Q.「彼が浮気しているかも」と思ったら、まずすべきことは?
A.財産を確保すべく、自分と夫の通帳と印鑑を探し出すことです。
結婚してから築いた財産は、夫の名義であっても基本的に半分は自分のものです。ただし、夫に通帳を取り上げられてお金が引き出せなくなったり、家を勝手に売却されたりしないよう、通帳と印鑑、家の権利書などは自分で管理するのが鉄則。できれば仲のいいうちから、自分名義の口座にお金を移しておくとよいでしょう。
そして、浮気の証拠探しをするのは、別れる覚悟が決まってから。もし関係を修復したいなら、「夫が帰ってきたい家」をつくることが先決です。
Q.離婚するのにお金はいくら必要ですか?
A.自由に動かせるお金を最低100万円用意しましょう。
別居時の引っ越し代や敷金・礼金、家電の費用に加え、浮気調査を依頼する探偵費用、弁護士への依頼はそれぞれ各20~40万円が必要。裁判となればプラス20万円は必要になるので、全部含めて最低100万円は用意しておきましょう。
Q.離婚するのにかかる時間はどれくらいですか……?
A.ケースバイケースですが、5年以上かかることも……。
夫婦が離婚に合意をすれば、理由に関係なく、離婚届さえ出してしまえば離婚は成立します。
ただ、たとえば浮気をしたほうが離婚したい、と申し出て、相手が合意しなかった場合は、5年以上の別居実績が求められることがあるので、5年以上かかることが。さらに財産分与などでもめて時間がかかることも多いです。
Q.慰謝料っていくらもらえるの?
A.相手の浮気が原因なら、200~300万円ほど。
そもそも「慰謝料」とは、精神的苦痛を与えた相手への損害賠償です。夫が浮気した場合は、夫とその浮気相手それぞれに請求してもらえるお金が合計約300万円、というのが平均です。ただ、ふたりでホテルにいたとわかるメールや画像など、明らかに肉体関係にあると示す証拠がないと、慰謝料はとれないことも……。また、DVやモラハラによる慰謝料は、浮気より低額なことがほとんどです。
Q.じゃあ、養育費はどれくらいもらえますか?
A.相手と自分の収入などが目安になって決まります。
養育費は夫婦の話し合いによって決めることが多いですが、基準はお互いの年収や子どもの年齢などによって裁判所が定める「算定表」。たとえば、5歳の子どもがひとりいて、夫が年収700万、妻が500万だった場合は、月4~6万くらい。
支払いが滞った場合には、すぐに相手の給与を差し押さえられるよう、強制執行力のある公正証書に残すとよいでしょう。
時間もお金もかかるわりには、意外ともらえるような、もらえないような……。
「真剣に離婚したい」ではなく「なんとなく離婚したいかも」くらいでおさまっているなら、なんとか関係修復の方向に持っていくよう努力したほうがよさそうです。絶対に離婚したい、という方は……相場を知って、賢い離婚を!(後藤香織)
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