年齢を理由に嫌なこと言われた経験ある?一番多いのは、やっぱりアレ。
突然ですが、みなさんは年齢を理由に差別をされたり、嫌なことを言われたことはありますか? 例えば、結婚の話題のときに年齢について指摘されたり、世代で括られて「これだから〇〇は…」と言われたり…。年齢は関係ないじゃん!と言いたくなることもあるのではないでしょうか。実はこれ、「エイジハラスメント」という立派なハラスメントなんです! エイジ(age)とは英語で年齢のこと。2015年にはテレビ朝日系でドラマ化もされたこのハラスメントは、セクハラやパワハラに比べて認知度が低いものの、場所を問わず起こってしまう可能性があるもの。
そこで今回は、10代~50代の女性を対象に「年齢による差別」に関するアンケート調査を実施しました! その結果をご紹介します。
「年齢による差別を感じたことがある」人は4割!
まず、「職場や学校で年齢による差別(年齢的な結婚の話題、世代で括られる等)を感じたことがありますか?」と質問したところ、「ある」と回答した人が42%、「ない」と回答した人が58%という結果になりました。
決して高い割合ではないものの、一定数の方が年齢による差別を経験しているよう。5人に2人が経験していると考えると、とても身近な問題に感じますよね。
「年齢による差別」を感じた瞬間 4選
お次は、前述の質問で「ある」と回答した方を対象に、その経験について詳しくお話を伺いました。なかでも特に多かった回答を、多い順にご紹介します!
■結婚について言われる
「若いうちに結婚したほうがいいよと言われた」(21歳・公務員)
「そろそろ結婚して子供を持ってもおかしくない時期よね?としつこく言われたとき」(26歳・大学院生)
「25歳ぐらいで 派遣の仕事につこうと面接に行ったときに、結婚する予定はないんですか?と聞かれた」(47歳・専業主婦)
「30過ぎた頃から、いつ結婚するのか、行き遅れるぞと言われた」(50歳・公務員)
どの世代にもついてまわる結婚の話。結婚することが当たり前の時代ではないのに、しつこく「なんで結婚しないの?」とか、「そろそろ結婚しないとヤバいよ」とか言ってくる人もいるようです。「〇〇歳までに結婚しないといけない」といった固定的な価値観を持って話を振られると、イライラしてしまいそうです。
■「ゆとり」や「平成の子」と言われる
「『ゆとりだから〜』『平成生まれだから〜』と挨拶がわりにディスられる」(26歳・無職)
「『◯◯ってわかる?』と昭和の話をされ、『平成の子にはわからないか〜』と完結される」(25歳・会社員)
「ゆとりとして一括りにされる」(27歳・会社員)
「ゆとりだから」「平成生まれだから」と、生まれた年代でなんでも決めつけてくる人も。自分で選んでゆとり教育を受けたわけじゃないし、自分で望んで平成に生まれてきたわけじゃないのに、それを理由に差別をされるのは納得がいかないと思っている人は多いはず。年代ではなくその人自身を見てほしいものです。
■若いことを理由にされる
「若いからと特別な気遣いを要求される」(27歳・フリーター)
「『これだから若い子は〜』と一人ひとりの個性を見ずに文句を言っているところを見かけた」(20歳・大学生)
「決起大会の出し物から食べ物のとりわけまで、新人に全て押し付けられた」(26歳・専業主婦)
新人に雑用を押し付けたり、特別な気遣いを求める組織も存在するよう。若い人に仕事をまわしてばかりいないで自分でやればいいのに…と思うこともしばしば。女性新入社員のお茶汲み問題もここに含まれそうです。
■年齢で扱いが変わる
「新入社員の女性に優しい」(29歳・会社員)
「新入社員をちやほやする姿を見て」(29歳・専業主婦)
「年寄り扱いされる」(42歳・会社員)
「おばさん扱い」(48歳・会社員)
「若いことを理由に様々な要求をされる」というものとは逆に、「若いからちやほやされる」という場合もあるよう。また、歳を重ねた女性に対しておばさん扱いをするという回答も寄せられました。「女性の価値=若さ」なんて失礼なことを思っている人には、今すぐに考えを改めてほしいものです。
スルーしがちだけど、どこでも起こる可能性のある年齢による差別やハラスメント。「自分やっちゃってるかも…」と思った方は、ぜひ次の会話から気をつけてみてくださいね! (平田真碧)