Beauty Voyage Vol.24:高貴な花の咲く庭で
今回のテーマは…『芍薬』
「『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』という言葉を初めて聞いたとき、その美しさにハッとしたのを覚えています。なんとも優美で日本的な表現ですね。現世で体現していると思うのは椎名林檎さん。あの境地にいつか到達できたら素敵ですが、目指すのはまた違う…と思ったり。そこで今回は、芍薬の花を模したメイクとファッションで、美しい佇まいについて考えてみました」(板垣さん)
「大振りな芍薬の花ですが、花びら一枚一枚はとても繊細。その上品なニュアンスをピンクメイクと白い服の重ね着で表現しました。ポイントは下まぶたに仕込んだマットなベージュピンク。このくすみピンクが、メタリックなピンクアイラインを絶妙に落ち着かせてくれるんです。下まぶた全体に赤みがさすことで血色よく見えるのもいいですね。さりげないけれど技が効いている。そんなところが芍薬の美しさに似ている気がします。実は最近、新しいおしゃれを模索中。今まで着なかったような服やコスメに挑戦するのが楽しいです。この前もパープルピンクのシャツをオーダーしたばかり(今までだったら絶対着なかったはず)。この機会にメイクも研究して、ピンクをもっと取り入れていきたいです」(板垣さん)
メインアイテム
a. アイカラー
大人気パウダーアイシャドウがスティックタイプに! スルスル描けて、ヨレ知らずの目元が完成。肌タイプを選ばないベージュ系のトーストはGETして損なし。
b. アイカラー
温かみのあるアンティークローズのスティックアイシャドウ。
c. アイライナー
メタリックピンクの名品ライナーは、描きやすく、ラインがよれない。
d. パレット
赤が効いた限定アイシャドウ&チーク。パレットはカラーMIXして使うのもアリ。
1.リップバーム
How to make-up
スキンケアしたら、ツヤ感が出る化粧下地を目の下&鼻&あごに仕込む。肌の赤みが気になる部分にコンシーラーを少量つけ、スポンジで優しく叩き込んでなじませる。眉はアイブロウパウダーで陰影をつけ、ペンタイプのアイブロウライナーで足りない部分を描き足し、透明のアイブロウリキッドで毛流れを整える。目元は上まぶた全体にaのアイカラー、下まぶた全体にbのアイカラーをつけて、指で軽くなじませる。下まつげの生え際を埋めるようにcのアイライナーでラインを引いたら、dのパレットの左下をチークブラシに軽く取って頬骨のすぐ下につけて。これでほんのり色づくピンクの頬&下まぶたが完成。最後に1のリップバームで唇に潤いをプラスして、健康的な口元に。
完成
リヒトの美々是好日-Everyday is a Beautful day-
雨の日も晴れの日も、常に“美しさ”と蜜月に生きる板垣李光人さんの最近のハマりものを紹介!
最近GETしたDr.ハウシュカのニュートリング バスエッセンス
最近心と体の健康を兼ねて、毎日湯船に浸かるようにしています。これまで清涼感のあるラベンダーのバスソルトばかり使っていましたが、新たなメンバーをお迎え。ローズがメインのバスミルクです。入浴中に音楽を聴いたり書き物や勉強したりするのですが、バラの甘美な香りで身も脳も落ち着き、かなり集中できるんですよ。
肌悩みをフォーエバーに隠してくれるイット コンシーラー
世の中には色々なタイプのコンシーラーが星の数ほどありますが、自分の肌にとっては結局Diorが最強なのでは…? という話。どれだけ心身の不養生が肌に現れてしまっても、抜群のカバー力と、驚くほどの肌への吸着力で、ダントツに馴染むのです。仕事柄リズムがゆらぎがちな我が人生。こちらのコスメはマストアイテムです。
慎ましやかなピンクが目元に誠実な美を描き出す
撮影/渡辺宏樹(TRON/人物)、金野圭介(静物) ヘア&メイク/山口恵理子 スタイリスト/奥富思誉里 モデル・イラスト/板垣李光人 構成/衛藤理絵 WEB構成/久保 葵