みなさん、「日本人の死因」ワースト3をご存じでしょうか?
厚生労働省のデータによると、昨年の主な死因は、1位が「悪性新生物」つまり「がん」、2位は「心疾患」、3位が「肺炎」となっています。
1位のがんに関しては、「日本人の3人に1人は“がん”で亡くなる」とよく言われますが、実際に、全死因の3割弱を占めています。
そして、2位は、心筋梗塞や不整脈、心不全など、心臓機能が停止することで起こる病気です。
意外なのは、3位の肺炎ではないでしょうか? とくに高齢の方が風邪などの感染症をこじらせて肺炎になったり、誤嚥性肺炎(ごいんせいはいえん ※食べ物や唾液などが気管支に入る=誤嚥が原因で起こる肺炎)を発症したりして、そのまま亡くなるという割合が増えています。さらに、日本における高齢化の進展、そして抗生物質が効かない「耐性菌」が激増していることが、肺炎を3位に押し上げた要因と考えられています。
では、「がん」、「心疾患」、「肺炎」にならないためには、何をすべきなのか……。
そこで、心臓、血管、血液などの循環器系のエキスパートであり、TBS系『駆け込みドクター! 運命を変える健康診断』にレギュラー出演するなど、雑誌や新聞、執筆活動など多方面で活躍をされている、医学博士の池谷敏郎先生に、「日本人の死因ワースト3」とその予防法を聞いてみました。