普通に知っている漢字でも、組み合わせによっては難読漢字になってしまうことってありますよね。たとえば、「案山子」「群雨」「女郎花」などは、漢字そのものは簡単ですが初見で読むのは結構ハードルが高いはず。
本日の漢字クイズも、そんな「読めそうで意外と読めない日本語」からの出題です。お題はこちら!
「椿事」。
椿という字は植物の「つばき」で有名ですし、「事」もおなじみの漢字です。でも椿+事で「椿事」になると……「つばきごと」ではなく、ちょっと意外な読み方になります。この熟語、いったい何と読むのでしょうか?
■ここでヒント!
・ヒント1 ひらがなで何文字?
「椿事」の読み方は、ひらがなで書くと3文字です。
・ヒント2 どういう意味?
小学館デジタル大辞泉によると、「椿事」の意味は「思いがけない重大な出来事。一大事」というもの。また、別の漢字表記(読み方はそのまま)で書くと「珍しい出来事」という意味も持つ日本語です。
・ヒント3 あのホテルの名前
椿という字を「椿事」と同じように読む日本語は少ないのですが、憧れの結婚式場としても知られる「椿山荘」は同じ読み方です。
ヒントを見て、そろそろピンと来た人もいるかも……。というわけで、この辺りで正解を見てみましょう!
■正解は、こちら!
「椿事」の読み方、正解は「ちんじ」でした。
ヒント2に出てきた「別の漢字表記」とは、「珍事」のこと。珍事という言葉は単純に「珍しい出来事」を指しますが、「椿事」は「珍しく、かつ重大な出来事」にのみ使われます。
それにしても、椿を「ちん」と読むのはちょっとした変化球ですね。「椿事の読み方、何だっけ?」と迷ったときは、「椿山荘」の読み方を思い出してみてくださいね。
CanCam.jpの日本語クイズは、毎朝6時に更新中です。明日の出題もお楽しみに!
(豊島オリカ)