40代独身女子が婚活をして実感した、そこまで好きじゃない人ともデートをするべき理由

ときに人は「結婚してないなんて不幸」「●●歳までにアレしなきゃ」とか、あくまで他の人のものさしで計った「幸せ」の基準に振り回されたり、焦ってしまうことがあります。
あの人は結婚して子どももいる、家も買ったみたい。でも私は彼氏もいないし……人生どうしよう!? なんて、焦れば焦るほどうまくいかなかったりする。

 

ある程度自分でも働いていて、年齢を重ねていくと、いつのまにか理想が高くなったり、狭くなったりしがちです。「こんな男性はイヤ」「自分より稼いでいる男性がいい」……無意識に狭めていると、気付けば周囲の男性はみんな結婚していて、選択肢はますます狭くなっていく。
本格的に婚活を始めてみると、アレがイヤ、コレがイヤと、やっぱりなかなかお眼鏡にかなう男性はいない。こんな状態で、私、本当に結婚できるんだろうか……。

 

 

ここまで「ファン体質の恋愛」「仕事と恋愛の両立」など、独身女性が気になるテーマについて様々語ってくれた、自分らしく自由に自立して生きる女性のためのメディア、「OTONA SALONE」編集長を務める浅見悦子さんは、まさにそんな「本気の婚活」を40代にして始めた人生の先輩。自身の体当たり婚活経験を赤裸々に書いた「40代編集長の婚活記」は人気連載になっています。
今回はその「本気の婚活」をして学んだことを、じっくり教えていただきました。

 

◆Q.婚活をして、何か考えが変わったことはありますか?


約1年間婚活というものをしてみて思ったことは、まず20~30代のうちに、もっとデートをしておけばよかった、ということです。

これまでの私の人生、モテないなりにうっかり合コンに行っちゃった、とかもなくはない。でも、基本的に、次に会うのが面倒くさいとか、興味ないとか、そういうときに全部「仕事が忙しい」という理由をつけて断っていたんです。第一印象でピンと来なかったら、その人との関係を続けなかった。

でも、今になれば、第一印象でピンと来なかったという理由で一発で切ってしまわないで、せめて1回くらいはデートに行ってみればよかったなと思います。第一印象で相手を「〇」か「×」かは判定していて、「〇」の方に誘われたら行ってみる、という感じでしたが、もしかしたら第一印象だけで勝手に「×」に振り分けていた人も、いざデートに行ってみたら「〇」に変わった可能性だってある。

なぜそう思ったかというと、婚活を始めてからは、とりあえずデートに誘われてみたら、その時点でピンと来ていなくとも基本的に行ってみる方向に切り替えたんです。婚活パーティで出会った「こいつゴルフの話しかしないな」という第一印象の人でも、とりあえず行ってみる(笑)。そうやっていろんな人と1対1で会ってデートしていたら、最初はそうでもなかったのに、いいところが見えてきた人も中にはいる。そう思うと、これまでの人生で「ないな」と勝手に思っていた人も、私がちゃんと見ていなかっただけで、実はすごく素敵な人だった可能性もあるんですよね。

 

◆Q.なるほど……! 実際たくさんデートしてみて、どうでしたか?


何人かとデートをしてみたら、デートも就活の面接と同じで、数をこなすうちにいろいろ受け答えができるようになるもんだなと実感しました。

それこそ就職の面接も、慣れていなくて経験がいないと、想定していなかった質問をされると固まってしまうことがある。そうならないように、第一志望以外もいろいろと受けてみて、練習しますよね。デートもそれと同じです。

私自身、仕事でたくさん人と話すことがあって、仕事でのコミュニケーションはできているほうだと思います。でも、デートの会話って、行動自体は同じ「話す」であっても、使う筋肉が違う。デートでのコミュニケーション能力が著しく低いから、せっかく私のことをいいと思ってくれた人にも、うまく返事ができないうちに「なんか違うな」と思われてしまうパターンが多いんです。2回めのデートに誘われることがなかなかないって、そういうことですよね。
だから、彼氏がいないなら、本当に「好きな人」じゃなくても、いろんな人とデートをしてみるといいと思います。

 

Q.「好きじゃない人ともデートしてみる」って……よく聞くけど何!? と思ってしまうタイプです。好きじゃなくてもデートしていいものなんでしょうか?


