「受検」と「受験」の違いって知ってる?
試験を受けることを受験といいますよね。ですが同じ読み方の漢字で受検もあります。この2つの違いって明確に説明できますか? 今回はややこしい「受検」と「受験」の違いについて解説します。これを読めば「英検」は受験なのか受検なのかがすぐにわかるようになりますよ!
「受検」と「受験」の違いって何?
早速、受検と受験の違いを解説します。それぞれの意味を辞書で調べてみました。
受検とは?
じゅ‐けん【受検】
[名](スル)検査・検定を受けること。
受検は検査や検定を受けることとあります。こう書いてあるということは、大学に入るための試験などにはこの漢字は使わなそうです。
受験とは?
じゅ‐けん【受験】
[名](スル)試験を受けること
出典:デジタル大辞泉(小学館)
やはり、こちらは試験を受けることとあります。入試とは入学試験のことなので、高校や大学に入るための入試はこちらの漢字を使えば良いんですね。
検査・検定と試験の違いって何?
受検と受験の意味の違いはわかりましたが、今度は検定と試験の違いがわからなくなってしまったという人もいると思います。こちらも辞書で意味を調べてみましょう。
検査・検定とは?
けん‐さ【検査】
[名](スル)ある基準をもとに、異状の有無、適不適などを調べること。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
けん‐てい【検定】
[名](スル)一定の基準に基づいて検査し、合格・不合格、等級などを決めること。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
検査と検定に共通するのは、基準があるということ。その基準をもとに合格や異常の有無を調べるんですね。
試験とは?
し‐けん【試験】
[名](スル)入学・入社・登用などの採否を決めるため、問題に答えさせたり実技をさせたりして、学力・知識・能力などを判断・評価すること。考試。考査。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
一方、試験には明確な基準はないようです。基準があったとしても、主観的なものが入ったり、他の受験者と比べるなど基準が流動的なことがポイントです。
【まとめ】
受検と受験の違い、わかりましたか? 検定試験では、ある一定の点数以上を取った人は必ず合格となります。ですが、受験ではそうはいきません。基準がどうなっているかを考えてみると、漢字の使い分けに迷わなくなりますよ。