華やかな姿から一変!?紗栄子さんが迎えた人生のターニングポイントを深堀り!【インタビュー前編】

那須移住や牧場運営…アクティビスト・紗栄子さんをClose up! 

人には誰しも、大なり小なり生き方が変化した“運命の分岐点”がありますよね。その裏側にはどのような想いや行動、夢があったのでしょうか。CanCamでは、常に自分の手で運命を切り開く、話題の人物を徹底取材。

今回は、那須への移住生活にも関心が高まっているアクティビスト・紗栄子さんをクローズアップ。 

Tシャツにデニムというラフな格好で馬と触れ合う紗栄子さんが迎えたターニングポイントは、栃木県那須への移住。牧場運営や社会支援など、様々なことに挑戦するその裏側を取材しました!

PROFILE:1986年11月16日、宮崎県生まれ。モデル、タレント、女優として活躍。10代の頃から様々な商品プロデュースを手掛ける。2010年より支援活動を始め、2019年に一般社団法人「Think The DAY」を設立。2020年8月より拠点を栃木県に移し、「NASU FARM VILLAGE」の運営に参画。YouTube「Sae Channel / 紗栄子Official」で見せる素の一面も話題に!

ファーム経営という大きな決断がターニングポイントに

美しい馬と自然を守りたくて決断した那須への移住

「去年の夏から栃木県大田原市にある『NASU FARM VILLAGE』という牧場を運営しているのですが、異業種への挑戦ということもあり、ここ半年で生活環境や価値観がガラッと変わりました。

私が運営を預かるようになったきっかけは、以前まで牧場を運営されていた会社がこの牧場を手放す、というお話をうかがったことでした。初めて現地を訪れたときに、一瞬で馬たちの愛らしさや素晴らしい景色に魅了されて。次の預かり手によっては、従業員の方々の雇用や動物たちの将来がどうなるかわからないという状況を目の当たりにし、いてもたってもいられなくなったんです。もちろん勇気のいる決断でした。牧場経営の難しさだけでなく、生き物を扱うという大きな責任が伴います。考えれば考えるほど悩みは深くなるばかりで…。でも“失われるかもしれない命がある”ということが一番の原動力となりました。殺処分になるかもしれない馬たちのセカンドライフを築きたい。人のためにがんばって働いてくれた馬たちの余生が幸せであってほしいと、強く想いました」

仲間を信じて道筋を作ることからスタート

「周りのスタッフには相談せずに、事後報告でしたね。リスクがあることだし、みんな『やめといたほうがいいんじゃない?』って言うのが普通だから。決断して話をすると、もちろん驚いてはいましたが、みんなそこにどんな想いがあるかをすぐに理解してくれて。新しく出会った仲間や動物たちの生活を守ろう!』って、ポジティブな気持ちにシフトしてくれたのがうれしかったです。みんなのおかげで、私は前に進めました。

運営を預かってからは、すべてがめまぐるしく動き出しました。まずファームがある大田原市に住民票を移し、移住。早朝から夕方まで、従業員のみんながやっている仕事を同じようにこなし、ファームについて勉強しました。また、数字の面など私たちの力だけではどうにもできないことや、馬たちの殺処分の問題について知っていただきたい気持ちがあり、クラウドファンディングという形で支援を募りました。結果、たくさんの方々にお力添えをいただいて約7,600万円もの寄付金が集まりました。この大切なお金は、馬たちと従業員のみんなが安全に、安心して働いていける環境づくりに使わせていただこうと思っています」

