眠れないあなたは「朝までエアコンつけっぱなし」が正解。寝苦しい熱帯夜の快眠のコツ

今年の夏も寝苦しい…

今年の夏もとっても暑いですね。全国的に猛暑日が続き、暑すぎてなかなか寝付けなかったり、途中で目が覚めてしまったり… 寝苦しさに頭を悩ませている人も多いはず。

ここではパナソニック株式会社がエアコンを所有している20〜60代の男女約500名を対象に実施した「睡眠満足度に関する実態調査」と、「睡眠時のエアコン電気代&活用術」、「世代別睡眠時の注意ポイント」をご紹介していきます!

Q.今年の夏、睡眠に満足していますか?

「今年の夏、睡眠に満足していますか?」という質問では「まったく満足していない」が20%、「あまり満足していない」が49%で、合計すると69%の人が夏の睡眠に満足していないことがわかります。

ちなみに「夏の睡眠を妨げる要因として考えられるもの」を聞くと、やはり暑さ・湿気がツートップ。

Q.今年の夏、暑さで寝苦しいことはありますか?

前の質問で、睡眠を妨げる要因として多くの回答を集めた「暑さ」ですが、実際にどれだけの人が睡眠時に暑さに悩まされているのでしょうか?

「今年の夏、暑さで寝苦しいことはありますか?」という質問では、「頻繁にある」(21%)、「時々ある」(56%)を合わせると約8割の人が寝苦しさを感じていることがわかりました。今年だけですでにこれだけの人が暑さで寝苦しさを感じているのかと思うと、とても多く感じますね。

Q.今年の夏、睡眠時にエアコン冷房をどのように利用しますか?

最近では「夜間の熱中症の危険性もあるので、夜もエアコンをつけたまま寝ること」を勧める専門家の声を聞くこともあります。ただ実際は「一晩中つけっぱなし」は34%にとどまり、最も多かったのは「オフタイマーを設定して睡眠時から一定の時間使用する」で37%。さらに「使用しない」が12%とエアコンの使用を控えている人も一定数いるようです。

Q.エアコン冷房の利用を控える理由は何ですか?

エアコンをつけっぱなしで利用しない理由を聞いた結果がこちらになります。1位は「電気代がかかるから」(63%)。長時間エアコンをつけっぱなしにすることになるので、やっぱり電気代は心配ですよね。次に多かったのは「冷え過ぎるから」(47%)でした。暑さから逃れようとして逆に体を冷やしてしまうのは避けたいところです。

 

ここからは、パナソニックエアーマイスター兼睡眠改善インストラクター福田風子さんが解説する、「睡眠時のエアコン活用術」「世代別の睡眠注意ポイント」をご紹介していきます!

エアコンを“朝までつけっぱなし”にした場合の電気代は約23円

まず、快眠環境づくりのためには、「冷えすぎない温度で朝までつけっぱなし」がおすすめだそうです。

しかし、そうなってくると気になるのが電気代ですよね。「そんな長時間エアコンをつけていたら、とんでもなく電気代がかかってしまうんじゃ…」と不安になってしまう人もいるかもしれません。そこで、パナソニックエオリアユーザーの実際の利用状況から、夏の夜間にエアコンを“朝までつけっぱなし”にした際の消費電力量を検証したという結果をご紹介します。

20時以降に冷房をつけているエアコンのデータから、1時間当たりの消費電力を算出したところ平均92Wで、8時間使用した場合は約23円かかるといった計算になったそうです。(電気料金目安単価31円/kWh、エオリア PXシリーズ夜間冷房ログデータより)

また、パナソニック株式会社の試験の結果、同じエアコンの設定でも、外気温35℃の場合と比べると、外気温30℃の場合には消費電力が52%ほどと約半分近くに抑えられることがわかっています。夜は気温が下がりますよね。エアコンは外気温と設定温度の差が大きいほど、消費電力量が多くなるらしく、少なくともその分、夜間のエアコンの電気代は、昼間ほどはかからないそうです。

別の試験では、「3時間の切タイマー運転」と「つけっぱなし運転」を比べたところ、「つけっぱなし運転」の方が夜中に目が覚めてしまう回数・時間が少ないことがわかったそう。

「つけっぱなし」だと快適な眠りが手に入る上、電気代もそこまでかからないことを考えると、寝苦しさ解消のために「つけっぱなし」を検討するのもありかもしれませんね。

「エアコンを使った快眠環境づくりのコツ4選」をご紹介!

とはいえ、どうしたらエアコンを使って快適な睡眠環境を整えられるかうまくイメージがつかない人もいるはず。

そこで、エアコンと睡眠のプロが教える「エアコンを使った快眠環境づくりのコツ4選」をご紹介します。

①エアコンは寝室に入る30分前にON、上に向けて風をあてておく

実はエアコンを運転させるタイミングはとっても重要。日中に部屋に溜め込まれた熱は、夜になっても天井や壁にこもっているそう。そのため、寝るときにエアコンをつけてもすぐには室温が下がらない場合があるんです。寝るときには睡眠に最適な環境が出来上がっているようにするために「寝室に入る30分前にエアコンをONにし、上に向けて風をあてておく」のがコツのようです。

②タイマーは設定せず、設定温度は26℃~28℃に

おすすめなのは冷房モードで設定温度を26~28℃にするか、除湿モードだそう。タイマーに設定すると運転が停止した時、室温が上がって寝苦しくなり、途中で目が覚める原因となってしまうので、「冷えすぎない温度で朝までつけっぱなし」がいいようです。

③湿度は60%以下に保つ

睡眠には「深部体温」が深く関係していているとのこと。手足から放熱することで深部体温が下がると、眠気がおとずれるそうです。室温はもちろん、湿度が高くてもその放熱は妨げられてしまいます。結果、寝苦しくなりがちなので「寝室の湿度は60%以下に保つ」というのが重要なようです。湿度が高い時は「エアコンの温度を下げる」「エアコンを除湿運転する」といった対応を取ることがおすすめのようですよ。

④扇風機との併用使いのすすめ

「エアコンの風が苦手…」という人も結構いますよね。エアコンの温度はあまり下げすぎたくないけど、やっぱりそれだと暑くてうまく寝付けない、という人には、扇風機の併用もおすすめ。表面に太い血管の通っている足首あたりに風を当てると深部体温が下がりやすいそうなので試してみてくださいね。

【NGポイント】

ただし、風を体の1ヶ所だけに長時間あてつづけるのはNG!体が冷えすぎてしまう可能性があります。長時間使う場合には、壁側に向けて跳ね返ってきたやさしい風が足元にあたるように工夫できると◎。

快適な睡眠を目指したい!

気持ちよく睡眠が取れないとストレスが溜まってきてしまいますよね。夏の暑さのせいで寝苦しさに悩まされているという人は、ぜひご紹介した情報を参考にしてみてくださいね。

情報提供元/パナソニック株式会社「エオリア」