「バター」と「マーガリン」って何が違うの?
パンに塗って食べるだけで美味しさが増すバターやマーガリン。この2つの違いって説明できますか? 味は何となく違うけど、バターの方が高いからとりえずマーガリンで代用してた! という人もいるのでは。実はバターとマーガリンには、はっきりとした違いがあるんです。
「バター」とは?
まずはバターとは一体何なのかを探ってみましょう。辞書で調べてみると……
バター【butter】
牛乳から分離したクリームを練り固めた、脂肪を主成分とする食品。パンにつけるほか、料理に用い、菓子の材料にもする。
バターはご存じの通り、牛乳から分離したクリームを固めたものです。もう少しバターのことを知るために、厚生労働省が出している省令から、バターの成分について見てみます。
バターの成分規格:乳脂肪分 80.0%以上
乳脂肪分が80.0%以上でないとバターとは言えないようですね。
「マーガリン」とは?
続いて、マーガリンについても探っていきましょう。辞書で意味を調べると……
マーガリン【margarine】
大豆油・綿実 (めんじつ) 油などを原料とし、食塩・乳化剤・香料・着色料などを練り合わせ、バター状に仕上げた食品。1869年にフランスで初めて製造。人造バター。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
マーガリンは実は牛乳から作られているわけではないんですね! 人造バターと記載があるように、植物の油などから作られた“バターのようなもの”だと思えばいいでしょう。
こちらも成分について詳しく見てみましょう。
日本農林規格(JAS)によると、
マーガリンの成分規格:油脂含有率 80.0%以上、乳脂肪含有率 40%未満
となっています。マーガリンにも乳脂肪が使われることがありますが、その割合は40%未満でなければならないんですね。
出典:「日本農林規格 JAS 0932:2019 マーガリン類 Margarines」
「バター」と「マーガリン」の違い
バターとマーガリンのそれぞれの成分などを調べた結果、バターは生乳から作られ、マーガリンは植物性・動物性の油脂から作られていることがわかりました。
またバターは乳脂肪分が80%以上のもの、マーガリンは乳脂肪分が40%未満のものを指します。
【まとめ】
バターとマーガリンって、味は似ていますが、原材料から違っていたんですね! 2つの値段にもかなりの差がある理由もこれで納得できます。この違いを知っていれば、今後パンに塗って食べる時に悩まなくて済みますよ。
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