子どもの結婚相手について、親として気になるのは自然なこと。そして、もし大切な息子のパートナーが自分の想像と異なるタイプだった場合、素直に受け入れることが難しく感じることもあるようです。では、親からみて認めたくない結婚相手って具体的にどんな人……?
今回は、株式会社ウェブギフトが運営する「オフィスギフト」が息子をもつ30~70代の親293人を対象に行ったアンケートをもとに、親世代が求める理想の結婚相手について探っていきます!
これが親のホンネ。「息子の結婚相手にしたくない女性」の特徴ランキング
【1位】常識や礼儀がない:259人/293人
「常識が無い人と結婚すると、話し合いができなくて苦労すると思うから」(30代母親)
「毎日のようにトラブルを持って帰って来られると、ストレス溜まりそうだから」(40代母親)
「そのような人と結婚したら、家庭が落ち着くとは思えない」(40代母親)
常識や礼儀は、最も大切な要素として捉えられていました。中でも多くの親御さんが、息子の結婚相手と「まともに話し合いができる関係性」を築きたいと思っているみたい。最低限の礼儀やマナーが身に付いていて、常識感覚が大きくズレていない…そんな人を望んでいるようですね。
【2位】金銭感覚がない:247人/293人
「お金にだらしがなく、湯水のようにお金を使うような人だと生活が安定しない。お金がないと心の余裕まで失ってしまうし、病気などいざという時お金がないと困るから」(40代母親)
「家計のやりくりをするのは女性が多いので、金銭感覚が荒い人はNG」(40代父親)
「お金に関することは本人だけではなく、夫である息子にもかなり大きく関わってくる問題だから」(30代母親)
親として気がかりなのは、子どもたちがお金に困らず安定した結婚生活を送れるかということ。とくに家計を預かることの多い妻の金銭感覚は、家庭の将来を左右することもあるので重視されるようです。また、「お金が足りなくなった」など万が一の場合に親がお金の援助をすることも考えられるため、金銭管理能力が備わっている人を望むのは自然な感情なのかも。
【3位】家事をしない:150人/293人
「お嫁さんのほうが稼いでいて、息子が専業主夫なら家事できなくても問題ないと思いますが、共働きor専業主婦で家事出来ないは息子が苦労しそうなので絶対に嫌」(30代母親)
「女性が家事をやるものとまでは言わないが、家のことは夫婦で協力して行うものだと思うので、まったくやらないのは結婚してから二人ともが苦労すると思うので反対」(40代母親)
「家事をしないというか家事ができない人は、性格もだらしない金銭感覚が荒いなど色んな面において欠点が多い。家の中は落ち着く場として非常に重要なため、家事をしない人を最も嫁にしてほしくない」(30代父親)
共働き世帯が増えた今、夫婦で協力して家事をこなすことが一般的になってきていますよね。妻側に完璧は求めずとも、家事に対して前向きな気持ちを持っている人のほうが望ましいようです。家事の得意不得意よりも、やるべきことはやるという姿勢が重要! 家族を大切にする心構えの表れとしても重視される傾向にありました。
【4位】家族に問題を抱えている:140人/293人
「本人の問題なら解決の方法があるかもしれないが、家族のトラブルはどうにもできないから」(50代母親)
「自身がそれで苦労したので息子にも同じ目には合わせたくない」(30代父親)
相手の家族が抱える問題が、将来のふたりの生活に影響を与えるのではないか…という心配の声も。とくに過去に似た経験をした親御さんは、その複雑さを思い知っているからこそ、わが子に同じ苦労をさせたくないという思いが強くなるのでしょう。
【5位】容姿や服装がだらしない:138人/293人
「見た目で判断してはいけないと思いつつも、やはり見た目は大事。見た目がだらしないと、全てにおいてだらしなく感じてしまう」(50代母親)
「容姿や服装に配慮するのは最低限の礼儀だと考えるため、それすらできないだらしない女性は家族として受け入れ難いから」(50代父親)
「見た目や服装は内面を現していると思うから」(40代母親)
見た目や服装は、その人の内面を映し出す鏡として捉えている親が多数。だらしない服装や容姿は、生活態度や考え方までいい加減だと思われてしまうみたい! また、身だしなみへの配慮は、相手や周囲への気遣いの表れとしても評価されるようです。
ここまでで、上位には結婚相手の性格や価値観など「人となり」に関する回答が多いことがわかりました。一方で「学歴に不安がある」「職業に不安がある」といったステータスはそれほど重視しない傾向に。また、最近では出会いのかたちも多様化していて、婚活アプリなどの出会いにも抵抗が少なくなってきているみたいですね。親世代の価値観も柔軟に変化しているといえそうです。
親からみて、息子の「歳の差婚」は何歳までOK?
