GWにぜひ!歌川広重が描いた浮世絵をたどって旅行に出てみませんか?

2日目は、この厳島神社参拝から。朝6時半から参拝可能なので、朝食前の参拝がおすすめ。見どころ満載の宮島ですが、弾丸……ということもあり、11時ごろのフェリーで島を後に。対岸では、絶品のお弁当「あなごめし うえの」の穴子飯弁当購入をお忘れなく!

それを買って、JRに乗り込み、広島駅で新幹線に乗り換えて広島県福山市へ。

坂本龍馬も立ち寄ったという歴史ある港町=鞆の浦へ。最後の広重名作スポットである「阿伏兎観音堂」にはタクシーで向かいます。

広重が独特のデフォルメ手法で描いた観音堂と、今の観音堂を比較して眺めたら、幕末の志士たちも飲んだという保命酒(ほうめいしゅ)をお土産に買って福山駅へ戻り、19時前ののぞみに乗って、22時半ごろ東京駅到着。

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↑(上段/右・中段/中央)世界遺産の厳島神社。回廊、本殿等6棟が国宝。(中段/右・下段/右)「あなごめし うえの」の穴子飯は、焼き穴子の香ばしさとたれが絶妙なおいしさ。(上段/中央)鞆の浦の土産には、鞆酒造の薬味酒「保命酒」を。(中段/左・下段/中央・左)江戸時代の風景を残す鞆の浦の町並み。(上段/左)朝鮮使節の迎賓館としても使用された対潮楼(福禅寺客殿)。ここからの瀬戸内の眺めは絶景。

 

……いかがですか? 江戸に生まれた広重。実際には“瀬戸内を訪れていないのに、奇跡の橋といわれる「岩国の錦帯橋(きんたいきょう)」や、海上の世界遺産「厳島神社(いつくしまじんじゃ)」、そして断崖に建つ「阿伏兎観音堂(あぶとかんのんどう)」を描いた広重。まさに“天才”といわれるゆえんがここにあり!

『和樂』5月号には、今回紹介した岩国・宮島・鞆の浦のほか、谷中・上野・湯島をめぐる1日下町散歩のおすすめルートも。ゴールデンウィーク、どうしようか迷っている方は、広重浮世絵ワールドを旅してみるのはいかがですか?(さとうのりこ)

和樂2015年5月号表紙

(『和樂』2015年5月号)

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