私もそう思っていたタイプです(笑)。でも「デートの練習」だと聞けば、「なるほど」と思いませんか? 就活のときだって、もちろん絶対行きたくない会社の面接には行かないけれど、そこそこの会社ならとりあえず受けてみるじゃないですか。それと同じですよ。

いろいろデートの練習をしてみたら、本当に好きになった人とデートしたときにどうすればいいかだったり、気になる人の心が離れていきそうなときに、ぐっと心を引き寄せる方法が、きっと少しはわかるようになる。でも私はこれまであまりデートをしてこなくて、勘所がわからないから、心を掴めない発言をしてはドン引きされるんです(笑)。

もともとモテる才能がある人もいるとは思いますが、結局、だいたいのモテる人って、とりあえずデートに行ってみて、練習試合をたくさんしているんですよ。だから人のことを考えられたり、どうしたら人の心を掴めるかがわかっている。

でも、モテない私のような人は、特にモテる才能があるわけでもないのに、練習試合をせずに、いきなり本番に臨む(笑)。付き合っている人、もしくは付き合ってもいいなと思うごく限られた人としかデートしていなくて、全然場数を踏んでいない。だから、面接に慣れていない就活生のように、トンチンカンな発言をしてしまったり、何も言えず固まってしまったりするんです。

 

Q.ということは、冒頭で言っていた「×」の人でもとりあえず行ってみる、という方法を選ぶのがいいのでしょうか?


私ももともとは〇の基準が厳しかったタイプなのであまり人のことは言えないんですが(笑)、第一印象の段階で〇か×かを判断してしまって、しかも「〇」にする基準が変に厳しいと、あまりいいことがありません。

なんらかの理由で本当に生理的に無理だという人はおそらく難しいので「×」と判断するにしても、ちょっと微妙かな、悩むな、と思う人は、そこで「×」にするんじゃなくて一旦「△」にして、まずは行ってみることが大事かなと思います。
そのデート自体がうまくいかなかったとしても、多くの人とコミュニケーションの練習をしておくこと、それ自体が財産になります。

 

特に仕事をしっかりしているキャリアウーマンタイプの女性だと、自分があれもこれもできるぶん、つい男性に求める理想も高くなってしまい「あれができない人はダメ」「この条件より上じゃないとダメ」と、あれこれ条件をつけて、足切りをしてしまっていませんか?
けれど、一度肩の力を抜いて、「とりあえず行ってみるか」くらいのゆるい気持ちでデートをしてみると、今まで絶対そうだと思い込んでいたことが思い込みだった、とわかることだってあるかもしれません。
ハードルは上げすぎず、いろんな人と会ってみる。そうすることで見えてくるものもありそうです。

 

次回は「結婚していない人にありがちな特徴」についてうかがいます。

★次回はコチラ→ 結婚適齢期を過ぎても、結婚していない人にありがちな4つの特徴

 

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OTONA SALONE編集長・婚活コラムニスト 浅見悦子

40代からの「自分らしく自由に自立して生きる」女性webメディアOTONA SALONEを2016年に立ち上げ、現職に。自らカラダを張りまくって40代女性の本音とリアルとガチなファッション、美容、婚活、仕事、女性の生き方の記事を執筆中。
婚活歴1年半、美容・健康編集者歴22年、元『S Cawaii!』編集長。
1972年生まれ。恋人いない歴8年超の独身街道まっしぐら。

★オトナサローネ https://otonasalone.jp/
★浅見さんの人気連載「40代編集長の婚活記」はコチラ https://otonasalone.jp/tags/series-around40konkatsu/

構成/後藤香織

 

 

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