次に、親が許容できる「息子と結婚相手の年齢差」について聞いた結果がこちら。最も多かったのが「10歳程度」で、全体の1/3ほどが回答。次いで「5歳程度」「何歳でも」が続きました。
もし理想と違う結婚相手だったら…認める?認めない?
もし息子が選んだ相手が自分(親)からみて「気に入らないな…」となった場合、それでも認めるべきだと思うか聞いてみると、半数以上が「はい(認めるべき)」と回答。残りの4割が「どちらとも言えない」、そして「いいえ(認めない)」は1割以下。
どんな相手であっても息子の選択を尊重したい親心と、将来を案じる親心とのせめぎ合いが浮かび上がる結果になりましたね。
では、ここで「いいえ(認めない)」「どちらとも言えない」人たちは、実際に息子が気に入らない結婚相手を連れてきた場合どのような行動を起こすのでしょうか? 対応の仕方を聞いてみたところ…
最も多かったのは「息子と話し合う」で約7割が回答。次いで「返事をせず様子を見る」「反対の意思を伝える」「2人と話し合う」が続く結果になりました。
結婚相手について気がかりなことがある場合、まずは息子にきちんと伝えるというスタンスが多数派。心配な点は率直に伝えつつも、最終的な決断は本人に委ねるという姿勢が一般的なようですね。一方で約3割の方は、しばらくふたりの様子を見守りながら、じっくりと考えを深めていくことを選ぶみたい。どちらにせよ、我が子の将来を誰よりも心配する親の責任感からくる行動でしょう。
こんな嫁がきてくれたら最高♡親が描く理想の結婚相手像
ここで、親世代が考える「理想の結婚相手」とはどのような人なのかが気になるところ。アンケート結果からいくつかをピックアップしてご紹介!
「コミュニケーションが得意で真面目で穏やかな性格。家事や家計の管理が得意で外でも働ける。」(30代母親)
「TPOに合っている格好をしていて、どの企業でもいいのでしっかりと働いていればいい」(30代母親)
「とにかく明るくて、多少のことは笑い飛ばしてくれるような女性。幸せにしてもらおうではなく、一緒に幸せになろう! と言って息子と結婚してくれる人がいい。」(40代母親)
「アニメサザエさんに出てくるワカメが成長したような女性。温かい家族の中で大切に育てられ、古風な部分も持ち合わせていて人への優しさや気遣いがある女性」(40代母親)
「まずは金銭感覚がかなりシビアな人です。あとは、情緒が安定していて、いつも未来に希望を持っている楽観的な人です。あとは自分の知らない世界や知識を柔軟に受け入れられる人です。家事やマナーなどはあとから学べばいいことですが、本質は学べません」(30代父親)
「明るさ」や「コミュニケーション能力」というワードが数多く挙がり、息子に寄り添ってくれるような、前向きで優しい人柄であることを望んでるようです。一方で、夫婦共働きを見据えて「外で働ける」ことも重視される傾向にありました。
では、こうした結婚相手の理想を語る親たち自身は、果たしてこの理想像に当てはまっているのでしょうか? 自身(母親)や配偶者(妻)がどの程度当てはまるのか聞いてみると…
「当てはまっている」「ほぼ当てはまっている」を合わせると、全体の約半数が当てはまっていると思っているみたい。また、すべてとは言えなくても「部分的に当てはまっている」と感じている人も多くいるようです。自らを模範とし、息子にも同じような結婚相手に出会ってほしいということですね!
親御さんが結婚相手に期待する要素として、基本的な礼儀や金銭感覚、家事への前向きな姿勢といった実践的な面はもちろん、明るい性格や良好なコミュニケーションがとれる人柄といったことも重視される傾向に。そしてその背景には、息子の幸せを何より願う親心が強く感じられました。
結婚を視野にこれから彼の両親へ挨拶に行くという人は、基本的なマナーを心がけ、笑顔や明るく接することで、「おっ、素敵な人だな」なんてポイントアップに繋がりそうです♡(Mai)