「栗花落」、この名字の読み方は?【栗にまつわる4つのトリビア】

芋栗カボチャが美味しい季節♡ なかでも特に「栗」を使った商品を見かけると、秋の到来を感じますよね。

そんな栗にまつわる基礎知識から、知っておくと楽しい栗(豆)知識まで、『Precious』11月号より、“栗の4つのトリビア”をご紹介します。

まずは「モンブラン」のお話から。

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アルプス山脈のモンブラン山をイメージしたといわれている「モンブラン」のケーキ。私たちが慣れ親しんだ、ふわっと山のようなドーム形のモンブラウンは“フランス”生まれで、これは、フランス側から見るモンブラン山が丸みを帯びた形に見えるため。「モンブラン」もフランス語です。イタリアに行くと、険しい雪山とふもとの森を表現したもの(三角形に尖っている)が主流。呼び名も、モンブラン山のイタリア語名「モンテビアンコ」になるんです。

 

さて、日本で栽培されている栗の品種は40種以上。栗の研究者・荒木斉さんによると、「銀寄(ぎんよせ)、筑波(つくば)、石鎚(いしづち)の3種は、甘みと香りが強く大粒なため、高級栗とされています。また丹波産のものはブランド栗として、平均価格より4割ほど高い値がつくことも」。なかでも歴史の古い“銀寄”が人気の品種なのだそう。

 

栗をそのまま使ったお菓子といえば「マロングラッセ」がありますが、諸説あるものの、誕生は16~17世紀頃の南仏。名門サヴォイア家に仕えていた料理人が、料理に使う栗を煮るときに、水と間違えてシロップを使ってしまい「マロングラッセ」が誕生したという説が。これが本当なら、おっちょこちょいのシェフに感謝、ですね。

 

では最後に、こちらの名字を。「栗花落」さん……これ、なんと読むかわかりますか?

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「小栗」や「栗田」など、“栗”がつく名字って意外と多く、なんと2,000以上もあるのだそう。その中でも珍しいのは、この「栗花落」さん。読み方は、“つゆり”。梅雨入りの時季に栗の花が落ちることが由来という説が。中世からある歴史ある名字で、兵庫県などに多いようです。

他に、広島県に多い「任都栗」(にとくり)さん、神奈川県に多い「栗飯原」(あいはら)さん、福岡県や大阪府が中心の「栗場石」(くりばいし)さんも。みなさんの周りにも、“栗”がつく名字の方、いらっしゃいますか?(さとう のりこ)

★詳しくは『Precious』2016年11月号(小学館)に掲載

 

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