【フリー素材モデル・大川竜弥さんインタビュー】
ドラマ『カルテット』劇中でフリー素材が利用されたり、バラエティ番組『月曜から夜ふかし』から取材を受けたりと、近年Webを飛び出して活躍の場を広げているフリー素材モデルの大川竜弥さんにインタビューを敢行!
大川さんがモデルを務めるフリー素材サイト「ぱくたそ」の管理人:すしぱくさんを交え、「顔はよく見るけど深くは知らない」という人が多いであろう大川さんの実態を探ります。
さらに今回は、ぱくたそとのコラボ企画として、この取材時に撮影した画像をぱくたそで実際に使用できるフリー素材として配布します!
※以下、C=CanCam.jp編集部、大=大川さん、す=ぱくたその管理人:すしぱくさん
■29歳でクビ。さて、どうする
C Webの記事やプレゼン資料などで日常的に何らかの形で大川さんの写真を目にしていても、大川竜弥さんがどんな人なのかはよく知らないという人も多いかと思います。まずは、フリー素材モデルとして活動を始めた経緯を教えていただけるでしょうか。
大 29歳のときに会社をクビになりまして、次は何をしようかと考えたときに「これからはWebだ!」と思ったんです。なんですが、僕にはデザインもプログラミングも何もできない。
僕、できないことをリストアップしてできることを炙り出していくのが好きなんですが、そのとき最後の最後に唯一残ったWebで「できること」が、「顔を出すのに抵抗がないこと」だったんです。
C 「自信がある」ではなく、「抵抗がない」なんですね。
大 はい。今はだいぶ状況が違うと思うんですが、僕がWebに触れはじめた頃って、Webに顔と実名を出して活動する一般人ってかなり限られていたんですよ。それを踏まえて何かできないかなとネットを見ていたときに、たまたま始動して半年くらいのぱくたそと出会ったんです。
管理人であるすしぱくさんのTwitterに目を通すと、考え方が合いそうだし、どうやら家も近いらしいし、いいんじゃないかと思って。
C 管理人のすしぱくさんと看板モデルの大川さんの、ある意味で一蓮托生な間柄は、Twitterから始まったんですね。
大 はい。フリー素材をやってみようと思った別の理由としては、当時「フリー素材のモデルをやっています」と自分から発信している人が1人もいなかったというのもあります。
C なるほど、確かに。
大 あくまで「タレントや役者の卵がフリー素材の仕事をすることがある」という形。フリー素材の仕事をアイデンティティにしているモデルさんはいなかった。
そこで、「フリー素材モデル」という言葉を自ら考えて名乗って第一人者になってしまえば、生活ができる程度の仕事はあるんじゃないかと思ったのが最初なんですよ。
C 言われてみると、大川さんの影響か「フリー素材モデル」と名乗っているのはぱくたそのモデルの方だけですね。
大 でもまあ6年経ってみて、結果としてまだフリー素材モデル1本では生活できてないですけど(笑)。今もバイトはしてます。というか、この取材の前にもバイトしてきました。
■「自分がテレビに出たのを知らない」不思議な職業
C 例えば『カルテット』ですが、最近テレビで少しずつ大川さんをお見かけする頻度が上がってきたように感じています。
大 『カルテット』、最近僕も観直してますよ! 第9話のライブ前の控室に貼ってあるポスターにギタリスト風の僕のフリー素材が使われているのはけっこう知っていただいているんですが、Twitterのフォロワーさんから伺った情報では、「実はそれ以前からちらほら出てますよ」ということで。観直したら1話から出てるんですよ。うれしかったですね。
C 今話していて気づいたんですが、フリー素材モデルさんのお仕事の不思議な部分ですよね。「自分が何に出演しているのか知らない」って。
大 しかもフリー素材なので、特に出演料が入るわけでもなく(笑)。ネット上は自分で探しやすいんですが、テレビはリアルタイムなのでどうしても自分1人では観測しきれないので、Twitterのフォロワーさんから教えてもらうことも多いですね。
C バラエティでは、『月曜から夜ふかし』に「あのよく見かけるフリー素材の人」といった形でVTR出演されていましたね。
大 はい。あれはちゃんと取材をしていただけたので、ちゃんと出演料もいただいて。
C わかりやすく顔がほころびましたね。
大 フフフ。定期的にああいった取材や広告のお仕事をいただけるのでありがたいです。フフフ。