「ベストを尽くさなきゃ」って考えをやめたら急にやせ始めた【今週のガチダイエット日記】

2022年5月末〜9月、4か月もの間ガチでダイエットに励み、5kg落とした編集部の後藤です。
前回「好き放題飲み食いしたけどほぼリバウンドしなかった」日記を書きましたが、その直後、ストレスやあれやこれやで暴飲(はしたけど暴食はしていないはずなのに…)を繰り返していたらMAXで2kgくらい増えました。なんで急に!?

「やばい、あれしなきゃこれしなきゃ」と焦りに焦りました。食事の量を減らしたり筋トレ復活させたりいろいろやりました。うんとこしょ、どっこいしょ、それでも体重は減りません。
いろいろやってるのに減りません。ストレスです。さっき書きましたが、私の酒量が増える理由はストレスです。完全に悪循環モード突入です。1週間で「白ワインボトル×2、赤ワインボトル×1、日本酒×1、ビール×3」をひとりであけるくらい飲んだ。パーティーでもやったんか? ってくらい資源ゴミの日に瓶を出した。

イメージとしてこのくらいの感じで飲んでた

年末の暴飲が極まって、よりによっておおみそかに最狂レベルの二日酔いで寝込み(終わりよければすべてよしの逆バージョン)、「ヤバい」と思いながら実家に帰省し、「ヤバい」と思いながら、おもちやおせちを食べ、ほぼ家から出ずにダラダラ。
「ヤバい」とは思ってる。そう、「ヤバい」とはね、思ってるんです。

…っていうか、年始に入ってからの私の行動「ヤバい」って思ってるだけだわ。あとなんもしてないわ。
そりゃやせないわ。

実家から東京に戻る新幹線の中で「なんでもいいから行動しよう」と思い立ち、翌朝朝ウォーキングをしました。いつもだったら「寒いから無理…」なのですが、雪降る東北の実家に帰った直後。マイナス気温の世界から東京に戻ってきたら「気温、プラスじゃん!」と北国モードの体感気温になっていたので、いつもより寒くないんです。ありがとう実家。

朝の澄んだ空気の中で久しぶりに朝ウォーキングをしていたら、ふと天啓がやってきました。

「っていうか、私の思考のクセって、完璧主義で、ベストができないならやらないほうがマシ。やったことは当たり前で、できなかったことばっかり責める減点式。…って、そりゃーストレスたまるわ」

ということです。

ダイエット復活させなきゃヤバい、というのも「ガチダイエット期」にやっていた、「朝30〜40分ウォーキング+1日で8000〜1万歩は歩く、あすけんに食べたもの全部打ち込んで管理、1日の脂質40-50gにおさえる、おやつ食べない、アルコール極力禁止、栄養バランス考える、夜は筋トレ」的な、「自分的ベスト生活に戻さなければ、もうやせないのでは」という思考回路です。

でも、アルコールしばらく禁止していて復活させたら気づいてしまったんです。「私、もしかして他の人よりお酒が100倍くらい好きなんじゃないか…?」ということに。そしてあのガチダイエット生活、ダイエットハイになっているときは「無理してない」という認識でしたし、結構体重落ちて楽しかったんですが、ダイエットハイじゃないモードから「再開」しようと思うとそこそこしんどいことに…。つまり「ダイエット=しんどい=再開したくない」という思考回路になっていることに…。

 

さらに歩きながら考えを整理していたら、ある考えがパッと思い浮かびました。

「ベスト以外の選択肢はダメ、じゃなくて、できる範囲でベターを選ぶ、で一旦いいんじゃ?」

ということ。

たとえばダイエット中にお酒が飲みたいとする。ダイエット的な観点で言えば、それはもちろん「飲まない」がベストなわけです。
でも「どうせ飲みたいんだから、糖質高いお酒よりは、ハイボールがベター」とか「1杯めだけ大好きなビールを大切に飲んで幸せを味わって、あとは糖質オフのお酒」とか。

どうしても寒かったり忙しかったりで1万歩は歩けないときも「諦めてまったく外に出ない」よりは「気分転換を兼ねて1000歩でもいいから太陽を浴びに歩く」ほうが、ベターなはず。

食事だって、3食毎回きっちり自炊をして栄養管理をするのがベスト。でもできないときに「面倒だからって何も考えない」よりは、とりあえず土日のどっかで野菜のおかずや野菜+タンパク質の具沢山スープをどかんと作り置きして、できる範囲で栄養バランス整えたほうがいい、とか。
前の私は、理想とする生活ができなくなった瞬間に「なんでベストができないの?」と自分にイライラ。そしてイライラするから糖質、揚げ物、甘いものがガンガン食べたくなる悪循環。

でも「完璧な自炊ができない日があるなら、じゃあ今選べる範囲で何がベター?」と自分に聞いてみたら、本当にちょっとしたことなんですけど、結構いろんな選択肢が出てくるものなんです。「生ラーメン茹でるとき、野菜と豚肉一緒に茹でてちょっと栄養バランス整える」とか、「ブロッコリーをレンジでチンして温野菜にする」とか、「昼はもういっそガツっと糖質と脂質とって気合い入れて、夕方には仕事が落ち着くはずだから野菜スープ大量に作る」とか。

そのときどきの「今できるベターは何?」を考えてみるようにしたら、一気に気持ちが楽になりました。
「条件が揃ったときしかできない、ほぼ不可能に近い、ベストへの執念」をやめて、「今できる範囲で、何がベター?」を選ぶようにしたら、ストレスは溜まらないのに、なんかスッとやせて、とりあえず1kgは戻った。ラッキー。

というわけで2023年は、「ベストを追求」よりも「ベター思考」で、ゆるっとダイエット再開していこうと思います。気合を入れずに、できることから、できる範囲で。

 

構成/後藤香織