ひとりではなくみんなと。持続可能な牧場を目指して

一緒に牧場を作る大切なファミリー

「運営をはじめて早5か月。挑戦してよかったと思うのは、笑顔を見たいと願う数が増えたこと。スタッフもそうですし、保護馬やその他の動物たちも。そして私自身、これまで以上に幸せを感じています。必要とされているって、何よりの自己肯定感になるし、生きる理由になるから。自分のためだけにがんばることは、私の中でもう限界があるんです。人間、ひとりでは幸せになれないし、生きていけない。特に2020年、世の中で大変なことが起こり、改めて痛感しました。誰とどう生きていくか、何が本質的に大切なのか。それでいうと、チームのみんなと掲げた目標を追いかけたり、がんばる時間がすごく充実していて、大好きなんです。私はみんなとやりたいことがいっぱいあるし、みんなと幸せになりたい。

そのひとつの提案として、『NASU FARM VILLAGE』があるんです。今はやっと経営が回り出したところですが、将来的に殺処分の対象となる馬たちや自然を保護できるような場所として発展させつつ、この素晴らしい環境を未来に残していきたいと思っています」

紗栄子さんが今取り組む3つの軸

那須移住というターニングポイントを迎えて、ますますフレキシブルに活躍する紗栄子さん。「私が見つけたことや誰かのためにできることをシェアして、みんなで世界を変えていきたい!」と、取り組む活動を教えてもらいました!

牧場「NASU FARM VILLAGE」の運営

「信頼できる大好きな仲間」

「代表取締役として、牧場が自立して自走できる仕組みを作り、そして働いてるみんなが充実感を持てる環境整備が私の仕事です。これまでは、なんでも自分でやりがちだったんですけど、最近はある程度の権限をみんなにも託すようにしています。それってみんなのことを信じるってことだから。失敗したら私が尻拭いするし、守るよっていうスタンスで少しずつ会社っぽくなってきたかなって思います。

草むしり

あとは草むしりとか…(笑)。SNSとかで意外って言われるんですけど、ただそういう姿を見せてこなかっただけで、これまでの人生でも普通にやってきたし私としては通常運転! 没頭できるし、結果が目に見えてわかるから結構好きな作業です(笑)」

社会支援活動/ボランティア

2019年青山で行った、初めての支援物資の呼びかけ

「2010年の宮崎県の口蹄疫をきっかけに、支援活動を約10年続けてまいりました。これまでは個人で活動してきたのですが、2019年の台風15号の被害があまりにひどくて。協力を仰がないと追いつかないと思い、初めて自分がプラットフォームとなり、青山で支援物資を集めたんです。本当にたくさんの方が協力してくださって、2日間で4トントラック15台分もの物資が集まりました。

そのときに、『みんなに何が起きているか伝えること』『困ってる人と何かしたいと思っている人をつなぐこと』を、もっとしていかなきゃいけないと思ったんです。私は、芸能の仕事で皆さんに応援してもらえて成り立っているので。皆さんへの恩返しとして、知ってもらえていることを正しい形で使うことが、次の私がやるべきことだと思い、一般社団法人『Think The DAY』を立ち上げました。現在は、災害等が起こったタイミングでの支援活動や、災害に備える活動を行なっております」

アパレルブランド「my apparel」などの商品プロデュース

「上下ともマイアパでコーデ」

「洋服の大量生産や大量廃棄の問題は、決して無視できないもの。自分がこれから先ずっと長く着たいものを作りたいと思い、『my apparel』を立ち上げました。長く愛せるものをコンセプトに、少しの型数で着回せるものを丁寧に。無駄を生まないため、受注生産ではじめました

生産工程・環境にもできる限り配慮したものをセレクト。皆さまが手に取ってくださった時点で、何かしらいいことをしているっていう状態を目指してます

マルチな活躍を続ける紗栄子さんのターニングポイントには、人生を切り拓くための強いメッセージがこめられていました。後編では、”変わる”をテーマに引き続き紗栄子さんのインタビューをご紹介します。そちらもぜひチェックしてみてくださいね。

★心ない言葉に傷ついたことも…紗栄子さん流CHANGEのコツには、”変わる”ヒントが詰まってました!【インタビュー後編】

CanCam3月号「THE TURNING POINT ~私の人生が変わったとき~」より
構成/衛藤理絵、石黒千晶