NO.1美容誌『美的』編集長が語る、読者が求める”大人の色っぽさ”とは

美容雑誌5年連続1位をキープしている『美的』では、今年も、スキンケア、メイクアップ、健康など、さまざまな特集が組まれてきました。

Woman Insightでは、昨年と同様、美的編集長の兵庫真帆子さんに、2014年の振り返り、そして2015年の予測について、インタビューを行いました。美的読者の意識の変化、人気だった企画や人物、そして2015年のトレンドを、全3回で配信します。

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Woman Insight(以下、WI) 2014年、美容業界の流れや読者の意識は、昨年とどう変わりましたか?

兵庫編集長(以下、兵庫) ナチュラルメイクから色のあるメイクになってきた……という昨年からの傾向が、本格的になりました。2014年春ごろから、リップを中心に「色を使いたい」という読者も増えてきたので、提案する側も変わってきたんです。それまでは“ヌーディ”や“すっぴん”がキーワードになっていたので、美容雑誌の中でも『美的』では、スキンケアやベースメイクなど「肌」に関する企画がキラーコンテンツだったんです。昨年から今年は特に、読者からの「メイクの特集が読みたい!」という声がとても増えたという印象ですね。美的としても、今年はボリュームを増やしたりと、メイクページに力を入れてきました。

WI 読者のメイクへの関心が高まった背景には何があると思いますか?

兵庫 実は、メイクだけでなく、ヘアやアクセサリー、ファッションなども含めた全体の雰囲気だったりと、なりたいと描いている理想の「女性像」に近づきたいということに関心が高いようなんです。ナチュラルやヌーディメイクは、比較的誰にでも似合うので、「ヌーディカラーの何をつけたらいいの?」と、あまり悩みませんよね。でも色を使ったメイクだと、「この髪の色にオレンジのリップは似合うのかな?」とか「このカラーのメイクには、黒の服でいいの?」といった、自分が周りからどう見られるか、施したメイクで自分をどう演じられるかということに興味が出てきているようなんです。

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↑『美的』2014年12月号。年末年始のイベントシーンで、どういうメイクをするかという企画は、「メイクとヘアとアクセサリー」で見せていく、ここ数年にはなかったもの。メイクとファッションのバランスで自分が目指す女性像に近づきたいという、読者の声から生まれた企画。

 

WI 具体的に人気のあった企画はありましたか?

兵庫 2014年10月号の「大人の色気」をテーマにした企画では、表紙にも登場して いただいた篠原涼子さんを起用しました。秋ごろの『美的』から、今までの読者層(25~35歳が中心)より、年齢幅を広げたのですが、それもあって、それまでの読者層より少し年齢が上の篠原さんを、美的読者はどう受けとめてくれるのか……と思いましたが、結果的に、すごく人気のあった号でした。「大人の色気を出すには、こういう雰囲気の女性像を目指せばいいんだ」というのを、ファッションテイストも交えて紹介しています。

 

ヌーディなメイクから、色のあるメイクへ……という2013年の流れを受けて、2014年は、ヘアやファッションまで含めたトータルバランスで、どうメイクしたらいいか、という年だったようです。そして、メイクとファッションの関係性が、いままで以上により密接になっているようです。次回は、「眉」、そして今年大ブレイクした“ある人物”について。『美的』を作る上で重要なミューズたちのお話です。(さとうのりこ)

2013年編集長インタビュー

※美的編集長が2014年を予測!「消費者も勉強して、良い商品を見抜く力を養う年になる」

※人気の顔は「ハーフ」から「和顔」へ変化!美的編集長が2013年の美容界を振り返る!

※美的編集長が語る!「2013年、読者の肌悩みが深刻化。20代から“ほうれい線”が気になる」

 

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