【ぼる塾連載vol.153】あんり、絶句…。占い師から言われた衝撃のひと言

 

 

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今回は、あんりさんのターン。

占いが大好きなあんりさんが、守護霊が見える占い師さんに見てもらった結果がすごすぎた!あんりさんの今までの行動には意味があった…らしい!?

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「あんりの近くにいれば私たちも安泰ね」by田辺さん

CanCamをご覧の皆さま、占いは好きですか?
私は占いが大好きです。
特に、いいことを言われるのがとてつもなく大好きです。
絶対にそうだ!!と思い込むまではいかないが、しばらく機嫌良く過ごせるくらいには影響される。

2024年。
今年の運勢だって、当たり前のように色んな媒体で占い済みだ。
しかも、今年は番組でもプライベートでも、占い師さんに直接会って占ってもらってもいる。

プライベートで会った占い師さんは田辺さんが仕事で出会った人で、私とはるちゃんのことも食事をしながら占ってくれるという最高に優しい方だった。

私のことはホテルの中華レストランで食事をしながら占ってくれることになり、初対面ということに緊張しすぎている私に呆れて、田辺さんが付き添ってくれることになった。

仕事を終えてそのホテルに向かったけど、20分近く早く着いてしまい、ロビーの椅子に座って時間を潰すことにした。

時間が経ち、無事に占い師さんと合流できた私と田辺さん。
おいしい中華を楽しみながら占ってもらうという、とても贅沢な時間がこれから始まる。

その占い師さんは守護霊が見えるタイプの方だった。

私の守護霊はその人からすると、とてつもなく強いらしい。
具体的に言うと、私の守護霊はものすごく強い陽キャの男性。
この守護霊はとにかく圧が強く、好きな人にはとことん情熱的で、そうじゃない人には別人のように冷たい。
私の前に時々現れる、絶対にいい人なのになぜか好きになれない人。
それは、私というよりは守護霊が拒否していて、友達や恋愛、あらゆる人間関係を築くときに、私の守護霊は目の前の人の審査を行なっているらしい。
私に限らず、人と人が会うときに守護霊の相性が悪いということはよくあること。
ただ私の守護霊の圧の強さは相当で、ほとんどの守護霊は逃げてしまう。

私「めちゃくちゃ恋愛したいんですけど、難しいってことですよね…」

占い師「相手の守護霊もある程度の強さが必要ですね。具体的に言うと、大阪から西、福岡や沖縄とかそちらの男性のほうが合うかもしれません」

私「方言好きなのでうれしいです!!」

今思うと単純過ぎる自分に呆れる。
そりゃあ守護霊も大変だろうな。

そのあとも占い師さんがしてくれる話はとても興味深くて、何よりいい話ばかりだった。

占い師「実は、あんりさんの後ろにもっと強すぎる何かをずっと感じてまして!陽キャの守護霊よりもっと上に目線を上げて見てもいいですか?」

何を言われているのかよくわからないが、私はうなずいた。
占い師さんは今までの目線より少し上をじっくりと見つめる。

占い師「…はっ!!あんりさん!すごいです!」

私「えっ!?」

占い師「あなたの上に、お釈迦様がついてます!」

少しの沈黙のあと田辺さんの笑い声が聞こえて、我に返った。

田辺さん「あんりにお釈迦さまって、面白過ぎるけどなんかわかるわ」

占い師「人の合う、合わないには確かに厳しいかもしれませんが、あんりさんが認めた人ってすごく幸せになる傾向があります。あんりさんは歩くパワースポットです」

田辺さん「あら!常に近くにパワースポットがあるなんてありがたいわね」

本当のパワースポットでやるみたいに、田辺さんは私に手をかざしてきた。

今まで色んな占いをやってきたけど、ここまでいいことを言ってもらえたのは初めてだ。

「私がパワーをあげ続けたい人たち」by あんりさん

ひと通りの占いが終わった後、面接の最後と同じように何か質問はありますか?と聞かれた。

私「私、趣味ってあんまりないんですけど、何か今から始めたほうがいいことってありますか?」

占い師「うーん、運転ですかね」

私「運転?私いま免許持ってなくて。とったほうがいいってことですかね?」

占い師「いや、免許はいらなくて…」

私「タクシーとか電車とか移動ってことですか?」

占い師さん「いや、ハンドルは握ったほうが良くて…」

今まで流暢だった占い師さんが急にしどろもどろになった。

田辺さん「…もしかしてマリオカートですか?」

占い師「はっ!!それです!!!」

私と田辺さんは、目を合わせてお互いの衝撃を確認し合った。

というのもその日、田辺さんが現場にNintendo Switchを持ってきて、合間に『スーパーマリオカート』をやっていた。

昔は下手で全然やってなかったけど、私も借りてやってみたら意外と勝つことができて楽しくなって。
実はホテルのロビーで待っているときも田辺さんにSwitchを貸してくれと頼んだら、こんな場所でマリオカートをやったら目立つと注意されていたのだ。

もちろんそれは占い師さんには話していない。

マリオカートにハマったのは、どうやら私だけではなかったらしい。

自分の上にお釈迦様がいると言われたときよりも、自分が歩くパワースポットと言われたときよりも、マリオカートのときがいちばん衝撃的だった。

占いはすべてを信じるというよりは、背中を少しだけ押してくれるものとしてやるのがいちばんいい。

田辺さんはその占い以降、私とより一緒にごはんに行ってくれるようになり、私もなんだかいいことをしてあげてる気分になっている。(あんり)

あんりさんの近くで親戚の犬まで幸せそう♡

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文/あんり(ぼる塾) イラスト/mame 構成/田中絵理子