長かったGWも終わり、社会人もそうでない人も、普通の生活に戻っている今日このごろ。
心身ともにリフレッシュして毎日の生活や仕事に向き合っている人もいますが、一方で、「五月病」への警報が鳴る時期でもあります。
4月からの新しい生活で、慣れない環境に身を置いている人も多いはず。そして長期休暇(GW)。このサイクルこそが、五月病の最たる原因に。
「『五月病』は、4月から新生活が始まる日本人特有の病気」と言うのは、医学博士の川嶋 朗(かわしま あきら)先生。
「4月から1か月、一生懸命がんばってきたけど、ふと“この先もやっていけるのだろうか”と急に不安になったり、気分が落ち込む。比較的、性格が真面目な方が、かかりやすいですね」(川嶋朗先生)
そこで、川嶋先生に「五月病」の主な症状をリストにしていただきました。みなさんはいくつ当てはまりますか?
<「五月病」チェック項目10>
■性格は、どちらかといえば真面目
■仕事への理想が高く、責任感もあるほうだ
■特に悲しいことがないのに、気分が落ち込みやすい
■体が疲れやすく、常に倦怠感に襲われている
■動機やめまいがする
■会社や学校に行きたくない
■単純な言葉なのに、ときどき出なくなることがある
■いままでの趣味に興味がわかなくなった
■他人に会いたくない
■お酒の量が増えた
┃医学博士に聞いた「五月病」解消法6つ
「3個以上当てはまったら要注意です。4~6個の方は、もしかしたら五月病予備軍かも。また、7個以上当てはまった方は、五月病の恐れが。チェック項目に多く当てはまり、症状が続くようなら、治療が必要な場合もあります。心配な方は、専門医に一度相談をしてみましょう。」(医学博士・川嶋 朗先生)
ただし、症状が軽いという方は、いまからできる解消法もあります。川嶋先生が教えてくださった、五月病の解消法をご紹介します。
<いまからできる「五月病」解消法>
【1】朝起きたらカーテンを開けて、太陽の光を浴びる
【2】早寝早起きなど、規則正しい生活を心がける
【3】トリプトファン(セロトニンの原料)やチロシン(ドーパミンの原料)を食品で摂取する ※1
【4】自分に合ったリラックス法を見つける
【5】意識して、体を温めるようにする
【6】目標をワンランク下げて、手が届く目標値にする
★特に重要なのは「温め・リラックス・目標の見直し」!
「まず“体を温める”こと。お風呂では、ぬるめのお湯(40度を超えない程度の温度で)に肩までつかるようにしましょう。そして“リラックスできるもの”を見つける。アロマなど、香りを使うのも有効です。また“目標をワンランク下げる”こと。能力以上のことを発揮しようとがんばりすぎている人が五月病にかかりやすい傾向があるので、悩みの根源を見直すことが最も重要です」(川嶋先生)
※1……【3】で挙げた2つの成分は、以下のような食べ物で摂取できます。
●トリプトファン──バナナ、胡麻、納豆、アーモンド、赤身の肉や魚、パスタ、米、チーズなど
●チロシン──バナナ、アボカド、レモン、アーモンド、落花生、牛乳、チーズなど
「もしかしたら五月病?」と思ったら、“がんばること”をちょっとお休みして、本来のペースが戻るまで自分を甘やかしてしまうことがいちばん。自分の心と体に耳を傾けて、早めの対処を。そして、健康的でハッピーな毎日をすごしましょう。(さとうのりこ)
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