「暖かい」と「温かい」って正しく使い分けできる?
気温が高くも低くもなくちょうどいいときには「暖かい」と言い、ちょうどいい温度の飲み物は「温かい」と言いますよね。ですがこの2つの漢字、どちらを使えばいいか迷ってしまうことってありませんか? 今回は「暖かい」と「温かい」の違いや使い分けかたを例文付きで解説します!
「暖かい」と「温かい」の違い
さっそく「暖かい」と「温かい」の違いを辞書で見てみましょう!
「暖かい」の意味
あたたか・い【暖かい】
1 (暖かい)寒すぎもせず、暑すぎもせず、程よい気温である。あったかい。
4 (暖かい)金銭が十分にある。
5 (暖かい)色感がやわらかく、冷たい感じがしない。
「暖かい」と「温かい」を辞書で調べてみると、実は同じところに2つの漢字が書かれているんです。それぞれの漢字を使う意味ごとに分けて紹介しますね。
暖かいは気温などが暑くもなく寒くもない状態を言うのに加えて、色合いなどについても表現するときに使います。また慣用句的に「懐が暖かい」などとも言いますね。
「温かい」の意味
あたたか・い【温かい】
2 (温かい)物が冷たくなく、また熱すぎもせず、程よい状態である。
3 (温かい)思いやりがある。いたわりの心がある。
「温かい」の方は、飲み物がちょうどいい温度のときや、相手の気遣いなどについていうときに使います。
「暖かい」と「温かい」の違い
暖かいと温かいは、辞書の補足説明を読むとよりよく理解できます。
[補説]気温のようにからだ全体で感じるあたたかさに、「寒い」に対して「暖かい」、部分で感じたり心で感じたりするあたたかさに、「冷たい」に対して「温かい」と書くのが普通。
体全体で感じることには「暖かい」を使い、体の一部で感じることには「温かい」を使うと覚えましょう。
それでも使い分けかたがわからなくなったときには、反対の意味が“寒い”になるかどうかを確認してみてください。寒いになる場合は、「暖かい」が正解だとわかりますよ!
「暖かい」の例文
暖かいをもっとわかりやすくするために、例文をご紹介します。
- 今日はこの時期にしては暖かいね
- 寒くなってきたから部屋を暖めておいたよ
- この絵の色合いは暖かいね
上の2つは気温に対して使っていることがわかりますね。2つ目は、色合いなど見た目で暖かそうと感じたときに使います。
「温かい」の例文
続いて「温かい」の例文もご紹介します。
- 今日は寒いから温かいスープが飲みたいな
- 温かいお風呂に入ってあったまりなさい
- 彼の温かい心が、私の心を慰めてくれました
こちらはお湯などの温度があたたかいときに使われます。温かいお風呂は少し迷うかもしれませんが、反対の意味を考えたとき「寒いお風呂」とは言わないので、温かいを使うと判断できます。
【まとめ】
あたたかいという言葉は日常生活でもよく使いますよね。LINEなどのメッセージを書くときに、「どっちだっけ?」と不安になった経験がある人もいるはず。今回はどちらの漢字を使うか迷ったときの見分け方も解説したので、今後は間違わないで使えそうではないですか?
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