【乃木坂46・山下美月】朝ドラ『舞いあがれ!』のオーディション秘話|「ドッキリかと思った」

山下美月、大阪で朝ドラ撮影に挑む!

お話をいただいたとき絶対ドッキリじゃないですか!って信じられなくて

山下美月のCanCam誌面での連載、「言いたいコトはやまやまですが。」。今回は、美月が出演するNHK朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』についてお話しします。

大阪が近づくにつれて小学生みたいにワクワクしてきます

現在放送中の朝ドラ『舞いあがれ!』は大阪で撮影しています。大阪までは新幹線で2時間半くらい。いつも外の景色をずっと見ていて、大阪が近づくにつれて小学生みたいにワクワクしてきます。もちろん大事なお仕事なんだけど、本当に楽しいことをしに行くみたいな気持ちになるんです。

今回の朝ドラは関西が舞台で方言があるから、今まで経験してきた台本よりも覚えるのに何倍も時間がかかるのですが、それも楽しいです。台本を覚えるのは家で夜、方言の先生が吹き込んで送ってくださる音声台本を流しながら台本を読んで覚えます。

会話のシーンが多いからなのか、一度覚えたらリハーサルで自然と台詞が出てきます。リハーサルを終えてから、本番前に方言の先生がイントネーションを直してくださることもあるので、そうなると急に焦って汗をかき始めたり(笑)。

ヒロインの福原遥さん、同級生役の赤楚衛二さんと私の、幼なじみを演じる3人が全員大阪出身じゃないから、3人で頑張っているんです。自分だけじゃないっていうのはすごく心強くて、私も頑張らなきゃって思いますね。

朝ドラのヒロインオーディション、実は初めてではないんです

朝ドラのヒロインオーディションを受けたのは実は初めてではないんです。前回受けたときは書類選考でダメだったので、今回は動画審査、面接まで呼んでいただけたことがすごくうれしくて。「受かりたい」というよりも、単純に朝ドラのチームの方々にお芝居を見ていただく機会がもらえたのがうれしくて、ワクワクしながら行きました。

オーディションはひとりで1時間くらい、2種類の台本を「こういう感じで」「次はキツめで」など指示をもらいながら何回か演じました。台本がすごく素敵な内容だったから、演じていて自然に涙ぐんじゃったりも。「あぁ絶対に素敵な作品なんだろうな」って思いながらオーディションを受けていました。

緊張したけれど、自分だけを見てくださっているというのがありがたくて、本当にうれしかったんです。手応えも自信もなかったけれど、私の名前を知ってもらえたらいいな…という気持ちでした。面接ではいっぱい喋っちゃったんですよ。「大阪はどんなイメージですか?」って聞かれて、いつも大阪でのライブは地響きみたいな歓声がすごくて東京とは熱量が違うのを感じていたので、そのこととかを話しました。

あとオーディションの台本が関西弁だったので、行く前に関西の芸人さんの動画を観て気持ちを高めました(笑)。そのおかげか東京にいるときとは違うスイッチが入って、いつもの私より高いテンションでべらべら喋っちゃったかも。

オーディションの結果は落ちたけど…

オーディションの結果は落ちたんですけど、お手紙をいただいて。面接でのことや「こういうところがよかったです」ということを書いてくださっていて、そんなこと初めてだったのでうれしくて。いつかご縁があるようにこれからも頑張ろうって思っていたら、

2週間後くらいにマネージャーさんから今回の役のお話がきていると聞いて…「絶対ドッキリじゃないですか! そんなわけないですよ!」って(笑)。

ヒロインの幼なじみというすごく大事な役なので、いざ決まるとちょっと怖い気持ちもありました。撮影開始までに怖さを取りのぞけるように、レッスンに行ったり、過去の朝ドラを観たり準備して、撮影がスタートするまでには本当に楽しみになっていました。

『舞いあがれ!』は登場人物が多いので、感情移入できる人を見つけて自分と重ね合わせて観られる作品だと思います。今まで朝ドラを観る習慣がなかった人も、ぜひ観て楽しんでもらえたらうれしいです!

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美月の努力あってこそ掴んだ、朝ドラ出演の切符。これまで朝ドラを見たことがない…という人は、ぜひ『舞いあがれ!』で朝ドラデビューして、一緒に美月を応援しましょう♪

CanCam11月号「山下美月 言いたいコトはやまやまですが。」より 撮影/山口謙吾 モデル/山下美月(本誌専属) デザイン/岩見夏美(Beeworks) 撮影協力/NHK大阪放送局 構成/木村 晶