【意外と難読】「濡れ濡つ」読めますか?「ぬれぬつ」じゃないですよ

よく知っている簡単な漢字でも、送り仮名が変わると急に読めなくなってしまうことがあります。たとえば、「終ぞ」「販ぐ」「睡い」など。これらは「しゅうぞ」「はんぐ」「すいい」……ではなく、ちょっと意外な読み方を持っている漢字たちです。
そんな「読めそうで意外と読めない漢字」クイズに、本日もチャレンジしていただきましょう。お題はこちら!

「濡れ濡つ」
「濡」という漢字が重ねて登場するこちらの日本語ですが、読み方は「ぬれぬつ」でも「ぬれぬれつ」でもありません。ではいったい何と読むのでしょうか?

■ここでヒント!

読み方を探るため、まずは言葉の意味を見てみましょう。小学館デジタル大辞泉によると、「濡れ濡つ」の意味は次のとおりです。

「濡れてびしょびしょになる。」

意味はとてもシンプルですね。言葉の印象としてはかなり古風な日本語で、友達との会話に登場することはほぼ無いでしょう(でも「聞いたことがある」という人は結構いるかもしれません)。もともとは「濡つ」という言葉だけで「雨や涙などにしっとり濡れる。うるおう」などの意味で使われていましたが、時代とともに使い方が変化していった結果、現在は「濡れ濡つ」「濡れ濡った姿」といった形で使われることがほとんどです。ちなみにひらがなで書くと、送り仮名も含めて「◯れ◯◯つ」の5文字です。

さて、そんな「濡れ濡つ」の読み方は? この辺りで正解を見てみましょう。

■正解は、こちら!

「濡れ濡つ」の読み方、正解は「ぬれそぼつ」でした。「濡」という漢字にこんな使い方があるとは知らなかった、と思った方が多いのではないでしょうか。よく知っているつもりでも、日本語ってまだまだ奥が深いですね。

CanCam.jpでは、毎朝6時に日本語クイズを更新中です。読めそうで読めない漢字クイズも続々追加しているので、どんどん解いてみてくださいね!
(豊島オリカ)