疲れ取れた。3時間デジタルデトックスしたら起きたこと6つ

PC作業で一日が終わる皆さま、お疲れ様です…

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目が疲れるし、気づいたらこめかみをグッと押している。首も肩も張っている感じがするし、最近熟睡できる日が限られてきた…。なんて人も多いかもしれません。食事も睡眠も休養も、と生活習慣を見直し始めたらキリがありませんが、現代人は圧倒的にスマホ・PCを触る時間が長くなっていることは事実としてあるでしょう。

そして、ときにデジタルに触れすぎた体は疲れや不調を感じることもあるかもしれません。今回は、Web関係の仕事をすることが多いライターであるSが3時間デジタルデトックスをして感じたことや、おすすめのデジタルデトックス習慣をご案内します。

デジタルデトックスって何なの?

デジタルデトックスというのは、数時間~場合によっては数日、デジタルデバイスから離れて生活をすること。明確な時間や期間は設けられておらず、あくまでも個人の判断にゆだねられています。昨今の急速なデジタル化によって、現代人は脳も体もIT社会以前にはなかった疲労やストレスを感じていて、それらが健康面において多少なりともリスクを孕んでいることから注目を集めるようになった言葉です。

【3時間フライト】デジタルデトックスしたら起きたこと6つ

今回、親戚に会いに3時間近く飛行機に乗ることがあったのですが、ここまで電波と遮断された時間の過ごし方(たった3時間だけれど!)をすることがここ数か月ほぼなかったので、いい経験になったことをシェアします。

「A●AやJ●Lだったら、映画も観られるしWi-Fiもつながるのに…」という声にはいったん耳をふさごうと思います。私は心を豊かにしたかったのです。(冗談です。極貧ライターには格安航空さまこそが味方よ)

【1】そわそわした

まず機内アナウンスで「携帯は機内モードに…」と言われたときに、そわそわしながら右手の親指で飛行機マークをタップ。普段は「ヤバい!充電切れそう」というときの秘策にしか使用しない機内モードを本気で使う日が来るなんて。

そしてゴゴゴゴゴゴと音をたてて、4Gも5Gも3Gすらも届かない空へとFLY AWAY。とうとう電波が繋がらなくなったただのガラクタをカバンにしまい「さて何をしたらいいのだろう」と再びそわそわ。ここまでそわそわするということは、私も少なからずスマホ依存症予備軍なのだろうなと感じました。

【2】機内のさまざまなことが気になった

さて、そわそわもある時期を超えると諦めモードに入り、普段なかなか見ることのない客室乗務員の方の気遣いや目の配り方に感動しつつ、となりのとなりに座る大柄の外国人がキャップのつばを深く下げて爆睡モードに入っていることが気になりました。

「フライト前に水300mLと、きつねうどん(汁も)食べちゃったよ…。トイレ…やば…」と一抹の不安が筆者を襲いました。

【3】機内の外をふと見たら今の悩みなんてちっぽけだなと思った

まだ、きつねうどんは胃に待機しているので、トイレの不安はしばし忘れることに。ふと、窓から見る景色に心を奪われました。「日本って、こんなに…森なんですね!」と。23区にいると、ビルや電車や家や学校に見慣れてしまいますが、日本の国土の約75%を山地が占めているって知っていましたか。

もし今あなたが恋に仕事に家族に悩んでいるとしても、我々の住む国はほぼ山。どんな悩みも不安も山のような心でどっしりと受け止め、海のような気持ちで流したいものですね。

【4】おもむろにノートとペンを手に取って作詞をしてみた

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「使わないかもだけど一応…」と持ってきたノートとペンを取り出して、長年やってみたかった“作詞”に取り掛かってみました。電波が届かない場所というのは、自身の思考と向き合うには好都合ですね。

そこはかとなく言葉を書きつけ、気が付いたら行きの便で1曲、帰る便で2曲の合計3曲が完成しました。タイトルは「トランジット・ラブ」「星のうた」「seaside aventure」笑。最近ハマってるSaucy Dogといつか同じ舞台に立ちます。

【5】友達や家族など大切な人たちのことを考えた

1時間ほど作詞に没頭したら頭が疲れたので、ふたたび窓の外へ視線を投げると、今度は家族や友人たちのことが気になり始めました。「愛犬のカットが思った以上に短髪だったことを怒っていたお父さん、もう冷めたかな」とか「Mちゃんは結婚も視野に入れてデートしてた商社マンが、実は既婚者で二股かけられていたこと、もう忘れられたかな」などと、さまざまなことが気になりました。

でも不思議と、この時間に考えていたことは飛行機が着陸して電波がつながった途端に忘れてしまったんですけどね。

【6】25分ほどの濃い熟睡のあと目がスッキリした感じがした

さすがに後半眠たくなり、トイレを済ませてから眠りにつこうと勇気を出して大柄の外国人に「Thanks. Can I use a toilet?」と拙すぎるイングリッシュでおそるおそる話しかけました。ものすごく秒速で通路を開けてくれ、心の中で「大柄=コワいって思い込んでごめんよ…」と謝りました。

そして無事にsleeping したあと、空港に到着したときの景色がちょっぴり鮮やかというかコントラストがはっきりしていたような気がしました。いつも、寝る直前までスマホを触っているので、睡眠前のブルーライトカットの重要性を身にシミて感じたのです。

デジタルデトックスを生活に取り入れる方法3つ

さて、デジタルデトックスは魅力的なのですが、まあまあ意識的に取り組まないとなかなかできるものではありません。今回は筆者考案のデジタルデトックス生活を3つご紹介します!

【1】スマホもPCも持たずに出かける

週に1回など無理のない範囲で、スマホもPCも家に置いてお気に入りの場所や公園に行ってみてください。3時間ほどできるといいかもしれません。ただ、行き当たりばったりで出かけてしまうと、帰りにGoogleマップがないために道に迷う、やSuicaのオートチャージ頼りだったから交通費まで考えてなかった…!などとならないためにも、ある程度の現金を持って、帰って来られる範囲の場所に行きましょう。

【2】スパ・サウナ・温泉などに行く

スパやサウナなどは、盗撮防止の観点から携帯をロッカーに預けて、館内を移動するパターンの場所が多いです。このような場所もデジタルデトックスには最適。サウナや温浴で汗を流し、身も心も“デトックス”してみてくださいね!

【3】小学生の夏休み、みたいなことをする

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95年生まれの筆者より何歳も下の世代はちょっと違うと思いますが、筆者は小4まで携帯を所持していませんでした。兄の背中を追いかけて、虫かごを首から下げ、虫取り網でバッタを捕まえていたあの頃……は、そのバッタをスマホで撮ってインスタのストーリーにあげる、なんてことはしていなかったはず。

そんな小学生時代の夏休みを思い出して、水遊びや森遊び、バーベキュー、花火などをスマホなしで楽しむのも逆に「エモい」気がしませんか。スマホの代わりに「写ルンです」を常備するのも、いいかも!


デジタルでできることが増えた分、1日の時間の大半をスマホやPCと向き合って過ごしている人も多いのではないでしょうか。調べればなんでも出てくる便利なインターネットですが、使いすぎると身も心も疲れてしまうかも。リアルとネットをうまく使いこなし、よりよい生活を送るためにも、ときどきデジタルデトックスをして気分を変えてみてくださいね♡

構成・文/佐々木菜摘