美的編集長が語る!「2013年、読者の肌悩みが深刻化。20代から“ほうれい線”が気になる」

美容に積極的な25~35歳がコアユーザーである美容誌『美的』。今回も引き続き兵庫真帆子編集長に、2013年の振り返りをしてもらいます。前回はメイクに「色」が戻ってきているということ、読者の憧れが「ハーフ顔」から「和顔」に変わり、好きな顔の上位に森絵梨佳さんがランクインすることなどをお聞きしました。話は、読者の“肌悩み”へと続きます。

 

美的編集長が2013年を総括!「読者の肌悩みが深刻化。20代から“ほうれい線”が気になる」

前回のインタビューはコチラ→ 人気の顔は「ハーフ」から「和顔」へ変化!美的編集長が2013年の美容界を振り返る!

 

Woman Insight編集部(以下、WI) 今年、すごくヒットした商品というのはありますか?

兵庫編集長(以下、兵庫) スキンケアでは断トツで「オイル」ですね。あとは「炭酸」モノ。炭酸ミストや入浴剤など、炭酸をうたった商品が増えているような気がしますし、「炭酸という文字が書いてあると、つい買ってしまう」という読者も多いですね。それと、「クリーム」への意識も高まっている様子。1年中“乾燥”を感じていて、肌の渇きが加速してる人が多いのかもしれません。気候、環境など、総合的な原因があるのだと思いますが、夏でもクリームを使うという人が多かったです。

 

WI こうした商品がヒットする背景には、女性のどんな肌悩みが関係しているのでしょうか?

兵庫 乾燥肌の人が増えているので、オイルやクリームへの関心が高まっているのがわかりますね。そして年々、自分の肌を「敏感肌」「センシティブ」だと訴える人が増えているようにも感じます。あとは、すごく老化を気にしている人が多いですね。エイジングにおける肌悩みを聞くと、最近では「ほうれい線」と答える人が異常に増えています。昔なら、25~35歳の肌悩みと言えば、目の小じわやクマ、シミなどでしたが、今は圧倒的に「ほうれい線が気になる」というのです。私も不思議で、そこの分析はまだできていませんが。

 

WI 20代から「ほうれい線」を気にしているのですか?

兵庫 驚きますよね。「20代からエイジングケアをしていないと不安。10年後、15年後の自分の肌が心配……」と、“心配”が先立っている人が多いようです。自分の実年齢よりだいぶ上の美容について、“予習”しているという声をけっこう聞きます。「このまま年齢を重ねていったとき、自分の肌がどうなっているのか、怖い」と。実際、私から見たらまったく気にならないのですが、本人が深く心配している感じがうかがえますね。

 

WI 具体的に何か特別なケアをしている人も多いのでしょうか?

兵庫 それが、できていない人が多いみたいです。会社員、主婦問わず、「時間がない」という声も多い。平日のスキンケアにあまり時間をかけられなくて、アンチエイジングのために、スキンケアにかける時間を延ばすのではなく、“手軽に取り入れて、効果の出る良いモノ”を探しているような感じですね。

 

WI 忙しい人たちがスキンケア以外で……となると、インナービューティ系でしょうか?

兵庫 そうかもしれません。インナービューティーにも引き続き関心は高く、夏には、「グリーンスムージー」が流行りました。他に、酵素やヨーグルト、納豆など、毎日、美容や健康のために続けられる物を摂り入れるという意識は高く、『美的』でも、グリーンスムージーから派生した企画「ベジブロス」(2013年11月号)がとても人気でした。自宅で簡単にできて、長続きするもの……が人気のようです。

美的11ベジブロス142-143

 

WI 自宅でのケアというと、ヘアケアへの意識はどうですか?

兵庫 かつては「絶対ノンシリコン!」という意識が高かったのですが、最近はそういった強迫観念が薄れてきていて、自分の髪や生活スタイルに合わせてうまく使い分けている人が多いですね。今年は特に「頭皮ケア」に関心がある人が多く、「頭皮ケア」というワードをチェックしてヘアケアのアイテム選びをしているようです。こうしたヘアケア関連のブーム、「実は行きつけのヘアサロンの一言がきっかけだった」という声をよく聞きます。担当のサロンスタッフをとても信頼していて、その人に言われたので「ノンシリコンを使うようになった」とか「自宅でも頭皮ケアをしている」という人も多いようです。それを外しても、やはり2013年は、髪への意識が高かったかもしれません。

 

読者の肌悩みが深刻化している……というのもありますが、肌に対して“過剰な心配”をする人も多いという現状。そして「時間がない」なかで、いかに簡単に時間をかけず、美容タイムを確保するか、ということに関心が集まっていることがわかりました。次回は「2014年の美容」についてお聞きします。(さとうのりこ)

美的2014年2月号表紙

(『美的』2014年2月号)

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