谷川かすみさん(壱岐ひより)、安藤彩華さん(毘沙門)、和田琢磨さん(兆麻)、糸原美波さん(小福)、友常勇気さん(大黒)の7人が登壇。

1年ぶりに上演される本作について鈴木さんが、「ちょうど1年でこの『ノラガミ』のステージに戻ってこれたというのは大きい」と話し、続けて「1年というのは早く感じるようで……濃い時間を過ごしていたんだな、というのを集まってみて改めて感じました。ひとりひとりの成長も楽しんでいただけたらいいなと思っています」と挨拶。

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「前作より確実にパワーアップし、新たなストーリーも楽しめるステージになっている」とも話していました。

そして、舞台版『ノラガミ』といえば、大きく派手な映像や立ち回りといったエンターテイメント性も見どころとなっているが、雪音役の植田さんいわく、「お芝居を大事にしている」という点も外せないポイントだと言います。「舞台の『ノラガミ』の魅力はオリジナルストーリーだと思っていますが、僕らが大切にしてきたお芝居という部分がしっかり生かされて、すべての映像と立ち回りが合致して素敵な作品になっていると思う」と植田さん。これぞまさに、舞台版『ノラガミ』が人気の理由。

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今回は特に、神と神器たちの「絆」に焦点が当てられているため、より一層それぞれの関係性の深いところまで楽しめるストーリーになっています。

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毘沙門役の安藤さんからは、同じ作品を続けてやる上で「進化し続けないと意味がないと思っている」と。続けて、「芝居も立ち回りも、表現できる幅が広がったと思う」という言葉通り、舞台の上での毘沙門の動きは、しなやかで美しく、観客を魅了するはず。

 

┃今作のテーマは「絆」。神様と神器、それぞれの想いがぶつかり合い絆が深まる

今作のタイトルは『ノラガミ-神と絆-』。

それもあり、ほとんどのキャストから「絆」というワードが挙がり、和田さんからはこんな言葉も。「さまざまな箇所や各々で、絆が深まるシーンがたくさん盛り込まれています。自分の周りの方との絆と重ねあわせて見ていただけたら」(和田さん)

今回の稽古を通して印象的だったエピソードとして鈴木さんが挙げたのは、今回のオリジナルキャラクター“敢御(いさご)”役の中村龍介さんのこと。

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「今回は中村龍介くんが入ることによってまた新しい形の殺陣が増えたので……同じ武器で戦っているのですが、新しい戦い方ができています。前作との違いを楽しみながら稽古をしていました。ただ、殺陣の稽古量はすごかったです。楽しんでやりました」(鈴木さん)

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また、稽古場では演出家の伊勢直弘さんが、キャストの提案なども積極的に演技に反映させてきたということで、植田さんは、そういったディスカッションの場がキャストとスタッフの“信頼感”を強め、そして「自分たちが盛り上げいこう」という士気の向上につながると思ったそう。

 

┃「いま言っておきたいこと」に、雪音・植田が毘沙門・安藤に“物申す”?

ところで、すでにご承知の方も多いと思いますが、とにかくキャストの仲がいい! この1年の間で、食事会や納涼会など定期的に集まっているという話も。

今回登壇しなかったキャストについて聞かれると、「僕は、川隅美慎とすごく仲がいいです」と植田さん。「彼はかなり重要な部分を担っているので、普段は友だちですけど(今回は)偉そうに役者の先輩としてやつを見ていました(笑)」(植田さん)

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また、鈴木さんが「いちばん年上の(和泉)宗兵さんが楽しそうにお芝居をされていて、我々も自由にやっていいんだなって(笑)」と話すと、植田さんも「勇気をもらいますね」と。和泉さん扮する“天神役”のシーンにもぜひご注目を!

