もう挫折しない! 楽しく学び続けるコツって?
新年度が始まって早1ヵ月。GWに突入し、何か新しいことを始めてみようかなと思っている方も多いのはないでしょうか。昨今では企業で資格の取得やスキルアップが促される流れもあり、自主的な学びに力を入れたいという方もいるはず。
とは言っても、学ぶことが明確で定期的に試験があった学生時代と比べ、こと学びに関しては良くも悪くも自由な社会人には、「何を学べばいいか定まらない」、「継続するイメージがもてない」と、挫折を経験する人も多いよう。
そこで今回は、リクルートマネジメントソリューションズが20代~50代の1年以上学びを継続している会社員489名に対して行った「会社員の自律的な学びに関する実態調査」の結果をご紹介。社会人が学びを継続していくための鍵を見ていきましょう!
学びの領域は、「スポーツ・健康」や「語学」が人気!
「1年以上にわたり継続的に、自ら興味をもって取り組み、上達したり詳しくなったりしていると感じていること(学習対象、趣味、活動など)」があると答えた人に対し、「最も熱心に取り組んでいることの具体的な内容」について調査したところ、「生活/文化系」が56.0%、「語学/仕事系」が42.7%という結果になりました。
さらに細かい分類で見てみると、最も多かったのは「スポーツ・健康(33.1%)」で、その後「語学(21.7%)」「ビジネス知識・スキル(16.2%)」が続きました。
また、継続している理由については以下のような回答が寄せられました。
【スポーツ・健康】「10kmを40分台切ることを目標に週5でランニング中。コロナ流行移行、時間がとりやすくなった」(開発系・30代)
【語学】「TOEICの学習を継続しているが、目標スコアに到達するような手応えを感じている」(開発職・40代)
【ビジネス知識・スキル】「会計学の勉強を独学で行っています。財務に配属になり業務に必要なことに加え、数字が好きである自らの性格に合うから」(企画/事務職・20代)
目標を設定することが、継続するコツになりそうですね! また、「仕事に必要」「自分に合っている」など、何かしらの関連がある領域を学ぶ対象にすると良さそうです。
約6割が、継続できなかった経験あり
何か始めてみたは良いものの、3日坊主で終わってしまった経験がある人もいるはず。今回の調査は「1年以上にわたり学びを継続している」人を対象としていますが、なんと全体の約6割が「1年以上継続することなく一過性に終わったことがある」と回答!
理由としては、「忙しくて時間がとれない(25.2%)」「成果が感じられない、難しすぎた(14.1%)」「コロナで通えない、生活がかわった(10.5%)」などが挙げられました。
生活との折り合いや、学ぶ領域との相性も大事なんですね。
学びを継続する方法は?
「継続は力なり」という言葉があるように、何かを成し遂げようと思ったらある程度の期間続けることは必要。ということで、一般的に自律的な学習を促すと考えられる方法である、
プランニング:目標や見通しを持つ
コントロール:行動や認知を自己管理する
モニタリング:振り返りと調整を行う
リレーションシップ:仲間や指導者との関係性を構築する
について、どのくらい行っていたかを、学びが継続したときと、継続しなかったときについてそれぞれ尋ねてみました!
すると、「語学/仕事系」、「生活/文化系」のいずれも、学びが継続しなかったときに比べて、継続したときのほうがすべての項目で高いポイントを獲得。
また、「すでにある程度の興味や知識がある領域である」「自分がより興味を持てる領域に特化してさらに深く取り組む」「やる気が薄れたときも、自分で気持ちをコントロールする」で特に差が大きく見られました。
“何を始めるか”について迷ったら、すでにある程度の興味や知識がある領域から深めたいものを絞り込んで取り組むのが良さそうです。
取り組んでいる学びから得られているものとしては、「そのことに取り組むのが楽しいと感じる」「自分が上達したり成長したりするのを感じる」が挙げられるなど、楽しさや成長を感じることに繋がるよう。楽しくて仕事や生活に役立っちゃうなんて、まさに一石二鳥ですよね!
GWに何をしようか迷っている方も多いはず。今こそ自分が興味のある分野について学び始めてみては?(平田真碧)
情報提供元/株式会社リクルートマネジメントソリューションズ