【難読】羊が3つで「羴い」なんて読む?

長く日本で暮らしていると、「面白い形だな」と思う漢字に出会うことがあります。たとえば、「猋」「閂」「衂」など。いずれも読み方を音で聞けばおなじみの日本語なのですが、一発で読める人はなかなかいませんよね。
そんな「知っているのに読めない」漢字クイズより、本日のお題はこちら!

「羴い」。
羊という字が3つ重なったように見える、こちらの漢字。初めて見たという方も多いのでは? こちらの「羴い」は、いったいなんと読むのでしょうか?

■ここでヒント!

読み方を推理するヒントとして、言葉の意味を見てみましょう。小学館デジタル大辞泉によると、この日本語の意味は次の5つです。

1 生の魚や肉のにおいがする。「魚を料理して手が—・くなる」
2 気持ちの悪いにおいがする。また、血のにおいがする。「—・い風が吹く」
3 僧が戒律を守らず堕落している。俗臭が鼻につくさま。「—・い坊主」
4 欲望・利害などがからんでいるさま。「政界と財界との—・い癒着」
5 生意気である。こしゃくである。

とくによく使われているのは1と2の意味でしょう。もしかするとあなたも、魚を料理したあと「手がいつまでも羴い……」と困った経験があるかもしれません。ちなみに「羴い」をひらがなで書くと、「○○○○い」の5文字です。

さて、そんな「羴い」の読み方は? さっそく正解を見てみましょう!

■正解は、こちら!

「羴い」の読み方、正解は「なまぐさい」でした!
漢字では「生臭い」と表記することの多い日本語ですが、「羴い」や「腥い」と表記することもあります。羊が3つで「なまぐさい」とは意外な読み方ですが、この漢字を作った人は羊の群れ、もしくは調理前の肉に「なまぐささ」を感じたのかもしれませんね。

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(豊島オリカ)

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