ふとした瞬間に胸の奥がチクっと痛む。なんだか寂しい…。そんな風に感じたことがある人もきっと多いはず。今回は、寂しさを感じる原因や具体的な対処法を20~30代女性200人に調査しました。 寂しさとの上手な付き合い方がきっと見つかるはず!
ふと、寂しいと思う瞬間はある?
ふとしたときに「寂しい」と思ったことがある女性は6割とやや多数派に。寂しさは意外と身近にあるのかも! ではどんなときに寂しさを感じているのでしょうか?
女性が寂しいと思う瞬間
1.ひとりで出かけたとき
- 「混みあった飲食店で、ひとりでご飯を食べているとき」(27歳・会社員)
- 「ひとりで繁華街を歩くとき」(22歳・自営業)
- 「ひとりで出かけた時、周りがカップルや家族連ればかりだったとき」(32歳・会社員)
2.夜
- 「夜寝るとき」(回答多数)
- 「布団に入り寝付けないとき」(25歳・パート)
3.周りの幸せ報告を聞いたとき
- 「SNSで周りが楽しそうなのを見たとき」(回答多数)
- 「周りが恋愛のはなしをしてるとき」(37歳・会社員)
- 「周りが結婚したり子供が生まれたりしたとき」(37歳・会社員)
4.ひとりだと行きにくい場所があるとき
- 「行きたいところに行けないとき」(28歳・パート)
- 「旅行に行くにくい」(32歳・会社員)
5.予定がないとき
- 「何も予定がないとき」(39歳・パート)
- 「時間が余っているとき」(25歳・パート)
6.別れた直後
- 「失恋直後」(30歳・会社員)
- 「別れたあとに、よく一緒に行っていたお店に行ったとき」(29歳・パート)
7.落ち込んでいるとき
- 「色々悩んでいるけど誰とも予定が合わなくてひとりでいるしかないとき」(25歳・大学生)
- 「心が疲れているとき」(24歳・会社員)
8.イベント時
- 「イベントごとがあるとき」(24歳・専門職)
- 「クリスマスやお祭りがあるとき」(20歳・大学生)
- 「彼氏がいなくて、季節のイベントが近づいていくとき」(21歳・大学生)
9.寒いとき
- 「寒い日の夜、街頭とかがイルミネーションみたいになっているとき」(23歳・会社員)
- 「寒い夜にひとりで家にいるとき」(22歳・大学生)
- 「寒くて、話し相手がいないとき」(28歳・パート)
賑わう場所にいると、尚更ひとりでいることをつい意識してしまうようです。「みんなは誰かといるのに」「楽しそうだなぁ」と、ひとりの自分と比べてしまうと寂しさが出現します。また、何か嫌なことがあったり、ストレスを感じたり。自分の中で消化しきれないときって、どうしようもない気持ちになってしまいます。誰かに話を聞いてもらいたくても、ひとりで抱え込んで悪循環に。
寂しい気持ちの対処法
1.人に会う
- 「友達とご飯」(32歳・会社員)
- 「家族と過ごす」(32歳・会社員)
2.コンテンツで気分転換
- 「テレビを見る」(回答多数)
- 「映画を見る」(回答多数)
- 「アニメを見る」(回答多数)
3.遠くへ出かける
- 「旅行に行く」(37歳・会社員)
- 「降りたことのない駅に行ってみる」(32歳・会社員)
4.SNSを見ない
- 「SNSと距離を置く」(29歳・派遣社員)
- 「SNSデトックス」(33歳・会社員)
5.好きなことをする
- 「買物や自己啓発に集中したり、好きな事に集中する」(25歳・専業主婦)
- 「ひとり時間を楽しむ」(33歳・公務員)
- 「温かい飲み物を淹れてゆっくり味わったり、散歩や軽い運動で体を動かすこと」(29歳・会社員)
寂しくなる前に!自分を整えるメンタルコントロール術
寂しさから抜け出せないとつらいですよね。本来、人の心には自浄作用が備わっており、ネガティブになってもそこから回復できるといいます。しかし、昨今の複雑な社会構造から、なかなか負のスパイラルから脱出することができないというのも少なくないよう。最後に、「自分で自分を整えるための心理テクニック」を、認定心理士の脇田尚揮さんに伺いました。
1.ひとりのときに気持ちに合わせて独り言をつぶやく
自分を許すのがヘタな人の多くは、自分の感情を隠す傾向があります。そのように感情を抑圧してしまいがちな人は、自分の気持ちを上手に表出する方法を実践してみましょう。そのためには「私は今、○○だと感じている」という、自分を主語にした感情の“独り言”をつぶやくことで、自分の気持ちに気づくことがポイントになります。できる限り自分を優先すること、そのために自分で感情を知ることを意識しておけば、自己表現できるようになり癒されていくことでしょう。
2.ちょうど“いい加減”の軸を見つける
誠実であることは、社会生活を送るうえでは美徳であり周囲の人たちからも信頼される要因ですよね。でも、あまりにも周囲からの期待に応えようと努力したり、自分を押し殺してでも真面目であろうとすると、そのプレッシャーに耐え切れず心が折れてしまいます。これはあなたの心の中にある“インナーペアレント(厳しい親像)”に捉われているのが原因。そこで、思い切って完璧でない“ちょうどいい加減”の軸を見つけてみましょう。そうすれば、心が軽くなり癒されていくはずです。物事を正解・不正解で判断しないことがポイントです。
3.自分の本当の感情と向き合う
心理学においては、“自動思考”というものがあります。これは、何らかのストレスが加わるできごとがあった時、不快な感情と共に頭に浮かんでくる考えやイメージのこといいます。この自動思考には、その人の考え方の歪みが現れやすく、ネガティブな方に偏っていると行動や身体に悪影響を与えてしまうのです。そのために大切なのは、本当は自分がどうなりたかったかを自問自答すること。自分の本当の感情と向き合うことで、心は軽くなり癒されるのです。まずは、思いを手帳などに書き出すことからスタートしてみましょう。
4.無意識の習慣を壊してみる
心の風邪とされる“うつ”は、知らないうちに思い込みにとらわれて、それを習慣化することから生じやすいといえます。心理学者アーロン・ベックは、「人は自分に起きた物事に対して特定の解釈をするために苦しむ」と主張しています。事実そのものが原因ではなく、私達のストレスのほとんどは、自分に起きたできごとに対して与える意味づけによるものなのです。そこで、いつもとっている自分の行動や習慣を、あえて崩してみましょう。例えば、いつもの帰宅路と違うルートで帰る、などです。そうすることで新しいお店を発見したり、美しい景色に出会ったりする…これら“気づき”は思い込みから自分を解放し、癒すための土台になってくれるでしょう。
【まとめ】
寂しくなる原因は人それぞれでしたが、共感できるものもあったのではないでしょうか? 寂しさを感じるのは珍しいことではありません! 対処法を見つけておくと、寂しさと上手く付き合えるかも。ご紹介した方法も参考にしてみてくださいね!