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そんな仲のいいキャストのみなさんを見ていたら、つい聞きたくなってしまったことが……それで思い切って直撃! 「“いま言っておきたいこと”はありませんか?」

真っ先に、「毘沙門役の安藤さん……ちょっと物申してもいいですか?」と口火を切ったのは植田さん。名前を挙げられた安藤さんは驚き、周りが「え?」「本番の当たりが強くなるかもよ」という言葉をさえぎるように発した“物申す”は、こんなことでした。

「すごいんですよ! 我々もあまり直視できないんでけど、このスタイル! 1年経ったら人間って油断とかでちょっと太ったりするじゃないですか。前作を超えるぐらいの体で復活してくれたので、本当にすごい」(植田さん)

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それを受けて安藤さんが「優しいね。裏でそんなこと一回も言ってくれたことないじゃん(笑)」と返すと、植田さん、「俺、こうやって生き残ってきたから(笑)」と……これにはキャスト全員が大笑い!

でも「女性陣の頑張りがすごい」(友常さん)や「よそのカンパニーには負けない女性陣の強さがある」(植田さん)という男性キャストからの感心の声に、女性陣は「うれしい……」と照れ笑い。

そんな女性陣に今度は、男性キャストに言いたいことはないかとたずねると、鈴木さん以外の男性は、服を正したり、ちょっと前に出たりと静かにアピール。

すると安藤さんが「私の相方さん(和田さん)なんですけど、役の上では知的で、完璧主義のナビゲーターという役を全うしているんですが、普段はちょっと……想像を越えた発言や行動とかぶっ飛んでいることが多すぎて、“果たしてこの人を扱い切れるのか”という一抹の不安を抱えながら稽古をしておりました」と告白。それに対し「まったく問題ないですね!」と力強く答えた和田さんですが、真相やいかに?

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大黒役の友常さんから「うちの小福ちゃんが20歳になり、(稽古を)頑張りましたね。小福ちゃんなりの大人の魅力も出しつつ……」という言葉に「恥ずかしい!(笑)」とはにかんだ笑顔を見せていた糸原さんですが、糸原さんもまた「友常さんは“お兄ちゃん”みたいな感じで芝居を支えてくださっていて、友常さんがいなかったらこの小福はできていなかっただろうなと思います」と。

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舞台では、小福&大黒に思わず胸がグッとなる場面もありますが、合同取材でのこの二人のやり取り、なんだかほっこりと温かい気持ちになります。

今回、夜トと雪音に寄り添い、励まし、より二人と絆を深めていくひより役の長谷川さん。稽古中は「支えられているなと感じました。ひとりで悩んでいると一緒に会話をしてくれたりと、ひとりで練習しているところに付き添ってくれるのがすごく嬉しかった」と満面の笑みで答えてくれました。

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と、その隣りで安堵の表情をみせる鈴木さん。「よかった……『ただコーヒーを飲んでるだけです』って言われなくて(笑)」という言葉で、またキャストが笑顔になる……本当にうらやましくなるほど仲のいいカンパニーです。

「言っておきたいこと」=「賛辞」や「感謝」となったわけですが、みなさんが言い終わった後、植田さんが「“素敵な男性陣に囲まれて幸せです”と言ってます」と、女性陣の言葉をしっかりまとめておられました!

 

最後に、これから観劇に行く人、また行こうか迷っている方に、座長・鈴木さんからメッセージが。

「前作でもやりたいこともあって、それが収まりきらなかったものを今回詰め込んでいるような気がしますので、そういう気持ちでお届けしています。前作を見ていただいた方には新たにオリジナルの『ノラガミ』という作品を楽しんでいただきたいですし、初めて観る方には衝撃的だと思いますが、劇場いっぱいに広がる『ノラガミ』の世界観というのは劇場でしか味わえないので、この生の迫力をお届けするために千秋楽まで突っ走っていきますので、ご観劇をよろしくお願いします。お待ちしています」(鈴木さん)

舞台『ノラガミ-神と絆-』は、2017年2月26日(日)まで、東京・AiiA 2.5Theater Tokyoにて上演。千秋楽にはライブビューイング上映も。詳しくは公式サイトにて!(さとう のりこ)

*舞台『ノラガミ-神と絆-』Blu-ray&DVDの発売も決定(2017年6月16日)。会場では特典付きで予約受付中です。(DVD 8,100円/Blu-ray 9,100円 ※ともに税抜)

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