【板垣李光人メイク連載プレイバック】鮮やかなアイカラーをフェイスパウダーのヴェールで包んで“オフィーリア”の儚さを

Beauty Voyage Vol.26:絵画におぼれて

※この記事はCanCam2023年7月号「Beauty Voyage」を再構成したものです。

プライベートでもメイクとファッションを楽しむ俳優・板垣李光人さんが、お題に沿ったコスメとメイクを探しに出かけるこの連載。今回は板垣さんが大好きな絵をモチーフにフェイスパウダーを使った新たな表現に挑戦しました!

今回のテーマは…『オフィーリア』

「実は、国立新美術館で開催される『テート美術館展』のアンバサダーをさせていただくことになりました! そこで今回のメイクは、テート美術館に所蔵されている大好きな作品、ジョン・エヴァレット・ミレイの『オフィーリア』をテーマにしてみました。」(板垣さん)

「『ハムレット』をモチーフに、川に身を投じた女性の様子を描いたこの作品。とにかく美しく、絵画の中でもトップレベルに愛しています! みなさんがどうこの絵を解釈するのかも気になって仕方がなく、ファースト写真集でテーマにして以来、2度目のトライ。今回も素敵に仕上がって感無量です。」(板垣さん)

「絵の中に登場する花々をイメージしたカラフルなアイカラー、つけたばかりのときは鮮やかすぎるのでは…なんて思ったのですが、パウダーをかぶせたらやわらかいニュアンスになって丁度よい雰囲気に。水面の向こうにいるような淡い感じが絶妙に表現されてますよね。派手めで使いづらいアイシャドウがあれば、みなさんもぜひ試してみてください。個人的にはブルーとピンクのグラデーションが美しくてお気に入りです。ちなみに、『テート美術館展』では僕が音声ガイドを担当予定。7月12日~10月2日に開催されているので、よかったら板垣の声と共に絵画の世界を散歩しませんか?」(板垣さん)

メインアイテム

a. マルチペンシル

SHISEIDO カジャルインクアーティスト 08 ¥2,420

アイシャドウ、アイライナー、アイブロウとして使え、線もぼかしも思いのまま。鮮やか発色のマルチペンシル。ホルダーにはチップ&シャープナー内蔵。

b. アイシャドウ

資生堂 マジョリカ マジョルカ シャドーカスタマイズ PK421 ¥550

目元に奥行きを出してくれるアイカラーシリーズ。カラー展開豊富で発色力も◎。 

c. アイシャドウ

資生堂 マジョリカ マジョルカ シャドーカスタマイズ YE232 ¥550

d. アイシャドウ

資生堂 マジョリカ マジョルカ シャドーカスタマイズ OR481 ¥550

e. アイシャドウ

資生堂 マジョリカ マジョルカ シャドーカスタマイズ GR162 ¥550

f. ルースパウダー

クレ・ド・ポー ボーテ プードルトランスパラントn 1(パフ付き)¥13,200

繊細なパウダーがフィットし、透き通るように輝く上質な肌に。

1. ファンデーション

マキアージュ ドラマティックパウダリー EX オークル10(リフィル)¥3,300・(ケース)¥1,100

2. アイブロウペンシル

SHISEIDO メン アイブロウ フィクサー デュオ ブラック ¥2,750

How to make-up

スキンケアして化粧下地を塗ったら1のファンデーションでシアーマットな肌に仕上げる。眉は2のアイブロウペンシルで足りない部分を描き足し、ジェルで毛流れを整えて。上まぶたの目頭&目尻はaのマルチペンシルで色をのせながら、チップを使って眉や鼻根、黒目の上あたりまでふんわりとぼかしていく。bのアイシャドウは、上まぶたの中央付近に軽く叩くようにしてつけ、ブルーのアイカラーとグラデージョンさせる。つけすぎず、地肌が透けるように仕上げると◎。c d eのアイシャドウは、写真のように頬や眉上、こめかみ付近にランダムに置いてぼかす。仕上げにfのルースパウダーをブラシにとって、アイメイクの上からふわりとのせて。パウダーがアイカラーの彩度を落ち着かせ、全体にソフトフォーカスをかけたような雰囲気に。

完成♡


リヒトの美々是好日-Everyday is a Beautful day-

雨の日も晴れの日も、常に“美しさ”と蜜月に生きる板垣李光人さんの最近のハマりものを紹介!

カラーアイライナーを使ってペイントしてみました

以前“神在月”をテーマにしたメイクをしましたが、それと通ずる化粧をしてみました。テストでやったものなので粗が目立ちますが、やはりパワーを感じるメイクが好きです。UZU BY FLOWFUSHIのカラーアイライナーは、発色もいいし色もかわいいし、ついつい描きすぎてしまうコスメ。でも、やりすぎぐらいがちょうどいい気がします。今度はもっと入念に準備してトライしたいです。

『KAMO HEAD ‐加茂克也展』に出かけてきました

僕も何度かご一緒したことのあるブランド・ANREALAGEなど、そうそうたるメゾンのショーなどで使用したヘッドピースが一堂に。貴重な場にお邪魔でき光栄でした。自分のスタイルがありながらも、柔軟にメゾンの精神と呼応する作品を生み出せる加茂氏は、まさにトップクリエイターですね。数々の素晴らしい作品、そして加茂氏に敬意を込めて。


水面の向こうのオフィーリアのように色彩たちの儚さを際立たせて

板垣李光人「Beauty Voyage」はこちらから

CanCam2023年7月号「Beauty Voyage」より
撮影/TISCH(人物)、金野圭介(静物) ヘア&メイク/豊田健治(資生堂ヘアメイクアップアーティスト) スタイリスト/高橋正典 モデル・イラスト/板垣李光人 構成/衛藤理絵 WEB構成/久保 葵