大人になっても「一生働きたくない」と、マイペースでニート生活を謳歌する個性豊かな6つ子たちの日常を描いた『おそ松さん』。TVアニメで人気を博したギャグコメディの要素をそのままに、9月29日～10月3日に行われた大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティでの公演を経て、10月13日からついに東京公演がスタート！
東京公演初日、Zeppブルーシアター六本木で、6つ子＆イケメンver.のF6、総勢12名による囲み取材が行われたのですが、フォトセッションでのポーズからもおわかりいただけるように、個性派ぞろいの彼らから出る返答に記者席からも笑いが……。
記者から「舞台で“ぶっ飛んでいる”と思う場面は？」という質問が挙がると、みんなの視線が自然と一松役の北村諒さんに集まり、「自分で言いな、ちゃんと」なんてなんだか責められているように促される始末。
「制作記者会見でも話しましたが、今回『お尻を出す』という目標があったんですけど、大阪公演で達成することができたので、東京公演でも日々キレイに磨き上げたお尻をお見せできたらいいなと思っております」（北村諒）
（本人は満足そうな顔でしたが、周りからは「どこ磨いてんだよ！」「本当に大丈夫？」と突っ込まれていました）
続く質問は、演じていて「難しい」と思ったこと。カラ松役の柏木佑介さんは、「カラ松は“スルー”には耐えられるけど、“ディスり”には耐えられないというメンタルを持っていて、舞台ではその様子を演じ続けていないといけないので、出されたボールをどう受け取るか難しかった」と話してくれましたが、劇中、カラ松の「ナルシスト」な部分がかなりフォーカスされるので、見どころのひとつになっているはず！
12人のなかで「キャラクターと実際の性格がいちばん近い人は」と聞かれると、ほぼ満場一致で、カラ松役の柏木さん、と。
柏木さんのナルシルトぶりに、「すごいナルシルトなんです！ もうイタいんです、普段から！ でもカラ松という役をいただいて、役にハマった瞬間に、彼のイタさが許せるようになりました」と、おそ松役の高崎翔太さんが暴露。
チョロ松役の植田圭輔さんは、終始、1対5のツッコミが絶えない役回り。喉と身体を使って頑張っている彼いわく、「アニメの世界観のままのテンポ感、台詞の感覚など、舞台としてやったとき、絶対に芝居中にしか出せない“音”があって、アニメにはないチョロ松感を目指してやることが難しい」と話していました。
『おそ松さん』の独特のテンポ感……さらに、F6にはF6のテンポ感があり、アニメらしさを残しつつ、舞台のよさを加えるという演出は観ていて吹き出す場面も多々あり！
6人のなかで、とにかくよく動く十四松。しかも足元はスリッパ！ 脱げないよう工夫はされているようですが、「着地やブレーキとか……本番を通して思いました。『スリッパはやばい』」と、十四松役の小澤廉さん。
後半、舞台を駆け回るシーンがあるのですが、滑って転ばないかと心配になります……本当に。
ところで「演じてみたかったキャラクター」という質問では、F6の面々から「カラ松」が大人気（挙げたのは、井澤さん、安里さん、和合さん）。
F6カラ松の和田雅成さんが「6つ子の十四松をやってみたい」というと、どこからともなく「やってみ？」という声が……まぁ、そうなりますよね……。
全力で十四松の「ハッスル」をやりきったF6カラ松の和田さん。素敵なカットも一緒に載せておきますね。
F6チョロ松の小野建斗さんが演じてみたいのは、“イヤミ”。
その他、赤澤さん→チョロ松（初々しいチョロ松ができたかなって思います）、小澤さん→トド松（あざと可愛いという表現をやってみたい）、北村さん→おそ松（兄弟想いで奥が深いから）、植田さん→チョロ松（生まれ変わってもチョロ松。ほっとけないからきっとツッコんでしまうはず）、柏木さん→（生まれ変わってもカラ松。だけど稽古と本番をやってきたいま、おそ松かな）、高崎さん→F6だったら誰でもいい（王子様をやりたい。身長が足りない？）……なんて答えていました。
赤澤さんに肩をつかまれて「触るな」、なんてあしらっていた小澤さん。でも、北村さんには……。
囲み取材後、ゲネプロも観覧させていただきましたが、オープニング＆エンディング（ダンスが見どころです！）もあるせいか、約2時間、大きなTV画面でアニメを観ているような舞台構成で、ポロッとこぼす言葉が台詞なのかアドリブなのか……という場面もちらほら。舞台で6つ子を演じるのは血のつながりはまったくないキャストたちですが、6つ子それぞれのキャラクターが、顔（人）が違うことではっきり具現化されているというか、とにかく、「おそ松さん」にあまり詳しくない人でも、2時間後には、「何色は○○松！」と確実に言えるようになっているはず。
囲み取材中、離れた場所にいる記者の質問に耳を傾けるキャストたち。この後、そろって体を寄せ合い記者の声に耳を傾ける3人の動きが絶妙にリンクしていて、「さすが！」と思ったワンシーンです。
そして、そんな6つ子たちの面白さを上をいくのが、イヤミ、チビ太、ハタ坊、トト子の4人。特に、トト子＆6つ子……からのF6とのシーン、手を叩いて笑います！ 振り切ったトト子（酒井蘭さん）に、心から拍手を贈りたい！
舞台「おそ松さん on STAGE ～SIX MEN’S SHOW TIME～」は、10月23日まで。ハチャメチャな松野家の日常をのぞきに行ってみませんか？（さとう のりこ）
おそ松さん on STAGE ～SIX MEN’S SHOW TIME～
http://osomatsusan-stage.com/
［演出］小野真一
［出演］おそ松／高崎翔太、おそ松（F6）／井澤勇貴、カラ松／柏木佑介、カラ松（F6）／和田雅成、チョロ松／植田圭輔、チョロ松（F6）／小野健斗、一松／北村 諒、一松（F6）／安里勇哉、十四松／小澤 廉、十四松（F6）／和合真一、トド松／赤澤遼太郎、トド松（F6）／中山優貴、トト子／酒井蘭、イヤミ／村田充、チビ太／Kimeru、ハタ坊／原 勇弥
【東京公演】Zeppブルーシアター六本木
2016年10月13日（木）～10月23日（日） ※千秋楽はライブビューイングあり→10月23日（木）17時開演（予定）
■主催 「おそ松さん」on STAGE製作委員会2016
(c)赤塚不二夫／「おそ松さん」on STAGE製作委員会2016
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