山下美月「卒業は悲しさより、未来へ期待する気持ちの方が大きい!」
卒業はさみしいけれど、何事も終わりがあるから輝きが増すのかなと思う
山下美月の“ifもしも”をのぞいてみたら…
「3月は卒業の季節。卒業といえば、少し前にかとしの卒業セレモニーを観に行きました〜! プライベートでは会っていたけれど、アイドルの姿は久しぶりで。とてもかわいかったし、とてもキレイでキラキラ輝いていたなぁ。ドレスもおしゃれだったし、卒業グッズの〝としくま〟も最高。でも卒業してから、お互いにドラマの撮影で忙しくて会えていないので(毎日連絡はしてる♡)、早く本人に会って感想を伝えたいです。
卒業って、悲しいとかさみしい気持ちになるけれど、私自身はそれ以上に未来へ期待する気持ちが大きくて。中学校を卒業したときも『高校生になったらアルバイトがしたいな』とか『かわいく制服を着たいな』とワクワクしていたし、アイドルを卒業したときも、約8年間を走り切った達成感で満たされていたので、気持ちは未来へ向かっていました。
学校やアイドルを卒業した今、もうわかりやすく何かを卒業することはないけれど、 “終わりと始まり”はこれからも続くんだろうな。俳優の仕事もそのひとつ。思い返すと節目となっている作品がたくさんあります。例えば『神酒クリニックで乾杯を』の撮影現場。アイドルとして忙しい毎日でしたが、現場がとても充実していて“終わりたくない”と思った作品でした。この間、久しぶりにテレビ番組で松本(まりか)さんと板垣(李光人)さんに会えて、とてもうれしかったな。撮影が終わればお別れだけど、頑張っていればまた違う場所で会える。終わるから何かが新しく始まるんだし、また巡り会えることもあるんだと実感しました。
一方で卒業をして何か新しいことを始めるときに、緊張したりしんどくなる気持ちもよくわかる。私は人見知りだし、緊張したりプレッシャーを感じることが多くて、ずっと対処方法を模索してきました。最近の私は『このしんどい自分の役を、憧れの俳優さんだったらどう演じるかな』って妄想します(笑)。例えば、大学に入学したけれど、周りから自分だけ浮いていると感じたとき、好きな俳優さんが自分の役ならどうするかと考えてみる。自分の気持ちだけだと『どうしよう』って焦っちゃうときも、憧れのあの人だったらって考えると、新しいアイディアが思い浮かんだりします。
もしも、終わりが“ある”のと“ない”のどっちがいい? と聞かれたら“終わりがある”ほうを選びたい。終わりがなくて安心しちゃうものは魅力的じゃないのかなと思うし、永遠に続いてほしいと思われるうちが華だとも、終わりがあるから頑張れるとも思うから。大きなスケールで考えたら終わりがないものなんて、この世にはないのかもしれないけれど…。
卒業はさみしいけれど、自信にもつながるはず。卒業できた、壁や障害を乗り越えて前に進めた、入ったときより今の自分のほうがいいと思えるのは、素敵なことだと思うから。卒業して新しい春を迎えたみなさん、ご卒業おめでとうございます」
美月なりの“卒業”への解釈、素敵でしたね。この春のメッセージを胸に、新生活が始まった人も、そうでない人も、ゆっくり自分のペースで頑張っていきましょう!
※本記事はCanCam2025年3月号の内容を再構成しています。