「なかなか好きな人ができない」人がやってみるべき4つのこと【恋愛心理学】

「なかなか好きな人ができない」人がやってみるべき4つのこと【恋愛心理学】


なかなか出会いがないというのは一般的にありがちですが、なかなか人を好きになれないというのは、少し根深いところに原因があるもの。そのほとんどは、環境ではなく自分の内面に解決策があらからです。そこで今回は、「なかなか人を好きになれない」という人がやってみるべき心理的アクションを、4つご紹介いたします。

好きになれない
(c)Shutterstock.com

■自分とは「こういう人間だ」という思い込みを外す


人間には誰しも、自分はこういう人だという思い込みがあります。そういった確証によって自分に安心感を与えることができるからです。そして、周囲からもそうみられることを求めるようになります。これを心理学の世界では、自己確証フィードバック行為と言います。

なかなか人を好きになれないという人は、私は人を好きにならないタイプの人間だという思い込みを持ち、自分の性格イメージを安定させようとする傾向にあります。しかし、それはありのままの自分ではなく、本当は求めているものが手に入らないときに傷つくのが怖いので、その感情にフタをしている状態であることがほとんど。

まずは否定的な思い込みから自分を解放してみましょう。そうすれば、無視していた恋心や恋のきっかけに気づけるようになり見えてくる世界が変わってくるはずです。

 

■自分と他人とを必要以上に比べ過ぎない


恋愛に自信があるかと聞かれて、ある!と堂々と胸を張る人もいれば、とても自信がありません……と口をにごす人もいますよね。これは自己評価の高低によるものです。しかし、自己評価は常に一定のものではありません。周囲の人たちとの社会的比較によって変化していくものです。

そのため、あなたが自分に自信がある人や実際にモテる人たちと自分を比べると、自己評価が不安定になり恋に自信が持てなくなってしまいます。その結果、自分に恋なんてできないと自らレッテルを貼ってしまう結果に。もしもあなたが恋にネガティブなら、あまり他人と比較し過ぎず、自分は自分と堂々とするように心がけましょう。

 

■過去の恋の失敗を自分のせいだと決めつけない


なかなか人を好きになれないという人の中には、過去の恋愛で深く傷ついた経験やトラウマを持っている人も少なくありません。そういった人のほとんどが、私が悪かったからだと反省し、自責の念を持っているようです。

心理学者のハイダーは、ナイーブ心理学という独自の考え方から原因の帰属先を自分にするか環境にするかで、捉え方が大きく変わってくると主張しました。確かに問題の原因を自分のせいにすれば、自己成長は促されるかもしれませんが、いつまでも自分を責め続けていると次の行動に対して臆病になってしまいます。そのため、ある程度反省したあとは、環境や相手のせいにしてしまったほうが、健全な精神状態が維持できるのです。

 

■相手の意見に対し同意的コミュニケーションをとる


もしもあなたが、気になる相手から拒絶されるのが怖くてなかなか人を好きになれないというタイプなら、簡単な方法があります。それは、相手の意見に同意することです。

心理学者のジョーンズらは、相手に同意的コミュニケーションをとる人は、人間環境を重視する環境においては好意を持たれやすいという実験結果を提唱しました。そのため、まずはあなたが「その考え、よくわかる!」「私も同意見です」と、相手の発言に賛同するように心がけましょう。あなた自身が拒絶される可能性がグンと減り、自己防衛的態度をとる必要もそれほどなくなるでしょう。

 

人を好きになれないという考えの裏にあるものは、自分を守りたいという感情であることがほとんどです。自分の本当の姿をさらけ出すことは、誰でも勇気が要るものですよね。でも、心を閉ざしたままでいると、他者との付き合いが浅くなり、人間関係もそこそこの関係で終わってしまいます。人を好きになる状態というのは、その先にあるものなのです。もしもこれを改善したいと考えるなら、自ら心を開く努力が必要になります。もちろん、焦る必要はありません。ゆっくりで大丈夫。そこには発見や感動が待っているはずです。(脇田尚揮)

 

脇田尚揮
認定心理士。Ameba公式No.1占い師として雑誌やTVなどに取り上げられ、現在テレビ東京「なないろ日和」にてレギュラーコーナー担当。また、自身が監修したアプリ 「マル見え心理テスト」はTBS 「王様のブランチ」 などでも紹介され、120万DL。著書『生まれた日はすべてを知っている。』(河出書房新社)。

 

★恋ができない。好きな人ができない。そんな人が、恋愛スイッチを入れる7つの方法

>CanCam.jp TOPにもどる