年上・年下どちらから好かれる? 心理傾向から見る好かれるタイプ
不思議と年上から好かれる人、年下から好かれる人がいるのはどうしてでしょう。自分では意識していなくても、好いてくれる異性の年齢が偏るのには、実は心理的な理由があるのです。そこで今回は、「年上・年下どちらから好かれる? 心理傾向から見る好かれるタイプ」についてご紹介いたします。
年上から好かれるタイプ編
■過去の憧れの体験があると年上の異性から好かれる
心理学者ジョン・ガルシアは、不快な経験をしたために、そのことが記憶となって以後それを受けつけなくなってしまうという“ガルシア効果”を提唱しました。これは、感情を伴った体験が記憶力を高め、強い嗜好性が生まれるということを意味します。そのため逆を言えば、子供時代の楽しい嬉しいなど“快の感情”を伴った記憶も定着率が良いため、その記憶に合致する相手に憧れる傾向が強くなります。例えば、おじさんから可愛がられたり、好きな先生に勉強を教えてもらったという経験があれば、その強烈な感動から年上の異性への尊敬の念が生まれ年上から好かれると言えます。
■子供時代に父親が好きだと年上の異性から好かれる
心理学者フロイトは、幼児にも性欲(おしゃぶりなどを含めた広い範囲の欲求)があり、無意識の中に一体化したい願望が隠されているという“幼児性欲説”を提唱しました。そのため、父親に対して無意識の内に性的な願望を持っており、その傾向が強いと親に似た相手を好きになりやすいとされています。そのため、幼少期に父親のことが好きだと強くて包み込んでくれる存在として、年上の人が非常に魅力的に映るのです。もちろん年上の異性も父性本能がくすぐられ、あなたを大切にしたい気持ちが湧いてくるはずです。
年下から好かれるタイプ編
■役柄によって“面倒見がいいキャラ”だと年下の異性から好かれる
心理学者フィリップ・ジンバルドーの“監獄実験”によると、看守役と囚人役に分けられたグループは、時間が経つにつれて看守は支配的になり、囚人は無気力になるという結果が得られました。それほどまでに“役割”というのは、顕著にその人の性格に影響を与えるのです。そのため、小さい頃からしっかりなさいと言われ、“お姉さん”や“長女”のような世話焼きキャラとして扱われてきたとしたら、“弟”のような存在、つまり年下を可愛がる傾向が強くなると言えるでしょう。当然、年下の異性も好意を持つように。
■“セルフ・モニタリング”が低いと年下の異性に好かれる
自分と周囲の関係を観察することで、自分の態度や行動を決めていくという理論のことを、心理学者マーク・スナイダーは“セルフ・モニタリング”と定義しました。この度合いが高い人は、周囲の人たちの顔色を伺うのが得意になり、低い人は自分らしさや自分の考えを大切にする性格になるのだとか。そのため、あなたがセルフ・モニタリングが低く我が道を行くタイプなら、その自信のある態度や発言から、年下の相手から憧れられて好意を抱かれやすいと言えます。
終わりに
「男性は年下女性を好み、女性は年下男性を好む」というのは、昔から言われることですよね。でも、実は最近はそうでもないという調査結果が出てきつつあります。女性が年下男性の魅力に感じるのはだいたい20代前半から。約4割の女性が年下男子と付き合った経験があるという結果も。年上男性のような包容力はないかもしれませんが、素直に甘える可愛らしさがやはり一番の魅力。自分がどちらから好かれるか、一度考えてみてもいいかもしれませんね。(脇田尚揮)
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。