■女性の死因1位は「大腸がん」。赤身肉が好きな肉食女子は注意
「“がん”にはさまざまな要因がありますが、不規則な生活やストレスが大きく影響しているといえます。
女性は、乳がんや子宮頸がんなどの婦人科系はもちろんですが、女性の死因1位は「大腸がん」。特に、食事でよく赤身肉を食べる“肉食女子”は要注意。
女性は、赤身の肉を毎日過剰に摂取し続けていると、結腸・直腸がんになりやすいというデータ(*1)もあります。
*1 赤肉・加工肉摂取量と大腸がん罹患リスクについて(国立がん研究センターより)
野菜と一緒に摂取すればいいというのではなく、1日の摂取量が80gをオーバーするようなら見直しを。便秘や細い便が出るようになってきたという人は、一度消化器を専門とする内科か外科で診察を受けたほうがいいですね」(池谷先生)
■免疫力を高めるために“筋肉”が不可欠。せっかちも病気の一因に?
「健康のためには、やはり、規則正しい食生活や睡眠、ストレスをなるべくかけないことがいちばん。結局は、生活習慣病が多くのが病気を引き起こすので、抵抗力を落とす原因となる要素をなくすことです。
そして、抵抗力は筋肉の量に関係しているんですね。体が弱ったとき、筋肉を壊してできるアミノ酸がリンパ球を刺激して、免疫力を高めるという役割もしています。つまり、筋肉がないと、免疫力を高めることができない体になってしまいます。だから、体の非常事態に備えるという意味でも、適度な運動で筋肉を維持することも大切。
意外なところでいうと、“性格”も病気の一因に。僕は「A型行動パターン」と呼んでいますが、負けず嫌い・完璧主義・せっかち。こういう性格の人は、血圧が上がったり、交感神経に過敏になりやすいんです。
性格を変えることは難しいですが、行動パターンは変えられます。せっかちなら予定を減らしてゆっくり過ごすようにする、完璧主義は7割だけ完璧にやると決める、頭に来ることがあったら3回に1回だけ怒るようにするとかね(笑)。ストレスをためないために、『まあ、いいか』を合言葉にすることです」(池谷先生)